暑いはずだ。多治見市で昨日は39.7度あった。何もしなくても汗が出てくる。イチローがとうとう大リーグ通算3000安打を達成した。今年6月、日米通算でメジャー記録の4256安打を上回ったのに、アメリカの野球ファンは偉業と認めなかった。「それなら認めさせてやる」とやり遂げてしまうところがイチローの凄いところだ。3000安打まであと2本となって長く足踏みしたけれど、「ボクはやる」という目をしていた。
初めからアメリカでプレイをしていたらもっと早く達成していたかも知れないが、「出来ないと言うなら、やって見せる」という負けず嫌いな彼は逆境にあった方がよいのかも知れない。イチローは私の下の娘と同じ42歳だから、もう少し大リーグで活躍する時間はあるだろう。彼の意地がどこまで通用するのかも興味深い。ストイックに身体を鍛え、精神を統一しようと努める姿は異常だが、だからこそ達成できる力を持つのだろう。
そして昨日は、午後3時から天皇の思いがビデオメッセージで流された。生前退位という言葉こそなかったけれど、「象徴天皇の務めが途切れることなく安定的に続くことを考えて欲しい」というものだった。昨日のテレビも今日の新聞も、多くの人が天皇の思いに対し理解を示していた。生前退位がどのような形になるのか分からないが、憲法第9条とのセットで出されるのはイヤだなと私は思う。
皇室も人としては変わらないから、皇室を降りたいとお考えならそうされてもいいと思う。天皇は国民の象徴として長く存在してきたのに、その伝統を無くすのかと考える人はいる。そう願う人たちの勝手な思いのために、人として人らしく生きたいと望まれる人を縛り付けてよいのだろうか。象徴天皇はすっかり国民の間に定着している。天皇皇后の優しさは国民の抱く敬愛の表れでもある。天皇の思いは息子を念じる親の思いである。