友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

賃金格差の是正

2013年11月25日 17時46分21秒 | Weblog

 雨降りになって助かった。風邪は少しずつ回復してきていると思うけど、まだ鼻詰りは続いていて、口で息をしているから辛い。熱は相変わらず無いが、薬のせいかよく眠れる。今朝は覚悟して早起きし、井戸掘りに出かけるつもりでいた。相手から電話が入り、「雨が降りそうですが、作業はどうされますか」と言う。願ったりだったので、「今日は中止し、27日に出かけます」と伝えた。

 井戸掘りに行っていると、休憩時間にお菓子や飲み物を用意してくれる家と、全く知らん顔の家がある。我が家は材木屋で、大工さんの作業場もあったので、祖母は午前と午後にお茶とつまみを出していた。マンションをリフォームした時、私は必ずお茶とお菓子を用意し、大工さんと世間話をした。

 大人たちがというか、年寄りの連中が、「昔はよかった」と口にする時がある。昔の方が豊かだったということではない。圧倒的に貧しかった。タマゴやバナナは病気の時くらいしか食べられなかった。小学校の記念写真を見ると、ゲタを履いている子がいる。セーターを着ている子は金持ちの家だ。貧富の差はあったけれど、気になる程の差ではなかったのか、それとも余り気にしていなかったのだろう。

 正社員であっても、年間所得が2百万円に満たない人が1069万人いるそうだ。2百万円以下の世帯割合も徐々に増えていて、このままでは全所帯の20%になってしまうと言われている。ヨーロッパも景気回復が進んでいない。その要因は、右肩上がりにならなくてもいいと考える企業家や政治家がいるためらしい。ヨーロッパ経済を牽引する役のドイツは、連立政権の協議相手である社会民主党の主張を受け入れ、全国一律の最低賃金制度の導入に踏み切る。産業界は大きな打撃を受けるだろう。

 もっと面白いのはスイスで、「スイスでの企業幹部の月額報酬は、社内の最低月給の12ヶ月分を上限とする」という法律を定めるための国民投票が行なわれている。政府や産業界は企業の国外流出を懸念して反対していたが、果たしてどんな結果になったのだろう。年収2百万円以下で暮らしている世帯があるのに、年収2億円を超す世帯がある。働きによって収入に差があるのは仕方ないとしても、2億円の収入があっても使えないだろう。やはりスイスのように、制限してその分をみんなに回した方がよい気がする。

コメント
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