友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

新しい時代がそこまで来ている

2011年04月24日 21時33分00秒 | Weblog
 「70歳ではまず当選するのは無理ですよ」と話した。しかし、本人は「税金を湯水のようにつかっている市政を変えたい。税金を使って海外旅行へ出かけるような議会、市長の提案を一度も否決も修正もしたことのない議会、これを認めることはできない」と意志が硬い。「応援してくれる人は何人かいますか?」と聞いてみると、「何人かはいるけれど、実際にチラシを配ることはできても車の運転はできない、運転はできるけれどチラシは配れない、そういう人ばかりで数は多くない」と言う。それでも出発式には40人ほどが集まってくれたそうだ。ウグイス嬢は声がよく、優しい人柄が伝わってくる。いい人を見つけた。街宣車に一緒に乗ったことがあるが、候補者よりもしっかりしているし、気配りが出来る。

 「とにかく、あなたが出来ることは、街頭で思いや政策を語ることです。いくらウグイスさんの声がいいからと言っても、あなたが自分で語らなければダメですよ」。そんなアドバイスで選挙戦は始まった。彼の語りはソフトだけれど、思った以上に演説はうまかった。アドバイスもキチンと受け入れてくれて、一日に何十箇所で、誰もいない街頭演説を行った。けれど、そのうちに自分でもうまくいっていると思ってきたのだろう、ウグイスさんに任せる回数が増えてきた。最後の土曜日は雨降りだった。電話で様子を聞くと、「流しています」と言う。

 これはイカンと思った。「雨の中でも、この人は車から降りて話している、それを見ていただくことが大事ですよ。選挙はやっただけの結果しかありません」と話す。それでも心配になって現場へ向かった。最後の2時間は街宣車を運転する人がいないというので一緒に回った。家の中から出てきてくださる家族がいたり、窓から手を振ってくれる人がいたり、初めの頃とは全く様相が違っていた。これなら当選できるのではないだろうか、そんな気がしてきた。他でも始めて選挙に挑んだ人から、「地元地域の皆さんはいろいろと考える、考えさせられる選挙だったと思います。義理やしがらみを取るのか、市政改革を取るのかを問われるからです。町内や地区内の人からは困っとるぞ!困ってます!とよく言われました。(略)合格・不合格にかかわらず私は市政改革の運動は続けます。気力・体力・知力の続く限り!こんなに見知らぬ人と共感・同感・一体感を体験したのは人生で初めてです。」とメールをいただいた。

 『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』の仲間たちが奮闘したことがよくわかった。明日はきっとよい知らせが来るだろう。そう信じたい、そうでなければ日本の未来は暗いままだと私は思う。選挙の手伝いに行っていた友だちが、「街宣車の前を夫婦で自転車で走りながらいくのですが、人々の受けがすごくいいんですよ。まるでマラソンランナーがゴールへ向かうような絵でした」と電話をくれた。新しい時代がそこまで来ている、そんな気がして涙が溢れてきた。
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