どうやら開票の結果ではバイデン氏が過半数を押さえそうな勢いだ(という書き方は、まだ法廷闘争が控えるという含みがある、為念)。
トランプ氏については、アリゾナでバイデン氏を追い上げ、先行するペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアで逃げ切れれば、逆転満塁ホームランとなり得る展開だったが(笑)、CNNによれば、昨晩(現地時間6日午前中)、ジョージアとペンシルベニアでバイデン氏が逆転して、「バイデン氏、過半数目前」(Biden on the brink of 270)との見出しが躍り、寝る前に「バイデン氏、過半数寸前」(Biden on the verge of 270)に変わり(私にはbrinkとvergeの違いがよく分からないが 笑)、今朝(現地時間6日夕方)、「バイデン氏、リードを広げる」(Biden's lead grows)に変わった。得票数こそ現地時間4日夕方から6日夕方まで二日間、バイデン氏253、トランプ氏213のままで動いていないが、他の中西部激戦州と同様、郵便投票の集計が進むにつれて、トランプ氏の優位が掘り崩され、共和党のシンボルカラー赤が青に変わってしまうレッド・ミラージュ(赤い蜃気楼)現象が現実化しつつあることになる。
トランプ氏は既に現地時間4日深夜の段階で、重要州における自らのリードは「魔法のように」消えて、法廷闘争に向けて陰謀論らしきものを呟き始めた(Last night I was leading, often solidly, in many key States, in almost all instances Democrat run & controlled. Then, one by one, they started to magically disappear as surprise ballot dumps were counted. VERY STRANGE, and the “pollsters” got it completely & historically wrong!)。気持ちは分からなくはない。開票はだいたい想像の範囲で動くものだが、郵便投票を含む期日前投票が余りに多かったため、その開票の進捗によって異常な動きがあるかのように見えたのは事実だ。また、日本の総選挙では開票が始まった途端、当確が出て驚かされることがあって、それでもそこには相応の裏付けがあるものだが、今回は当確を覆すことを余儀なくされたメディアもあった。
その後、トランプ氏は郵便投票が不正の温床として法廷闘争を訴える。確かに、私の肌感覚として、アメリカの郵便制度にしても行政サービスにしても、また(開票作業そのもののことはいざ知らず)一般に単純作業と言われるものにしても、大陸的なおおらかさと言うか、端的にいい加減さが、私たち日本人には信じられないほど多分にあって(笑)、よくもまあ大統領選挙で郵便投票が幅広く取り入れられているものだと感心する。投票日を過ぎても当日の消印があれば受け付ける州があるなど、俄かに信じ難い。しかし、アメリカの地理的な広がりや人の多様さは私たちの想像を絶するから、その緩さ加減は仕方ないことかも知れない。そして、一つの州の当落をひっくり返すとすれば、数千や数万という単位で組織的に動かす必要があるから、それほど簡単ではないように思う。
法廷闘争にしても、保守派の最高裁判事が増えたからと言って、政治的に動くわけではなし、やはり法に忠義を尽くして判断をするはずだ(多分)。まるで法廷闘争を見越してトランプ氏が迅速にエイミー・コニー・バレット女史の判事就任に動いたかのようなリベラル・メディアの印象操作は、トランプ氏の思惑としてはその通りかも知れないが(笑)、思惑通りに行くとは思えない。SNS全盛の時代に、その申し子のようなアメリカ大統領が登場するとは夢にも思わなかったと言って早4年が過ぎるが(笑)、それはトランプ氏個人の人格的資質(中でも振舞い)に関することであって、世界最大の権力者と言われるアメリカ大統領と言えども、思い通りにならないことの方が多く、実際、彼のスキャンダラスな噂を別にすれば、トランプ政権が実行して来た政策は満更おかしいわけではない(と、だいたいにおいて私は思う)。その意味で、司法にしても立法にしても、また長としてのトランプ氏とは確執がある行政にしても、それから選挙制度にしても、システムとしてのアメリカの民主制度は信用している。
さはさりながら、不正はないとは言い切れないのが世の常だ。法廷闘争はどうなるのか、いつになったら大統領が決まるのか、お隣の国の大統領は、今度こそ、日本を出し抜いて真っ先にアメリカ大統領に会いに行くと意気込んでいるらしいが、さてどうなるのだろうか。今、CNNのサイトを見たら、”The world waits”という見出しに変わっていた・・・
