風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

報道

2009-11-16 00:59:33 | 日々の生活
 先週はイギリス人留学生死体遺棄容疑で指名手配されていた市橋容疑者が961日の逃亡の末に逮捕されたニュースで持ちきりでした。整形前後の写真が公開されて、急転直下の逮捕劇となりましたが、もとは11月4日の朝日新聞一面のスクープだったと言われています。来年三月には時効成立という焦りもあったのかも知れませんが、あらためてマス・メディアのもつ力の凄さを思い知らされた事件でした。
 一方で、最近の報道を見ていると、警察の捜査を後追いし、警察からどのような聞き込みがあったかをいちいち関係者に聞き回って報道したりするのは、やや行き過ぎの感がしないでもありません。島根の女子大生死体損壊・遺棄事件や、千葉の放火・殺人事件(被害者は市橋容疑者と同じ大学・学部でしたね)など、物騒な事件が多いご時世で、少しでも公知され捜査に役立つならという思いもありますが、以前はここまでやることはなかったのではないでしょうか。
 それから、週末の朝、ぼんやりテレビを見ていると、これでもかとワイドショー的な番組がオンパレードなのもやや食傷気味です。別のブログでも触れましたが、NHKですら一時はのりぴーの覚醒剤事件をトップで報道するなど、あたかも日本全国がワイドショー化している状況は、正直なところやや異様です。出演者がしたり顔で解説するのも良し悪しで、まるで一億総評論家、場合によっては審判を下しているかのような倣岸不遜ささえ見られます。大人は暇つぶしに良いかも知れませんが、子供たちや若い人たちにとっては、何が重要かの判断基準が曖昧あるいは単純化して判断力が鈍るのではないかと、ちょっと心配です。
 上の写真は、オーストラリア滞在の一年で、唯一見かけた芸能人、Ricki-Leeは、2004年にオーストラリアン・アイドル2(オーストラリア版スタ誕)でトップ7で敗退したものの、その後、インディー・レーベルからデビューし、今や全国的な人気を誇っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする