友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

市民管弦楽団の演奏会

2019年03月10日 19時14分23秒 | Weblog

  演奏が終わったら、涙が流れてきた。演奏した曲がよかったし、何よりも演奏者の腕が確実に上がっていた。どこへ出しても恥ずかしくない立派な楽団に成長していた。創立当時の楽団員は何人いるのだろう。今日の出演者は賛助会員を含めて71人だったが、私が知る楽団員は僅かしかいない。その人たちも私のことは覚えていないだろうと勝手に思っていたが、会ってみたら苗字で呼んでくれた。

 今日の演奏曲は、グリーグの『ペール・ギュント』とショスタコービッチの『交響曲第5番ニ短調Op・47』。グリーグはノルウェーの、そしてショスタコービッチはロシアの作曲家だからか、緩急の表現が大きく、演奏者としては大変な苦労があっただろう。ショスタコービッチは革命ロシア時代の作曲家で、社会主義リアリズムという観念論から批判を受けたこともあり、体制に追随する作曲家と批判されたこともあった。

 『ペール・ギュント』は劇作家イプセンの戯曲のための音楽なので、ストーリーを追いながら聞けばその展開もよく分かる。『交響曲第5番』はそれぞれの楽器が独立して演奏する、それをまた別の楽器が追いかける、目が放せないというか、どんどん引き込まれてしまった。演奏が終わって涙が流れたのは、達成感だったのかも知れない。名古屋ウィメンズマラソンで、途中あんなに苦しそうだった岩出玲亜さんが最後に日本人のトップで入ってきた時も、自分が走った訳でもないのに涙が流れた。

 昨日の「スイスワインの会」はとても楽しかった。中心となってやってくれる誰かが居なければ、どんなに良いことでも続いてはいかない。何かが確実に実を結びつつある、それを実感する時、思わず涙が流れるのだろう。私は頑張っている人を応援するしかできないが、喜びを共有したいと思っている。

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