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山本太郎議員の力量

2013年11月02日 19時08分07秒 | Weblog

 山本太郎参議院議員が秋の園遊会で、天皇に手紙を渡したことで参議院運営委員会は山本議員を聴取し、処分の検討に入った。与野党の国会議員からは、「皇室の政治利用」「議員辞職ものだ」「非常識で憤慨にたえない」「不敬罪だ」「憲法を知らない者の行動」「政治的パフォーマンス」との声が上がっている。山本議員は「天皇陛下とコミュニケーションをとる素晴しい機会と思った。子どもたちの健康被害や原発作業員のひどい労働環境を陛下に知っていただきたかっただけ。手紙を渡すことがルールに反しているという意識はなかった」と述べている。

 山本議員はどの政党にも属さす、脱原発を訴えて当選した。国会での質疑は政党別に割り振るので、その機会はまだやってこないだろうしその時がきても、時間に制限があって目立つような質疑は出来ない仕組みだ。それでも、他の国会議員から見れば何かにつけて目立つ存在である。東京オリンピックの成功に向けた国会決議に国会議員の中で唯一反対した。だからこそ何かボロが出れば叩いてやろうと虎視眈々と狙われていたと思う。

 与野党議員から一斉攻撃を受けて、議員になりたての山本議員は縮み上がっていることだろう。地方議会では市民派議員が、何の根拠もなく「懲罰動議」を受けることがある。ルールを知らないと反論も出来ずに受け入れてしまうことだってある。山本議員も「このような騒ぎになるとは思わなかった。申し訳なく思う」と陳謝しているから、白旗を掲げたようなもので、「自ら国会議員を辞めなさい」と諭されるだろう。この件を見ると、山本議員は確かに国会議員としての知識と判断力に欠けているようだ。

 けれど、天皇に手紙を渡すことがルール違反とは何を根拠に言うのだろう。そんな規則を私は知らない。「天皇を政治に利用しようとした」という批判はその通りだと思う。当の山本議員にその意図がなかったとしても、そう判断されるだろう。それよりも「新左翼」が応援したという山本議員には、天皇の存在が大きいことに驚く。東北の現状を天皇が知ったところで、政治に口を出すことは出来ない。それも承知の上で手紙を渡したのだろうから、山本議員は天皇制を擁護しているように見える。

 山本議員が本当に立派な政治家になって行くためには、これは大きな関門だろう。どのようにして乗り越えていくのか、山本議員の力量が見えるはずだ。

コメント (1)
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