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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

新しい世代が出現してきているのだろうか

2019年07月09日 18時06分33秒 | Weblog

 「やめろ、やめろって言ってるだろ」。「なんで、なんで止めるの」。男の子たちのやり取りが聞こえる。何をしているのか分からないが、かなり大声なのでドキッとしてしまう。子どもって、仲が良いのか悪いのか、よく分からない。小学校4年の時、授業後の教室でプロレスごっこが流行っていた。ボスの男の子に誘われたがとっても嫌だった。ボスに勝つことはダメだったし、逆らうことも許されなかった。

 傍目で見たら、みんなで仲良くプロレスごっこに興じているように見えたかも知れない。中年になって、クラス会の3次会でたまたま入ったバーにそのボスがいた。同級生が彼に向って、「よく、いじめられた」と言ったが、彼は「そんなことあったか」と覚えていない。被害者はいつまでも忘れないが、加害者は遊びくらいにしか記憶がないようだ。不登校になった程の暗い記憶なのに、いじめた本人にその意識は残っていないのだ。

 このところ陰惨な事件が続いている。岐阜市で起きた中学年生の自殺は、教育現場の不手際が目に余る。いじめを教えてくれた同級生がいたのに、担任は加害者2人に注意しただけで解決したと思い込んだ。このくらいの年頃の子どもの心にもう少し敏感になるべきだったが、それは自殺という結果があったからこそ言える。担任は自分も自殺したいくらいに思っているだろう。

 それにしても、どうして自殺する子どもが多いのだろう。年に300人以上が自殺するのは異常な国ではないか。子どもたちを絶望から救い出す手立てはないのだろうか。一見するとみんな仲良くしているように見える。けれどもそこに、いじめがあったり、絶望してしまう何かがある。子どもたち同士の触れ合いも大切だが、親や周りの大人も子どもと接触する機会が必要なのかも知れない。

 埼玉県所沢市では、一緒に試験勉強をしていた中学2年生が同級生を殺傷してしまった。原因はよく分からない。子どもたちの行動は大人の理解を超える時がある。私たちが子どもの頃も、年寄りにはそんな風に見えていたのかも知れない。それとも、新しい世代が出現してきているのだろうか。

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