風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

在日本アメリカ大使館

2010-12-21 23:12:59 | 日々の生活
 先日、港区赤坂一丁目にある在日本アメリカ大使館を訪問しました。これまで在外日本総領事館(ボストン、サンフランシスコ、ペナン、シドニー)は、子供の義務教育期間の教科書受け取りやパスポート更新のために訪れたことがありましたし、ペナンでは、現地会社のイベントのためにハッピや鯉のぼりや日本の玩具を借りに行ったこともありましたが、親しくお付き合いするのも、海外にいてもそこは日本だから。在日外国大使館・領事館を訪れるのは初めてことです。
 言わばグァムやサイパンよりも日本に近い、と言うよりも、日本の中にあるアメリカ合衆国は、一体どんな様子かと言いますと・・・溜池山王駅を降りて、徒歩数分、大使館の壁に沿って歩みを進めようとすると、警備員(警官?)に呼び止められます。テロの危険が付きまとう昨今、用も無いのに大使館には近づくな、と言うわけです。厳重なゲートをくぐり、建物に入ると、玄関には空港の搭乗口のように金属探知機があり、携帯電話は電源を切った上で取り上げられます。
 この敷地は日本の国有地で、賃貸料(1983年から1997年までは約250万円/年)を1998年以降支払っていないことが話題になりました。1997年を期限とする賃貸借契約に代わる新たな変更契約が期限までに合意に達しなかったからだと言われますが、大幅な値上げには応じられない根拠としてアメリカ側が持ち出したのは、1896年に交わした契約書で、値上げの規定はなかったと言いますから、恐れ入ります。現在(2008年~2012年)は、1万3千平方メートルの敷地に対し、年1千万円の賃貸料を支払うことで合意に達しているそうですが、一等地でこの値段は格安ですね、羨ましい。
 アメリカ大使館に職員として勤務する日本人女性は、有給休暇の消化を強要され、早々と先週木曜日から年末年始の休暇に入ってしまいました。この敷地の中では、制度や習慣もアメリカで、これもまた羨ましい。
コメント
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