風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

未来は今年を忘れない

2012-01-04 23:46:53 | 日々の生活
 正月は、昼間から堂々と酒を飲めるのが嬉しいですね。いい気になって飲んでいると、何かに中ったのか、腹を下してしまい、三が日の後半は無為に過ぎて行きました。今日は仕事始めで、ブログも再開です。
 年末年始の恒例として、来し方を振り返り、行く末に思いを馳せるつもりでしたが、2011年の出来事は、書くほどに月並みになってしまいかねなくて、印象に残る言葉を孫引きさせてもらいます(何しろ、民主党を離党した9人が立ち上げた新党の名前も「きづな」と来たものですから・・・)。
 テレビCM業界でプロデューサーをやっている知人によると、ACC(全日本シーエム放送連盟)の2011年CMコンクールのタイトルは「未来は今年を忘れない」だったそうです。私たちは、あの日以来何かが変わったことを振り返るために、あの日あの時どこで何をやっていたかを、挨拶代わりに語り続けるのか・・・なんでもない言葉ですが、そんなことを思わせるインパクトのあるフレーズでした。それはまるで911同時多発テロの時のように(因みに私はあの時、西海岸に出張中で、渦中にはなく、同じように周辺にいただけでした)。
 世界政治を見ると、ベルリンの壁崩壊からソ連崩壊に至る1991年以降、10年周期で激動に見舞われていることが分かります。今年と言わずこれからの10年、あるいは先々まで、私たちは2011年に起こった出来事を引きずるのでしょうか。そして2011年に起こった出来事の歴史的な評価が固まるのは、ずっと先のことなのかも知れません。
コメント
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