午前2時過ぎだった。急に身体が震えてきて、寒くて耐えられない。寝汗でパジャマはびっしょり濡れてしまっている。私はペースメーカーの手術を受けているから、電池が働いている限り、心臓は動いているはずなのに止まってしまったのかと一瞬思った。来年の誕生日が来るまでに旅立ちたいと願っているのに、何という狼狽かと情けなくなった。
金曜日に、冊子作りの相談にのってもらった女性が来てくれて、原稿を渡したばかりでまだ何も形になっていない。中学2年から書き続けて来た日記帳の処分の目途も立っていない。まだ、死ねないと思ったら、情けないことにますます身体が小刻みに震えて来た。心臓が止まったのかと思うような痛みが胸を突く。しばらくフトンの中でジッとしていたが、こんなに震えが止まらないのは、夢なのか現実なのかもハッキリしない。こうなったら、起きてしっかり現状を見るべきだ。そう思い、フトンから飛び出して洗面所へ行き、濡れたパジャマを脱ぎ、新しいパジャマに着替えた。
体温計を探して体温を測る。36.6度。いつもと変わらない。そうこうしていたら、なんだか落ち着いてきた。我が家は地上30メートル以上にあるのに、部屋の窓ガラス戸を全部開けたまま寝てしまった。夜中に冷たい風が吹き込んできて、身体を冷やしたのだと分かった。今朝、念のために体温計で測っても、血圧計で測っても、いつもと変わらなかった。頭が痛いとか、気分が悪いとかもない。食事もいつも通りに食べられた。
朝食の後、ルーフバルコニーに出て、落ちた花や葉を集めて掃除をする。その後は、昨夜の決起集会でいただいた候補者の推薦はがきを書く。私の選挙の時、こうやって、みんなが私のために書いてくれたこと思い出す。何とか、憲法9条を守る候補者を当選させたいが、事前の調査では安倍一強は崩れそうにないようだ。困った世の中になってきた。何とかしなくてはと強く思うのだが‥。