この日本シリーズは、巨人の球団史に刻まれる屈辱的な惨敗となった。しかし、ここまで来ると、最悪を予想していたせいもあり、正直なところ悔しさよりも、ソフトバンクは強いな、という印象が先に立つ。巨人ファンとしては、ちょっとどころか大いに寂しい(笑)。
今日は「2番・坂本、3番・丸、4番・岡本」の打順を復活させ、菅野もベンチ入りさせるなど、総力戦で臨む構えを見せた。その意気込みが通じたのか、初回、4戦目にして初めて先制した(が、その裏にあっさり柳田に逆転2ランを浴びたが)。そのため、「33-4」(2005年の日本シリーズ4試合の合計スコア)として話題になったときの阪神は1度もリードを奪えなかったが、「0―0を除く同点にすらできなかったチーム」という史上初の屈辱は免れ得た。
シリーズを振り返れば、鹿取義隆さんの言葉を借りると、「4番・岡本が初戦の第1打席でソフトバンク・千賀の厳しい内角攻めにバットを折られた場面が象徴的だった」。結局、岡本は13打数1安打で打率0.077、丸は15打数2安打で打率0.133、坂本は14打数3安打で打率0.214と、ものの見事に抑え込まれた。この三人だけではなく、チーム打率0.132は、昨年4連敗で記録した4戦での最低打率0.176を更新し、試合数を問わなければ2007年の日本ハムの最低打率0.147(5試合)をも更新した。4戦での安打数16はシリーズ最少記録22(05年阪神、19年巨人)を更新し、4戦での4得点は05年阪神と並ぶ最少タイ、4戦での41三振はシリーズ最多と、記録づくめである(笑)。これで巨人の日本シリーズ9連敗は最長タイ、セ球団はパ球団ホームゲームで19連敗、DH制の試合で21連敗となった。はあ・・・(溜息)
ソフトバンクが投打で圧倒・・・という報道があるが、ソフトバンクのチーム打率は0.267で、ペナントレースの0.249こそ上回るが、圧倒というほどではなく、むしろ短期決戦での誤差の範囲(具体的には第二戦の打率0.349に引っ張られた)ではなかろうか。つまり、エース菅野が勝てなかったのが痛かったが、巨人の投手陣はそれなりに頑張ったと言える。とにかく巨人の打者が抑え込まれたのだ。
また、1975年にパ・リーグに導入されたDH制がセ・パの投打の力の差を生んだと言われるが、過去の日本シリーズを振り返ると、
1980~1989年 セ5勝、パ5勝
1990~1999年 セ5勝、パ5勝
2000~2009年 セ5勝、パ5勝
2010~2020年 セ1勝、パ10勝
と、実に2000年代までの10年単位では見事に「分け」ているのに対し(偶然にしては出来過ぎのようだが 笑)、直近の11年間が問題であることが分かり、果たしてDH制のせいと言ってよいのか疑問である(そう言えばドラフトのクジ運も良かったし・・・)。そして、この直近11年間のパ10勝の内、ソフトバンクが実に7勝(現在4連覇中)しており、つまり、かつてのV9時代の巨人に並ぶ黄金時代を現出させていると言うべきではないだろうか。DH制を活かしている部分も勿論あるかも知れないが、選手育成やチーム編成の問題という気がする。結論として、冒頭に書いたように、ソフトバンクが強い(!)のである。
この一強の時代に、来年以降、他のチームがどう立ち向かっていくのか、楽しみにすることにしよう(と、心を入れ替えることにしよう 笑)。
今日は「2番・坂本、3番・丸、4番・岡本」の打順を復活させ、菅野もベンチ入りさせるなど、総力戦で臨む構えを見せた。その意気込みが通じたのか、初回、4戦目にして初めて先制した(が、その裏にあっさり柳田に逆転2ランを浴びたが)。そのため、「33-4」(2005年の日本シリーズ4試合の合計スコア)として話題になったときの阪神は1度もリードを奪えなかったが、「0―0を除く同点にすらできなかったチーム」という史上初の屈辱は免れ得た。
シリーズを振り返れば、鹿取義隆さんの言葉を借りると、「4番・岡本が初戦の第1打席でソフトバンク・千賀の厳しい内角攻めにバットを折られた場面が象徴的だった」。結局、岡本は13打数1安打で打率0.077、丸は15打数2安打で打率0.133、坂本は14打数3安打で打率0.214と、ものの見事に抑え込まれた。この三人だけではなく、チーム打率0.132は、昨年4連敗で記録した4戦での最低打率0.176を更新し、試合数を問わなければ2007年の日本ハムの最低打率0.147(5試合)をも更新した。4戦での安打数16はシリーズ最少記録22(05年阪神、19年巨人)を更新し、4戦での4得点は05年阪神と並ぶ最少タイ、4戦での41三振はシリーズ最多と、記録づくめである(笑)。これで巨人の日本シリーズ9連敗は最長タイ、セ球団はパ球団ホームゲームで19連敗、DH制の試合で21連敗となった。はあ・・・(溜息)
ソフトバンクが投打で圧倒・・・という報道があるが、ソフトバンクのチーム打率は0.267で、ペナントレースの0.249こそ上回るが、圧倒というほどではなく、むしろ短期決戦での誤差の範囲(具体的には第二戦の打率0.349に引っ張られた)ではなかろうか。つまり、エース菅野が勝てなかったのが痛かったが、巨人の投手陣はそれなりに頑張ったと言える。とにかく巨人の打者が抑え込まれたのだ。
また、1975年にパ・リーグに導入されたDH制がセ・パの投打の力の差を生んだと言われるが、過去の日本シリーズを振り返ると、
1980~1989年 セ5勝、パ5勝
1990~1999年 セ5勝、パ5勝
2000~2009年 セ5勝、パ5勝
2010~2020年 セ1勝、パ10勝
と、実に2000年代までの10年単位では見事に「分け」ているのに対し(偶然にしては出来過ぎのようだが 笑)、直近の11年間が問題であることが分かり、果たしてDH制のせいと言ってよいのか疑問である(そう言えばドラフトのクジ運も良かったし・・・)。そして、この直近11年間のパ10勝の内、ソフトバンクが実に7勝(現在4連覇中)しており、つまり、かつてのV9時代の巨人に並ぶ黄金時代を現出させていると言うべきではないだろうか。DH制を活かしている部分も勿論あるかも知れないが、選手育成やチーム編成の問題という気がする。結論として、冒頭に書いたように、ソフトバンクが強い(!)のである。
この一強の時代に、来年以降、他のチームがどう立ち向かっていくのか、楽しみにすることにしよう(と、心を入れ替えることにしよう 笑)。