本格的に、寒くなってきて、冬、全力疾走中。
何時の頃からか・・・。
家庭の台所に、『めんつゆ』なる調味料が、席捲し・・・。
『めんつゆ』なるものは、醤油をベースに、かつおぶしやこんぶだし、砂糖、みりんなどが、あわせてあり、主に、麺類のつけづゆ、かけつゆなどに用いる他、煮物、鍋者などにも活用で、コレで、ほぼ、日本の家庭料理の味は、画一化された感がある。
そりゃあ、便利だし。
ダシを取る必要もないし、湯水で、伸ばせば、本格的麺類のつゆとなる・・・んだけどね。
仕事を持つ家庭の主婦、仕事で疲れている自炊のひとには、有難い一品で、味がイマイチ、決まらないときの強力な助っ人になるし、和風料理以外でも、チャーハン、パスタなどにも広く活用できる。
『めんつゆ』の登場により、醤油の需要は、少なくなったのか、そうでもないのか・・・。
ぶっちゃけ、『めんつゆ』があれば、醤油は、必要ないような気がする。
刺身なんかは、困るか・・・と思っていたら、このあいだ入った鮨屋では、フツーの醤油とコンブ醤油の二種類、テーブルにおいてあり・・・コンブ醤油は、めんつゆでも、代用できそう・・・な気がした。
昔ながらの製法で作る醤油は、仕込みから仕上がりまで、数年(1年半~3年)かかるようで、値段も高額だから、たぶん、安物の麺つゆなんかには、使用できないだろうし、安価なめんつゆの材料は、輸入大豆とか、脱脂大豆などの・・・所謂、危ない大豆(遺伝子組み換えとか、ポストハーベストだとか)とか、その大豆のしぼりカスの醤油に、アミノ酸だのなんだの・・・と加えて作るに違いない・・・。
このアミノ酸というヤツも曲者で、発酵熟成させない速成醸造醤油には、なくてはならないもので、極端な話、髪の毛からもアミノ酸を抽出し、食用している国もあるとかで・・・(どことは、言わんが・・・)。
・・・なので、ちょっと高額なヤツを使っていた・・・最近までは。めんつゆにしちゃ、高額なんで、まさか、ソレ程、ヤバイモノは、入ってないだろう・・・とタカを括っていたけれど、実際、原材料名をみて、驚いた。
なんのことははい・・・安物と大差ないのであった。
アミノ酸、カラメル色素、酵母エキス、加工デンプン・・・ああ、総動員だな・・・。
・・・ということで、ちょっと調べてみると、めんつゆは、フツーのご家庭で、簡単に作れるようです・・・というか、めんつゆという商品を使わなくても、醤油と味醂と砂糖、塩、そして(コレは、ちょっとグレーゾーンなのだけれど)無添加の顆粒かつおだしと、昆布だし・・・などで。
コレで、フツーのお蕎麦屋さんくらいのつけづゆは、出来るのであった・・・(もっとも、都内の有名なお蕎麦屋さんとは、もちろん比較にはならないケド・・・)
本物の醤油とみりん(みりん風調味料ってのは、ダメです)が、あれば、日本料理は、大抵、ナントカなる・・・というか、めんつゆに頼らず、それなりの味に仕上がるのである。
今まで、知らなかったよ。ホント・・・。