友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

九州には“あつい”何かがある

2014年10月29日 18時40分57秒 | Weblog

 九州周遊の7日間は長い旅だった。熊本生まれの友だちの旅行計画は、アメリカから戻った姉にあちらこちら見せてあげたい、そんな思いがいっぱい詰まっていた。私たちの他は友だちの家族で、友だちの長女とそのダンナが車を提供し運転してくれた。私たちは同行しただけでしたが、振り返ってみれば、それが結果としてはよかった。運転がイヤではないが、毎日何百キロも走り続けるほどの体力も気力もないように思う。

 1日目は広島県の宮島を眺められるホテル、2日目が阿蘇の火口にあるホテル、3日目は霧島温泉のホテル、4日目は指宿温泉のホテル、5日目は熊本そして6日目は博多のホテルに宿泊した。4日目までは観光が主で、欲張りすぎたプランだったので、宿に着くのが遅れてしまうことも度々だった。5日目は今回の目的である友だちとお姉さんのルーツを訪ね、夜は同じく熊本出身の友だちのカミさんが親族らに会うというので、別々の食事となった。最後の博多は屋台を見て回り、名物の水炊きをいただいた。

 毎晩が酒盛りで、皆さんは7日間で2キロ増えたと言う。そのくらいよく食べよく飲み、よくしゃべった。私は3度目の九州だが、今回のようにゆったりしていながら強行なスケジュールというのは初めてで、九州の印象も以前とは異なった。まず思ったのは、九州は火の国ということ。火山の噴火で降った石や灰が堆積して岩となったものがあちこちで見られたし、敷石や石垣などに使われていた。阿蘇のような大きなカルデラは放牧地となり、湧き水も各所にあった。

 鹿児島、熊本、博多の街を歩いたけれど、名古屋よりも賑やかな気がした。どこも活気があり、人が多かった。熊本と博多では、街行く人が名古屋とは違って、個性的なファッションが目に付いた。特に熊本は背の高い人が多く、若い女性たちは長い足が誇らしげだった。熊本は日曜日だったから、夜でも人出が多いのだろうが、博多は月曜日にもかかわらずたくさんの人が夜の街をそぞろ歩いていた。それでも友だちに言わせると、「屋台はめっきり減った」そうだ。

 九州の男も女も酒をよく飲むのか、ラーメン店も多かったけれど、居酒屋というか飲ませる店が多い。「人生は楽しむためにある」と言うイタリア人の気質のようだ。そうかと思うと、友だちの寺には幕末の漢学者の碑があり、九州の各地に未来について熱く語った先人たちがいる。そして知覧の特攻基地跡にある平和資料館では大勢の人たちが熱心に見学していた。九州には未来を切り開く何かがあるようだ。

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