今朝、病院に行って来た。先生は私の顔を見て、「鼻の周りの吹き出物がすごいね。いつから?」と聞く。このところの症状を話し、「年寄りは肺炎で死ぬ人が多いと宣伝していますよね。無駄かなと思いましたが、痰を持って来ました。役に立ちますか?」と写真のフィルムカバーの容器を渡した。薬をもらう時になって、看護婦さんが3連痰検査容器(?)をもって私のところに来た。いろいろ説明してくれたのに、「なんと瞳のきれいな女性だ」と思って見とれていた。
家に戻るとすぐに咳き込んで痰が出た。続いて3回、採取出来たので午後からの診察に間に合うように出かけようと思った。そして容器を収めた箱に名前を書かなくてはと思って、初めて箱に書かれた説明文を読んだ。「ありゃー、やってしまった」と恥ずかしさに襲われた。説明文には、朝起きてうがいをした後で痰を採取するようにとある。3日間かけて採取するのに、私は1時間ばかりの間に3回痰が出たので、これでよしと勝手に思い込んでしまった。仕方ない。恥ずかしながらもう一度やり直しをさせてもらおう。そう思って病院へ行き、頭を下げた。
受付の女性は「多分、大丈夫だと思いますが、先生に聞いてみますね。しばらくお待ちください」と優しい。待っていると今朝の看護婦さんが来た。「キチンと取れているので大丈夫です」と言ってくれた顔が微笑んでいるように見えた。「検査の結果が出るまで5日ほどかかりますので、来週の月曜日か火曜日にもう一度お越しください」。ええ、あなたの瞳にまた会いに来ます。午前中の待合室は高齢者ばかりだったけれど、夕方からは家族で来ている人たちが目につく。風邪は流行っているようだ。
午前中、待合室にいるといろんな年寄りがやって来る。「ウチのもんに行ってこいと言われた」という男性に、受付嬢が「保険証と診察券はお持ちですか?」と聞くと、男性は「行って来いと言うもんだから。必要とは聞いとらん」とふてくされていた。「保険証を出してもらわないと実費払いになってしまうので、もう一度出直されたらいかがでしょう。お待ちしていますから」と受付嬢は丁寧に話す。そうかと思うと、「診察券は返してもらったかね」と何度も尋ねる女性もいたりして、病院の窓口は大変だ。
特定秘密保護法案が衆議院特別委員会で強行採決された。自民、公明、みんなの党が賛成し、日本維新の会は審議が不十分だと退席した。夕方からの衆議院本会議で採決が行なわれるという。なんとまあ、嫌な国に戻ってしまったことか。