ブラックサンダーってなんや!?と思ったら、このバタ臭い名前は、プロレスラーでもプロレスの技でもなく、ブラックココアのほろにがクッキーとミルク風味チョコレートの絶妙なバランスがクセになるイナズマ級のクッキーチョコバー(有楽製菓株式会社HPより)で、内村航平選手のご贔屓だそうです。
ところで、昨晩、その内村航平選手が世界選手権の個人総合で優勝し、なんと100年以上の歴史で誰も成し得なかった世界選手権三連覇という偉業を、いともたやすく(と見ている方には間違いなく見えた)達成しました。二位に3点以上の差をつける圧勝で、本人としても会心の演技だったことでしょう。見る方の私たちだって、結果が出ていて安心して見ていられたのはともかく、その勢いのある動きと伸びやかな肢体が、しなやかな強さを織りなして、つい見とれてしまうほどでした。先ずはその快挙を祝福したいと思います。
彼を見ていると、全く緊張することもなく、むしろ人々の前で演技を披露できることが嬉しくてたまらないように見えます。まるで子供が、ほら、僕ってこんなに上手に出来るようになったんだよ、見て見てって、はにかみながらも鼻をぴくぴくっと自慢げに動かすような、そんな子供っぽい誇りのようなものを感じとったのは、多分、錯覚ではなかったと思います。現に彼は、金もうれしいが、それ以上に「エレガンス賞」が嬉しいと言い、3連覇と言うより、いい演技が出来てそれが嬉しい、とも述べたそうです。イチローが、野球がうまくなりたい、と言うのと通底していて、二人とも、それが結果として出ただけのことのようであり、単に勝つことが目的ではないから、泰然自若としていられるのでしょう。なんだか普通の選手とは違うレベルの凄さを感じます。
産経新聞の記事を読んで知ったのですが、「オールラウンダー」受難の時代と言われるそうです。もともと日本の男子体操界には1つの価値観が根付いていて、全6種目をこなす「オールラウンダー」こそ尊敬を集め、現に日本では多くの名選手を輩出してきて、内村もまたその伝統をしっかり受け継ぎ、「6種目やってこその体操」というのが彼の口癖だそうです。ところが2006年に、採点法をそれまでの10点満点法から変更し、技の難度に応じて得点が決まるDスコア(演技価値点)と、10点満点から演技の出来ばえで減点するEスコア(実施点)の合計点で競うというように、高難度の内容をどれだけ完璧に出来るかが問われる採点法になって、6種目を高いレベルで揃えることは極めて難しいというわけです。中国などでは1種目に特化した「スペシャリスト」を育成する潮流が生まれ、各種目のレベルは日々高まる傾向にあるのだそうで、そんな中、今回の個人総合の全6種目中、跳馬と鉄棒以外の4種目で最高点をマークするなど、ほぼ完璧な演技だった内村の、頭抜けた実力のほどが知れます。
TV解説者が、極端な野菜嫌いで、甘いもの好きと言っていましたが(Wikipediaでも、好物はバナナとチョコレートで、冒頭の「ブラックサンダー」が贔屓と言っていました)、ちょっとスポーツ選手の枠におさまらないような、演技と同様の伸びやかさが、彼の魅力です。こういう選手を見るのは、本当に気持ちが良いものです(老成し過ぎ?)。
(追記)
Wikipediaでブラックサンダーを調べてみると、既に、内村航平選手が好物と知られたことで、認知度、売上が上昇したとあります。子供も既にその存在を知っていました。早速、近所のマツモトキヨシで買ってきました。標準小売価格30円。クッキーをチョコでコーティングし棒状にしたもので、ウエハースをチョコでコーティングし棒状にしたキットカットに似て、チョコレートを好まない私でも、結構、食べられます。
ところで、昨晩、その内村航平選手が世界選手権の個人総合で優勝し、なんと100年以上の歴史で誰も成し得なかった世界選手権三連覇という偉業を、いともたやすく(と見ている方には間違いなく見えた)達成しました。二位に3点以上の差をつける圧勝で、本人としても会心の演技だったことでしょう。見る方の私たちだって、結果が出ていて安心して見ていられたのはともかく、その勢いのある動きと伸びやかな肢体が、しなやかな強さを織りなして、つい見とれてしまうほどでした。先ずはその快挙を祝福したいと思います。
彼を見ていると、全く緊張することもなく、むしろ人々の前で演技を披露できることが嬉しくてたまらないように見えます。まるで子供が、ほら、僕ってこんなに上手に出来るようになったんだよ、見て見てって、はにかみながらも鼻をぴくぴくっと自慢げに動かすような、そんな子供っぽい誇りのようなものを感じとったのは、多分、錯覚ではなかったと思います。現に彼は、金もうれしいが、それ以上に「エレガンス賞」が嬉しいと言い、3連覇と言うより、いい演技が出来てそれが嬉しい、とも述べたそうです。イチローが、野球がうまくなりたい、と言うのと通底していて、二人とも、それが結果として出ただけのことのようであり、単に勝つことが目的ではないから、泰然自若としていられるのでしょう。なんだか普通の選手とは違うレベルの凄さを感じます。
産経新聞の記事を読んで知ったのですが、「オールラウンダー」受難の時代と言われるそうです。もともと日本の男子体操界には1つの価値観が根付いていて、全6種目をこなす「オールラウンダー」こそ尊敬を集め、現に日本では多くの名選手を輩出してきて、内村もまたその伝統をしっかり受け継ぎ、「6種目やってこその体操」というのが彼の口癖だそうです。ところが2006年に、採点法をそれまでの10点満点法から変更し、技の難度に応じて得点が決まるDスコア(演技価値点)と、10点満点から演技の出来ばえで減点するEスコア(実施点)の合計点で競うというように、高難度の内容をどれだけ完璧に出来るかが問われる採点法になって、6種目を高いレベルで揃えることは極めて難しいというわけです。中国などでは1種目に特化した「スペシャリスト」を育成する潮流が生まれ、各種目のレベルは日々高まる傾向にあるのだそうで、そんな中、今回の個人総合の全6種目中、跳馬と鉄棒以外の4種目で最高点をマークするなど、ほぼ完璧な演技だった内村の、頭抜けた実力のほどが知れます。
TV解説者が、極端な野菜嫌いで、甘いもの好きと言っていましたが(Wikipediaでも、好物はバナナとチョコレートで、冒頭の「ブラックサンダー」が贔屓と言っていました)、ちょっとスポーツ選手の枠におさまらないような、演技と同様の伸びやかさが、彼の魅力です。こういう選手を見るのは、本当に気持ちが良いものです(老成し過ぎ?)。
(追記)
Wikipediaでブラックサンダーを調べてみると、既に、内村航平選手が好物と知られたことで、認知度、売上が上昇したとあります。子供も既にその存在を知っていました。早速、近所のマツモトキヨシで買ってきました。標準小売価格30円。クッキーをチョコでコーティングし棒状にしたもので、ウエハースをチョコでコーティングし棒状にしたキットカットに似て、チョコレートを好まない私でも、結構、食べられます。