風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

サンデー朗希・続

2022-04-25 18:20:52 | スポーツ・芸能好き
 ミーハーながら、恒例なので続ける。
 昨日のオリックス戦に先発し、5回90球、被安打6、失点2で今季3勝目をあげた。直球は自己最速タイの164キロを記録し、球威は十分だったが、制球力に欠け、与四死球5で奪三振は僅かに4だった。3回以外は全ての回で得点圏に走者を背負う苦しいピッチングで、それでも先発投手としての責任投球回数は全うしたから良しとすべきなのだろうが、彼に対する期待値は気の毒なほど大き過ぎる。
 記録については、初回、オリックス先頭打者の福田周平外野手に初球の159キロ直球を右前に運ばれて、完全投球は17イニング連続で、連続打者凡退記録は52人連続で、あっさり止まった。3回には再び先頭の福田外野手に死球を与えて、連続イニング無四死球が25で止まった。5回には安打と連続四球で無死満塁のピンチを招いて2点を失い、連続イニング無失点が22で止まった。
 オリックスとは完全試合から二週間ぶり二度目の対戦となり、月並みだが、研究されただろうし、オリックスには当然プロとしての意地があっただろう。四球が多かったのは審判のせいかもしれないが(2回に佐々木が判定に不服そうな態度を示したと見た球審がマウンドに歩みよる場面があった)、三振が少なかったのは「とにかくバットに当ててやろう」という意地があったと見る人がいる。槙原寛己氏によると、「全員が直球狙い。5回90球のうち、直球で空振りが取れたのは2球だけ。前回対戦で5回まで13三振を奪ったオリックス打線からわずかに4奪三振。軸となる直球で押し切れないからフォークも見逃される」と手厳しい。谷繁元信氏は、「先発投手が好調を維持できるのは2~3試合ぐらい。状態が悪い時に、どう対応できるかに真価が現れる」と言い、悪いなりにも、「要所では配球パターンを変えて抑えるすべを持っている」と辛うじて評価された。
 ロッテは今日、佐々木朗希投手を登録抹消した。私は先週、二試合連続完全試合を見たいなどと欲張ったが、甘かった。吉井理人ピッチングコーディネーターが言われたように、「佐々木は1年間フルに戦ったことのない見習い投手」ということなのだろう。先の谷繁元信氏は、次のようにも語っている。「前回登板でも直球がシュート回転することが多く、今回に向けて準備してきたが修正は図れなかった。これが1年間ローテを守る難しさだ。今後、成長する中では、とてもいい経験を積んでいる。まだまだ学ぶことも多い」と。そして最後に一言、「佐々木朗希も人間だ。」
 再起を期待したい。
コメント
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