「やっぱり、そうか」と思った。昨日の参院選挙の投票率は50%を切った。「あなたの1票が日本の政治を変える」と言われても実感が湧かなかい。昔のように保守と革新がせめぎ合っていた時は、保守を倒せる気がしていたが、今のような安倍一強では変化が生まれると思えなかった。自民党は有権者の3分の1の支持しかないことを国民はどう考えているのだろう。
私は立憲民主党の選挙スタッフになった知り合いに頼まれ、彼の顔を立てるために決起大会に参加した。友だちを誘って地域集会にも行くつもりでいたが、あいにく連絡がつかずカミさんを連れて行った。田島麻衣子さんは次女よりも3歳若く、次女の子は4歳だが田島さんは3歳の子がいる。そんなことも身近に感じたようだが、何よりも国連職員として難民支援にあたり、戦争と貧困を肌で感じた田島さんの演説がカミさんの心をつかんだ。
これまで他人に、「私はこの人を応援している」と話したことが無かったのに、「こんなに頑張っているのに落選したら可哀想、絶対に当選させたい」と積極的に周りに働きかけた。昨夜の夏祭りの打ち合わせ会の時も、初めて選挙権を得た男の子に「選挙は行って来た?」と私が聞くと、「誰に入れたらよいのか分からなかったので、行かなかった」と答えたのを聞いて、「頼めばよかった」と悔やんでいた。
年金はどの政党がやっても大して変わらないだろう。子育て支援や社会保障、消費税なども官僚と政治家がしっかり取り組めば出来る。どういう国家を目指すのか、それによって社会の仕組みや価値観も変わる。政党はそれを論議して欲しかった。候補者の主張に大きな違いはない。山本太郎率いる「れいわ新選組」や「NHKから国民を守る」が当選者を出すことが出来たのは、主張がハッキリしていたからだと思う。
改憲勢力は3分の2に達しなかったが、安倍首相は「憲法論議を推し進め」、改憲に向かうと私は思う。若い人は安倍首相を支持しているか、「どうでもいい」と思っている。年寄りも私のように「日本の憲法を世界へ」と言う人は少数で、「国を守る軍隊は必要」と考える人の方が多い。若い世代が年寄りになる頃はどんな社会になっているのだろう。どこへ行くのか、ニッポン!?