友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ファミリーレストラン

2014年10月18日 16時15分46秒 | Weblog

 長女が保育園へ5歳の孫娘の迎えに行って欲しいと言う。管理職になって、週末は仕事の処理に追われているようで、ダンナか20歳の孫娘が迎えに行くのだが、あいにくふたりとも都合がつかないらしい。もちろん私たちは時間があるし、私たちが子育てをしていた時はいつもカミさんの両親に助けてもらっていたので、今度は私たちの出番と思っている。それにしても、今は午後8時までに預かってくれるから、時間が遅くなる親にはありがたい保育園である。

 保育園に着いたのは午後8時15分前。5歳の孫娘に「お帰り」と声をかけると、「ママは?」と不安と不満の声で聞く。私たちが保育園に迎えに来るケースは、彼女にとっては普通ではないのだ。とりあえず、長女が指定したファミリーレストランに行く。店内は満席で、子どもたちの声がする。見ると、制服の違う高校生が10人ほどいて、喧しく話している。私たちの隣の席には小学生の女の子がふたり、黙って別々にゲームをしている。

 このファミリーレストランには酒は置いてないのか、おじさんの姿はないし、アルコールを飲んでいる客はいない。そして、子どもが多い。子どもだけでレストランに入ることは、私たちの時代では考えられない。高校生が多いのも喫茶店よりも入りやすいのだろう。恋人同士らしい若い男女もいた。けれども不思議なことに、ふたりともケイタイを取り出して、メールのやり取りをしているが、ふたりがつながっている様子はない。食事の最中も、終ってからも、ズゥーとケイタイに向き合っていて、時々思い出したように言葉を交わしている。

 小学生の女の子の向こうの席で、おばあさんがひとりで食事をしていた。80代だろうか、ホークとスプーンを使い、歯がないのか口をモグモグさせながら食べている。妙なことに両手は軍手をしたままだ。長い時間食べ続けていたが、そのうち居眠りを始めた。考えてはいけないことだが、この老婆は無銭飲食の常習犯かも知れないと思った。せめて、ここの支払いは私が肩代わりしようかとも思ったが、まず、カミさんがダメだと言うだろうし、そんなことをしても老婆が助かるわけでもない。

 そうこうしているうちに9時30分になる。やっと長女が現れ、5歳の孫娘は途端にいい子だったのが急に泣き虫になった。

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