風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

参院選(3)あらためてアベノミクス

2013-07-05 01:16:11 | 時事放談
 今夏のボーナスは、日本生命が実施したアンケートによると、20~50代のボーナスは平均55.9万円、前年比で6.4万円の増加となったそうです。「増えた」と回答した人も約4割と、「減った」人の約1割を大きく上回ったそうです。アベノミクスによる企業業績の回復を反映するものだと、時事通信は報じていますが、アベノミクスは、早くても昨年11月半ばに衆議院解散が決まってから唱えられたもののはずであり、その結果、円安や株高が進行しましたが、今夏のボーナスの基準となる2012年度の業績にどこまで効いたのかは、ちょっと疑問ではあります。
 それはさておき、アベノミクスについては、期待先行で実体はないとか、円も株価も急落してメッキが剥がれたと言われ、挙句、国家資本主義とまで呼ぶ学者もいて(まるで中国と同じ政策をとっているかのような、悪意を感じさせる呼称ですね)、世間の評判は甚だよろしくありません。株高の恩恵は所詮は金持ちにしか及ばないと、口さがない野党はこぞって批判的ですが、国民の年金だって株で運用されて恩恵を受けているはずで、そういったポジティブなことには意図的に口を閉ざして、なんだかアンフェアです。
 昨日、竹中平蔵さんの講演を聴くチャンスがありました。ご存じの通り、安倍政権の産業競争力会議のメンバーであり、経済成長を実現するためには思い切った構造改革が必要と、小泉政権の頃から主張が一貫してブレがない方で、小泉政権の時の改革を評価するときは「小泉改革」と言われ、非難する時は「小泉・竹中改革」と言われると自嘲気味に自己紹介されながら、めげることはありません。講演の中では、アベノミクスが早くも市民権を得た、今年1月のダボス会議のエピソードを紹介されました。欧州中央銀行総裁のドラギ氏が、2012年は大事なことを決断した年だったと振り返ったそうです。欧州中央銀行はスペインなどの国債を無制限に買うことを表明し、アメリカの連邦準備制度理事会はQE3を続けることを宣言し、あの日本までもが(とは褒められたのか貶されたのか)アベノミクスで動き出した、と。そして、2013年は、昨年決めたことを実行に移せば良い方向に行くということが見えてきた、と述べたそうです。実に適切な理解だと。そして昨日は、アベノミクスの効果が出るまで2年はかかるだろうと、長い目で見る必要性を説いておられましたが、今さらアベノミクスの是非を議論するのはナンセンス、きっちり実行できるかどうかを議論する時だと、言い切っておられました。
 アベノミクスは、国家資本主義とまでは言わないまでもケインズ主義が復権したものとして、一般には小さな政府を志向する保守とは相容れません。自他ともに認める保守(中韓に言わせれば極右)の安倍さんの思いはいかばかりだろうとお察ししますが、そこに安倍さんの政治家としての器量をも感じさせます。民主党政権は言うに及ばず、歴代自民党政権も効果的な政策を打ち出し得なかった中で、安倍さんという、久しぶりに世の中を明るくするキャラクターが颯爽と現れて、大胆な政策を打ち出されました。私たち国民としては暖かく、そして民間企業人としては今こそ汗と知恵を出して、安倍さんの、さらには世界の期待に応えるべく、経済成長をリードしたいものだと思います。
コメント (2)
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