友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

50年前に制作した8ミリ映画

2014年09月27日 18時47分18秒 | Weblog

 私が教員となった1年目、大学の時の友だちが「映画を作らないか」と言ってきた。フランス語の教室で映画が好きな先輩がいて、その人を加えて3人で作ろうということになった。先輩は歯科医で、既に開業していて車も持っていた。どんな映画にするのか、歯科医の医院で話し合った。歯科医が監督で、脚本は友だちが書き、私は撮影を担当した。映画作りが終って、歯科医がバーに連れて行ってくれたが、その時初めてピザを食べた。

 かなりぶっつけ本番の撮影だった。港区の貯木場では偶然だけれど虹が出たり、貨物列車が通過したりして、ベタベタのロマンチズムっぽい作品になった。普通の映画なら出演者にライトを当てて撮影するのに、自然光だけで撮ったので画面が暗いのが欠点だ。撮影が終って映写しながら、友だちがギターを演奏し出演してくれた女の子がナレイターを務めて録音した。あれから50年近く経て、8ミリフィルムが歯科医のところにあることが分かった。

 当時の8ミリフィルムには音を入れることが出来なかったので、テープで残してあった。歯科医はCDに転換してくれたが、凝り性の彼は、「映像と音を合わせようとしたけれどうまくいかない。そういうソフトがあれば出来るはずだ」と言う。その辺りの技術に精通している人がなかなか見つからなかった。そんな時、卒業生が、「私の知り合いに頼んでみましょう」と言ってくれた。彼はイラストレーターの実力を買われ大学で講師をしているので、そのつながりで映像の関係者がいると言う。

 8ミリ映画は12・3分の作品だが、当時は1巻が4分だったからフィルムは3本か4本をつないで作ったと思う。当時の撮影機も映写機も我が家の押入れでまだ眠っている。放出していいのにまだ出来ないでいる。DVDに仕上がったら、もう持っている必要はないか。出演してくれた女の子はどうしているだろうか。65・6歳になっているはずだけど、こんな昔の映像など見たくないかな。

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