抗日戦争勝利70周年記念行事のための厳戒態勢で、北京市民は食うものにも困ったらしいが、唯一、北京の空は一時的とは言え「パレード・ブルー」が広がって、市民は喜んだようだ。
今さら中・韓の挙動不審を真面目に取り上げるのも大人げないし、却って疲れてしまうのだが、今日のパレードに先立ち、習近平国家主席は、昨日の朴槿恵韓国大統領との会談で、「両国人民は日本の植民地化と侵略に抵抗し、民族解放を勝ち取る闘争で団結し、助け合った」と語ったらしい(日経朝刊)。仮面夫婦に相応しい、何ともお目出度い、何とも麗しい話だ。中・韓ともに、自らの統治の正統性を訴える国内向けプロパガンダの、あるいは経歴詐称のファンタジーに酔う、晴れの舞台だったのだろう。実際、「抗日」と言いながら、対日戦争の主役だったアメリカや戦場となった東南アジア諸国(フィリピンやインドネシアなど)の首脳は出席を見送り、アフリカのエチオピアや中南米のキューバやベネズエラなど、日本と戦争をしていない国々の首脳こそが参加しているところが、象徴的である。
しかし言わずもがなであるが、韓国は抗日戦争を戦ったのではなく、日本とともに中国と戦った、というのが歴史的事実である。そもそも当時、韓国は日本の「植民地」ではなく日本に「併合」されていたのだから、韓国とか朝鮮王朝といった国は存在せず、日本と戦いようがない(戦ったのはごく一部の運動家、いわばテロリスト)。サンフランシスコ講和会議の際、韓国は是非とも連合国の仲間入りを果たしたかったようだが、それは事実ではないと、イギリスやアメリカからあっさり拒絶された。さらに1950年の朝鮮戦争で、もう一度、中国と戦った。二度も戦っておきながら「助け合った」と言ってもらえて、朴槿恵大統領はさぞ喜んだことだろう。まさに仮面夫婦の虚構の蜜月である。
中国(共産党)もまた、言わずもがなであるが日本と戦ったわけではなく、常に蒋介石の国民党軍の陰に隠れて自らの勢力をひたすら温存していた、というのが歴史的事実で、それは今年2月に既に台湾(国民党)と中国(共産党)の間で論戦があった通りである。台湾・国防部(国防省)の報道官は2月3日の定例記者会見で、中国共産党に対し、「『抗日戦争』の主役は国民党が主導した『中華民国』軍だったという歴史に向き合うべきだ」と呼び掛け、「中国共産党は侵略の歴史の反省を日本に求めるのと同時に、自らも歴史に向き合うべきだ」とも語った(産経Web)のに対し、2月4日付の中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、「台湾では共産党の抗日戦争の功績が認められていない」と反発する社説を掲載するばかりか、「(中国)大陸では、国民党の役割を積極的に評価している」などと主張、中国が「抗日戦争勝利」に関する記念活動を実施することに「台湾当局は感謝すべきだ」とまで述べた(同)。盗人猛々しいとはこういうことを言うのだろう。まあいつものことだけど。
そして今日の式典でも、習近平国家主席は「70年前の今日、中国人民は14年の長きにわたる、想像を絶する艱難辛苦に満ちた闘争を経て、抗日戦争の偉大な勝利を手にした」と語りかけたらしいが、日本に勝ったのはアメリカであって、中国ではなく、日本人は中国に負けたと思っていない。そもそも中国は諸外国との近代戦で一度も勝っていないトラウマを抱えているのだが、おくびにも出さない。「侵略に対する中国人民の抵抗を支援し、助けてくれた外国政府と世界の友人に向けて、謹んで感謝の意を示す」とも語りかけたらしいが、その外国政府は首脳の出席を見合わせたのは、先ほど触れた通り。
折しも今日の産経Webには、米調査機関ピュー・リサーチ・センターがアジア太平洋地域11ヶ国で実施した、日本、中国、韓国、インドの4ヶ国への好感度調査の結果が報じられていた。結果は言うまでもなく日本を「好意的に見ている」との回答が71%で最高で、中国57%、インド51%、韓国47%と続いたらしい。特徴的なのは、日本への好感度を国別に見た場合に、マレーシアでの84%を筆頭に、ベトナム、フィリピン、オーストラリアなど軒並み80%以上だったのに対し、中国では12%、韓国では25%の低率にとどまっていることで、国際社会の中で中・韓という仮面夫婦の異常さが際立つのだが、これもまあいつものことである。
