友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

どれだけ伝えられたか

2019年03月21日 18時13分46秒 | Weblog

  天候不順な時はルーフバルコニーに出られない。気になっていた『メモリアルコンサート』のチラシをマンションの友人の郵便受けに配って回った。桜の開花はもう確実なので、30日の『桜の宴』の案内文も配った。先ほど電話で、主催者である亡くなったチェリストのカミさんが、「公民館に行ったらチラシが置いてあり、食事に行った店にもチラシが貼ってあって、ビックリした。店の女将さんが、『ロンドンデリーも白鳥も、とっても素敵な曲』と言ってくださった。ありがとうございます」と言う。

 知り合いには出来る限り頼んだが、参加してくれるかまでは分からない。「人事を尽くして天命を待つ」だけである。とにかく知らせて歩く以外にない。もうすぐ統一地方選挙が始まるから、各所に選挙事務所が建てられている。選挙を戦った経験では、知名度というのはどれだけの人に呼びかけられたかに比例する。正しいことを言っていれば、有権者は支持してくれると思いがちだが、実際は主張よりも熱意がどれほど伝えられたかにあるようだ。

 午後は思い切って、『二科展』を観てきた。油彩部門は知り合いも多いが、それほど興味が湧かない。私自身が写実が好きというためだろう。大学の先輩や同期にも、素晴らしい描写力の持ち主がいたし、私の教え子の中にも作家になれるだけの力を備えていた者もいた。世間に評価されるためには、実力だけではない、運とか巡り合わせとか、自分の気持ちとか、いろんなことが絡み合い重ね合って生まれる。多分、芸術の世界だけでなく、サラリーマンでも商人でも、学生でも主婦でも、何かが生まれるとはそういうものだろう。

 デザイン部門で私の知り合いがとても面白い作品を出品していた。その作品『地球平面説一話』の前に立つと、まるで海の中にいるような感覚になる。人の心を「騙す」のも芸術の役割である。彼は今、一番乗っているようだ。二科展は24日まで開かれているので、興味のある人は県美術館に出かけて、この作品を観て欲しい。

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