風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

ホンダNSX復活!?

2012-01-19 00:05:22 | ビジネスパーソンとして
 先週の北米国際自動車ショー(デトロイト・ショー)のアキュラ・ブースで「NSXコンセプト」が出展され、美しいフォルムが話題になったそうです。三ヶ月ほど前、英国の自動車メディアが、ホンダ関係者から得た情報として、排気量3.5~3.7リットルのV型6気筒ガソリンVTECエンジンが後輪を駆動し、前輪左右にそれぞれインホイールモーターを組み込むという、4WDのハイブリッドシステムのNSX後継車について報じましたが、ついに私たちの目の前に姿を現したわけです。NSXと言えば、かつて日本車で唯一のスーパーカーとも評され、ホンダの、と言うよりも、日本のメーカーの乗用車最高額で、ホンダの顔とも言うべきフラグシップ・モデルでした。
 振り返れば、四半世紀前、今は亡きホンダ・プレリュード三代目に心を奪われたました。当時、独身寮で一つ上の先輩が、濡れ手に粟のNTT株式上場益で、プレリュードを現金で買って、羨ましくてしょうがなかったのを懐かしく思い出します。それほどホンダのデザインはとんがっていて、ホンダらしさに溢れていて、多くの若者の心を捉えました。その後ほどなくして、私が生まれて初めて手にしたマイカーは、中古のホンダ・アコード二代目ハッチバックであり、アメリカ駐在が決まって手放しましたが、帰国して購入したのは、アコードの姉妹車トルネオでした(因みにアメリカでは、前任者から引き継いだトヨタ・カムリの90年モデルのほか、購入したのはホンダ・シビックでした)。それほどホンダ車に思い入れがある私にとって、NSX復活は、久々に心躍るニュースでした。
 ところが、3年以内に量産を目指し、研究開発はアメリカ中心に行い、製造はオハイオ工場で一貫して行うと報じられて、二度、驚かされました。先の会場でアナウンスがあった時、アメリカ人は大いに喜んだようですが、私は、な~んだ、日本じゃないんだ、という落胆でした。閉塞感漂う日本で投入して欲しかった気もしますが、これもグローバル企業ホンダの一つのカタチなのかも知れません。どうもあれから私たちファンとともに老いて行ったように見えるホンダは、アメリカでもトヨタを意識し過ぎと言われ、日本経済の凋落と軌を一にするように、ホンダらしさを失い、元気がありませんでしたが、これが復活の狼煙になってくれればと切に願っています。
コメント
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