鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

冬至の小豆粥

2018-12-22 22:44:22 | 食・料理

くもりがちで、寒い冬至。


冬至に、柚子(ゆず)湯に浸かり、南瓜(かぼちゃ)を食べると、風邪をひかないと言われていて、主に、保温とビタミン系の効果なんだろうと思います。


本日は、夕食に、小豆粥を炊きました。
冬至や小正月に、小豆を食べる習慣は、古来からあったようで、あの色から、主に、魔よけの風習のようです。

平安貴族が、朔日(ついたち)と十五日に、小豆粥を食べる風習があると何処かで読んだ記憶があるのですが・・・。

小豆は、毒消しになるとか・・・。

小豆には、ビタミンB1が、豊富で、脚気の予防とか、代謝関係などに、有効なのだろうし、あの色から、アントシアニンとか、ポリフェノール系の抗酸化作用などの薬効がありそうです。

朔日とか、小正月とかは、関係なくて、拙宅では、時折、小豆粥を炊きます。
炊きあがりとともに、2~3センチ角にしたお餅なども入れて、蒸らしたものを、供します。

以前に、このブログ内で、炊飯器を使って、小豆を炊く・・・という記事を書きましたが、炊飯器でたくと、小豆の皮が、破れてしまい、小豆餡や、お汁粉や善哉(ぜんざい)等には、よさそうなんですが、小豆粥などには、皮の破れる前のものの方が、よいような気がして、現在では、3回程、渋切りをした小豆を、冷まして、小分けにして、冷凍しておくと、研いだお米と小分けした小豆と分量の水と塩を、電気炊飯器に入れて炊くと、簡単に、小豆粥(または、水の分量を減らして、小豆ご飯)が、炊けます。

家人の歯が、悪くなり、固いものが、あまり食べられなくなったので、お粥が、食卓に上がる回数が増えてきました。
普通のご飯なども、かなり柔らかめに炊くので、外食の際の普通の水加減で、炊かれたお米には、感涙もの・・・のときもあります。

小豆は、砂糖と加えて、餡に練り、和菓子にはなくてはならない素材のひとつですが、島根の和菓子に、『薄小倉』という、小豆を甘く炊いて、寒天の薄い皮で、覆ったお菓子が大好きです。
薄い寒天の膜が、繊細に割れて、中には、粒粒の小豆・・・。

出雲松江藩の不昧公(松平治郷)は、茶人として有名ですが、茶道の発展ともに、お菓子の洗練度もあがっていったのでしょう・・・島根・松江には、様々な和菓子があって、どれも美味しいものばかり・・・。

私の居住地で、『薄小倉』を入手できるところは、生協の宅配に、時々、出ておりましたが、個別配達をやめてしまったようなので、ネット通販に頼るしかないのですが、都内に赴いたときには、日本橋の三越隣接の『にほんばし島根館』などに寄って、買い求めたりしました。

日本橋界隈は、お蕎麦、天麩羅など、美味しいお店が一杯で・・・。

最近は、都内へも4か月に一度しか、出向かなくなり・・・。美味しいものも遠くなったなぁ・・・。

でも、シン・ゴジラに全破壊されなくてよかったと思っています・・・。