今さら中・韓の挙動不審を真面目に取り上げるのも大人げないし、却って疲れてしまうのだが、今日のパレードに先立ち、習近平国家主席は、昨日の朴槿恵韓国大統領との会談で、「両国人民は日本の植民地化と侵略に抵抗し、民族解放を勝ち取る闘争で団結し、助け合った」と語ったらしい(日経朝刊)。仮面夫婦に相応しい、何ともお目出度い、何とも麗しい話だ。中・韓ともに、自らの統治の正統性を訴える国内向けプロパガンダの、あるいは経歴詐称のファンタジーに酔う、晴れの舞台だったのだろう。実際、「抗日」と言いながら、対日戦争の主役だったアメリカや戦場となった東南アジア諸国(フィリピンやインドネシアなど)の首脳は出席を見送り、アフリカのエチオピアや中南米のキューバやベネズエラなど、日本と戦争をしていない国々の首脳こそが参加しているところが、象徴的である。
しかし言わずもがなであるが、韓国は抗日戦争を戦ったのではなく、日本とともに中国と戦った、というのが歴史的事実である。そもそも当時、韓国は日本の「植民地」ではなく日本に「併合」されていたのだから、韓国とか朝鮮王朝といった国は存在せず、日本と戦いようがない(戦ったのはごく一部の運動家、いわばテロリスト)。サンフランシスコ講和会議の際、韓国は是非とも連合国の仲間入りを果たしたかったようだが、それは事実ではないと、イギリスやアメリカからあっさり拒絶された。さらに1950年の朝鮮戦争で、もう一度、中国と戦った。二度も戦っておきながら「助け合った」と言ってもらえて、朴槿恵大統領はさぞ喜んだことだろう。まさに仮面夫婦の虚構の蜜月である。
中国(共産党)もまた、言わずもがなであるが日本と戦ったわけではなく、常に蒋介石の国民党軍の陰に隠れて自らの勢力をひたすら温存していた、というのが歴史的事実で、それは今年2月に既に台湾(国民党)と中国(共産党)の間で論戦があった通りである。台湾・国防部(国防省)の報道官は2月3日の定例記者会見で、中国共産党に対し、「『抗日戦争』の主役は国民党が主導した『中華民国』軍だったという歴史に向き合うべきだ」と呼び掛け、「中国共産党は侵略の歴史の反省を日本に求めるのと同時に、自らも歴史に向き合うべきだ」とも語った(産経Web)のに対し、2月4日付の中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、「台湾では共産党の抗日戦争の功績が認められていない」と反発する社説を掲載するばかりか、「(中国)大陸では、国民党の役割を積極的に評価している」などと主張、中国が「抗日戦争勝利」に関する記念活動を実施することに「台湾当局は感謝すべきだ」とまで述べた(同)。盗人猛々しいとはこういうことを言うのだろう。まあいつものことだけど。
そして今日の式典でも、習近平国家主席は「70年前の今日、中国人民は14年の長きにわたる、想像を絶する艱難辛苦に満ちた闘争を経て、抗日戦争の偉大な勝利を手にした」と語りかけたらしいが、日本に勝ったのはアメリカであって、中国ではなく、日本人は中国に負けたと思っていない。そもそも中国は諸外国との近代戦で一度も勝っていないトラウマを抱えているのだが、おくびにも出さない。「侵略に対する中国人民の抵抗を支援し、助けてくれた外国政府と世界の友人に向けて、謹んで感謝の意を示す」とも語りかけたらしいが、その外国政府は首脳の出席を見合わせたのは、先ほど触れた通り。
折しも今日の産経Webには、米調査機関ピュー・リサーチ・センターがアジア太平洋地域11ヶ国で実施した、日本、中国、韓国、インドの4ヶ国への好感度調査の結果が報じられていた。結果は言うまでもなく日本を「好意的に見ている」との回答が71%で最高で、中国57%、インド51%、韓国47%と続いたらしい。特徴的なのは、日本への好感度を国別に見た場合に、マレーシアでの84%を筆頭に、ベトナム、フィリピン、オーストラリアなど軒並み80%以上だったのに対し、中国では12%、韓国では25%の低率にとどまっていることで、国際社会の中で中・韓という仮面夫婦の異常さが際立つのだが、これもまあいつものことである。