オバマさんが大統領に就任するというので、朝からその様子を放映する番組が繰り返されていた。そうした番組を見ていると、オバマさんへの期待は想像を絶するほど大きいものがあるとわかる。確かにアメリカの大統領はアメリカだけに留まらない。その一挙一動は大統領が意識するかしないかにかかわらず、世界の国々に影響を与える。日本の首相とは残念ながら比重が違うのだ。
だから、オバマさんは重圧に負けそうかなと思ったが、意外にも彼は落ち着いていたし、それだけではなく意欲的でもあった。彼の演説を同時通訳で聴いたけれど、夜になって報道される就任演説のテロップを見ると、同時通訳ではわかりづらかったことが言葉として理解でき、さすがに風格があるとさえ感じた。オバマさんの選挙戦での演説集とともにこの就任演説もきっと日本ではかなり売れるだろう。
オバマさんの演説は27歳のスピーチライターが書いたものだと報道されていたが、ライターだけならあんな文章は出来ないだろう。就任演説の時も、選挙の時も、オバマさんは原稿を見ることがない。名文句だなと思わせるフレーズはライターのものであっても、ライターとオバマさんの共同作業がなければ、あんなにも堂々と演説は出来ないだろう。言葉の一つひとつは英語の専門家に任せるとしても、アメリカ独立宣言やリーンカー氏やケネディ氏の就任演説にも匹敵するものではないかと思った。
演説の中身については明日の朝刊に全文が載るように期待しよう。中身について触れるのはそれからにしたいと思う。式典を見ていると、日本では考えられないくらい参加者はあちらこちらを向いていた。君が代を歌わなかったと東京都は教員を処罰したけれど、そんなことよりもいかに気持ちが大事かと、式典を見ていてそう思った。一見無秩序に見えるけれど、強制されなくても心が一つになることの方がはるかに尊いし心強い。
さて今日、私は友だちに誘われて、県立美術館で開かれているアメリカの画家、アンドリュー・ワイエスの作品展を見てきた。ワイエスは私がもっとも好きな画家だ。ダリは最高の画家だと思っているけれど、ワイエスは決してダリのようなシュールレアリズムの画家ではないのに、私にはどうしてもシュールレアリスムの画家のように見えてしまう。単なる写実ならば写真の方が優れているだろうけれど、ワイエスが写実的に描く世界は写真では写せない写実なのだ。だからこそ、超現実なのだと私は思う。
3月8日まで開催されているのだから、もう一度ゆっくりと作品を見てみたい。
だから、オバマさんは重圧に負けそうかなと思ったが、意外にも彼は落ち着いていたし、それだけではなく意欲的でもあった。彼の演説を同時通訳で聴いたけれど、夜になって報道される就任演説のテロップを見ると、同時通訳ではわかりづらかったことが言葉として理解でき、さすがに風格があるとさえ感じた。オバマさんの選挙戦での演説集とともにこの就任演説もきっと日本ではかなり売れるだろう。
オバマさんの演説は27歳のスピーチライターが書いたものだと報道されていたが、ライターだけならあんな文章は出来ないだろう。就任演説の時も、選挙の時も、オバマさんは原稿を見ることがない。名文句だなと思わせるフレーズはライターのものであっても、ライターとオバマさんの共同作業がなければ、あんなにも堂々と演説は出来ないだろう。言葉の一つひとつは英語の専門家に任せるとしても、アメリカ独立宣言やリーンカー氏やケネディ氏の就任演説にも匹敵するものではないかと思った。
演説の中身については明日の朝刊に全文が載るように期待しよう。中身について触れるのはそれからにしたいと思う。式典を見ていると、日本では考えられないくらい参加者はあちらこちらを向いていた。君が代を歌わなかったと東京都は教員を処罰したけれど、そんなことよりもいかに気持ちが大事かと、式典を見ていてそう思った。一見無秩序に見えるけれど、強制されなくても心が一つになることの方がはるかに尊いし心強い。
さて今日、私は友だちに誘われて、県立美術館で開かれているアメリカの画家、アンドリュー・ワイエスの作品展を見てきた。ワイエスは私がもっとも好きな画家だ。ダリは最高の画家だと思っているけれど、ワイエスは決してダリのようなシュールレアリズムの画家ではないのに、私にはどうしてもシュールレアリスムの画家のように見えてしまう。単なる写実ならば写真の方が優れているだろうけれど、ワイエスが写実的に描く世界は写真では写せない写実なのだ。だからこそ、超現実なのだと私は思う。
3月8日まで開催されているのだから、もう一度ゆっくりと作品を見てみたい。