風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

新ウルトラライトダウン

2011-11-25 02:30:37 | ビジネスパーソンとして
 ご存じ、東レとの共同開発によるユニクロのダウン・ジャケットで、「想像を超える軽さ 199グラム」のコピーでTVコマーシャルでもお馴染みです。昨年の「ウルトラライトダウン」は発売後三ヶ月で完売となる人気商品となったため、今年は2.5倍の数量を用意してシーズンに備えているそうです。
 近所のイトーヨーカドーに入っているユニクロでは、先週末、5990円のジャケットが3990円の特売になり、色気づいた上の子が欲しいというので、混雑覚悟で付き添って、実際にレジ待ちに30分以上並びました。実に軽い。とにかく軽い。小さな袋がついていて、ダウンジャケットのくせに、その中に納まるほどの軽さです。こんなんでほんまに保温性があるのかと疑問に思うほど貧相に見えますが、最新テクノロジーを侮ってはいけないようです。私が学生時代に出始めたばかりのダウン・ジャケットは、ボンレスハムのようにもこもこで、お世辞にもカッコ良いとは言えなくて、私などはとても買う気になりませんでしたが、それでも多くの若者の人気を博したものでした。あれから30年、もこもこのボンレスハムはすっかりスリムになり、技術革新は、私たちの時代をout of dateとしてもはや手が届かないくらい遠くに流し去るほどに、残酷です。
 待ち時間に、ぶらぶら調べてみると、この「新ウルトラライトダウン」をはじめ殆どの衣類は中国製で、中にはベトナム製があり、ジーンズはバングラディシュ製でした。かつて高品質を誇ったmade in Japanも、今では、円高とも相俟って、中国製といいベトナム製といいバングラディシュ製といい、made by Japanに置き換わり、日本のデフレを先導します。
 貿易において、輸出は日本の輸出産業を、雇用の点から支えるという意味で貢献するのに対し、輸入は私たち消費者にそのままメリットをもたらすものであることも分かります。
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