トランプ氏については、アリゾナでバイデン氏を追い上げ、先行するペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアで逃げ切れれば、逆転満塁ホームランとなり得る展開だったが(笑)、CNNによれば、昨晩(現地時間6日午前中)、ジョージアとペンシルベニアでバイデン氏が逆転して、「バイデン氏、過半数目前」(Biden on the brink of 270)との見出しが躍り、寝る前に「バイデン氏、過半数寸前」(Biden on the verge of 270)に変わり(私にはbrinkとvergeの違いがよく分からないが 笑)、今朝(現地時間6日夕方)、「バイデン氏、リードを広げる」(Biden's lead grows)に変わった。得票数こそ現地時間4日夕方から6日夕方まで二日間、バイデン氏253、トランプ氏213のままで動いていないが、他の中西部激戦州と同様、郵便投票の集計が進むにつれて、トランプ氏の優位が掘り崩され、共和党のシンボルカラー赤が青に変わってしまうレッド・ミラージュ(赤い蜃気楼)現象が現実化しつつあることになる。
トランプ氏は既に現地時間4日深夜の段階で、重要州における自らのリードは「魔法のように」消えて、法廷闘争に向けて陰謀論らしきものを呟き始めた(Last night I was leading, often solidly, in many key States, in almost all instances Democrat run & controlled. Then, one by one, they started to magically disappear as surprise ballot dumps were counted. VERY STRANGE, and the “pollsters” got it completely & historically wrong!)。気持ちは分からなくはない。開票はだいたい想像の範囲で動くものだが、郵便投票を含む期日前投票が余りに多かったため、その開票の進捗によって異常な動きがあるかのように見えたのは事実だ。また、日本の総選挙では開票が始まった途端、当確が出て驚かされることがあって、それでもそこには相応の裏付けがあるものだが、今回は当確を覆すことを余儀なくされたメディアもあった。
その後、トランプ氏は郵便投票が不正の温床として法廷闘争を訴える。確かに、私の肌感覚として、アメリカの郵便制度にしても行政サービスにしても、また(開票作業そのもののことはいざ知らず)一般に単純作業と言われるものにしても、大陸的なおおらかさと言うか、端的にいい加減さが、私たち日本人には信じられないほど多分にあって(笑)、よくもまあ大統領選挙で郵便投票が幅広く取り入れられているものだと感心する。投票日を過ぎても当日の消印があれば受け付ける州があるなど、俄かに信じ難い。しかし、アメリカの地理的な広がりや人の多様さは私たちの想像を絶するから、その緩さ加減は仕方ないことかも知れない。そして、一つの州の当落をひっくり返すとすれば、数千や数万という単位で組織的に動かす必要があるから、それほど簡単ではないように思う。
法廷闘争にしても、保守派の最高裁判事が増えたからと言って、政治的に動くわけではなし、やはり法に忠義を尽くして判断をするはずだ(多分)。まるで法廷闘争を見越してトランプ氏が迅速にエイミー・コニー・バレット女史の判事就任に動いたかのようなリベラル・メディアの印象操作は、トランプ氏の思惑としてはその通りかも知れないが(笑)、思惑通りに行くとは思えない。SNS全盛の時代に、その申し子のようなアメリカ大統領が登場するとは夢にも思わなかったと言って早4年が過ぎるが(笑)、それはトランプ氏個人の人格的資質(中でも振舞い)に関することであって、世界最大の権力者と言われるアメリカ大統領と言えども、思い通りにならないことの方が多く、実際、彼のスキャンダラスな噂を別にすれば、トランプ政権が実行して来た政策は満更おかしいわけではない(と、だいたいにおいて私は思う)。その意味で、司法にしても立法にしても、また長としてのトランプ氏とは確執がある行政にしても、それから選挙制度にしても、システムとしてのアメリカの民主制度は信用している。
さはさりながら、不正はないとは言い切れないのが世の常だ。法廷闘争はどうなるのか、いつになったら大統領が決まるのか、お隣の国の大統領は、今度こそ、日本を出し抜いて真っ先にアメリカ大統領に会いに行くと意気込んでいるらしいが、さてどうなるのだろうか。今、CNNのサイトを見たら、”The world waits”という見出しに変わっていた・・・