だいたい桜が咲く頃はくもり勝ちです。今朝、家の前にある児童公園の桜の写真(上)を撮った時には青空が見えていましたが、すぐに雲が出て来ました。別に「養花天」という季語もあります。春のこの時期の温かい曇り空が花を養い育てる、つまり曇り空のもとで花の命が永らえると言うわけですが、今年はちょっと肌寒いですね。既に公園の地面には花びらの絨毯が、美しい。
春の言葉の中には、変わったところで、「蛙の目借時(かわずのめかりどき)」、略して「目借時(めかりどき)」というのがあります。古来、春眠暁を覚えず、などと詠われたように、春の夜は眠り心地が良くて、つい寝過ごしてしまいますし、昼間も陽気のせいで、ついうとうとしてしまいます。鳩山さんが国会で居眠りして・・・いや考え込んでいるような映像がニュースで流れていましたが、普天間基地移設問題その他でさぞや頭を悩ませてもいるでしょうし、春らしい光景として、目くじら立てるのはよしましょう。このように、春に眠気を催すのは、カエルが人の目を借りるためだという俗説が古くからあって出た季語だと言われています。他方、この時期はカエルの交尾期でもあり、異性を求めてしきりに鳴く時期でもあって、「目借時」とは「妻狩時」が語源だとする説もあります。確かに掛詞として、「妻狩時」という直接的な表現を避けて、春の眠気を罪のないカエルのせいにする不条理を、あどけないカエルの表情と重ねて、面白がっていたのかも知れません。
その当否はさておくにしても、テレビやインターネットが無い時代の、言葉遊びの表現の豊かさを思います。それに引き換え、現代社会は映像に占拠されて、なんと即物的なことでしょう。
春の言葉の中には、変わったところで、「蛙の目借時(かわずのめかりどき)」、略して「目借時(めかりどき)」というのがあります。古来、春眠暁を覚えず、などと詠われたように、春の夜は眠り心地が良くて、つい寝過ごしてしまいますし、昼間も陽気のせいで、ついうとうとしてしまいます。鳩山さんが国会で居眠りして・・・いや考え込んでいるような映像がニュースで流れていましたが、普天間基地移設問題その他でさぞや頭を悩ませてもいるでしょうし、春らしい光景として、目くじら立てるのはよしましょう。このように、春に眠気を催すのは、カエルが人の目を借りるためだという俗説が古くからあって出た季語だと言われています。他方、この時期はカエルの交尾期でもあり、異性を求めてしきりに鳴く時期でもあって、「目借時」とは「妻狩時」が語源だとする説もあります。確かに掛詞として、「妻狩時」という直接的な表現を避けて、春の眠気を罪のないカエルのせいにする不条理を、あどけないカエルの表情と重ねて、面白がっていたのかも知れません。
その当否はさておくにしても、テレビやインターネットが無い時代の、言葉遊びの表現の豊かさを思います。それに引き換え、現代社会は映像に占拠されて、なんと即物的なことでしょう。