昨夜の様子では、小3の孫娘の頭のケガは大したことではないようだ。それでも1ヶ月は様子を見る必要があると医者は言う。その時の問診を聞いていて、恥ずかしいやらビックリするやらのやり取りがあった。長女が診察してくれる若い医者を「小児科の腕のいい立派な先生」と紹介してくれた時、抜群のタイミングで、孫娘は「それなりに」と言う。
そんな失礼なことを言うなんてと思うが、以前からの知り合いのようだ。先生が「頭は痛くないか」と聞くと、「今は大丈夫」と言う。「目が回ったり、クラクラすることは?」と聞くと、「ない」と答える。「ボーとすることは?」と尋ねられた時、「いつもボーとしている」と平気で言う。何!それ!と思っていると、「授業が始まって、ボーとしていると終わってる」と言う。
ウケを狙って言っているのか、それとも本当によく分からないうちに授業が進んでいるのだろうか。子どもは時々、大人のマネをして、とんでもないことを口にする。昨夜も一緒に食事をしていたら突然、「私はママとパパの本当の子ではないかも知れない」と言い出す。「どうしてそう思うの?」と聞くと、「だって、勉強はできないし、ぜんぜん似ていない」と言う。
両親の血をしっかり受け継いでいると思うが、女の子は時々こんな夢想に陥る。「悲劇のヒロインなの、私」というよくあるストーリーを自分で組み立てるのだ。アニメが好きだから、そんな物語があるのかも知れない。娘たちが子どもの頃はテレビでアニメを観ていたから、私も見る機会があった。けれど、小3の孫娘はスマホで観ているので、どんな物語なのか分からない。
「夢想クセはあなたのママと同じだね」と言いそうになったが止めた。それは私も同じだから。「ママちゃんと好きな食べ物が一緒なんだ」と喜んでいたのに、私と同じクセがあると言われたら、「イヤ」と言うだろう。バアバはよいのに、どうしてジイジはイヤなのかなあー。