天気が良いのに作業しない手はないと思い、朝からルーフバルコニーに出て作業した。午後は姉のところに見舞いに行くし、明日から天候が悪くなるようだから、出来るだけ多く作業をする予定だった。ルーフバルコニーから隣りの小学校の運動場がよく見える。今日は黒っぽい服を着た人が次々と学校に入って行く。運動場には校舎の前に2本の線が引いてある。
今日は小学校の卒業式だ。午前11時過ぎた頃、人が大勢出てきた。2本の線を挟んで花のアーチが作られ、児童の父母らが線に沿って並ぶ。しばらくしたら、着物姿の担任を先頭に卒業生が出てきて、アーチの中を進んで行く。「おめでとう」とあちらこちらから声が上がる。着物に袴の女の子が1クラスに4・5人いる。以前の卒業生は皆、中学校の制服を着用していたが、何時から自由になったのだろう。
中学校の制服では、「進学した学校が分かるからイヤ」と言う声はあったが、こんな風に大学生の卒業式のようになるとはビックリだ。ひとりでは目立つからか、友だち同士で申し合わせているのだろう、行進が終わると着物組の女の子たちが集まって記念写真を撮っていた。時代はこんな風に変わってきた。
姉にその話をした後、「姉さんの時の卒業式も袴だったよね」と言うと、「知らん」と言われてしまった。今日は顔色もよく、よく笑い、機転の利いた言葉がいくつもあった。「調子がいいね」と言うと、「頭がいいの」と答え、みんなで笑った。帰り際に姪っ子が、「みやげ」と言って大きな袋を渡してくれた。義母が採ってきた「つくしも入れてある」と言う。
家に帰って袋を開けると、「寿」とあるお菓子の詰め合わせだった。次男の結婚が決まった「記」ということのようだ。姪っ子のところも新しい展開がやってきた。そうなると、ますます長男の嫁探しを本格的に進めなくてはならない。どこかに出会いはあるのだろうが、その機会を作ってやらなければと思う。