かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

女の子だから

2005年11月04日 21時41分26秒 | みゆみゆとの生活
よく言われます。「女の子だから」の冠詞つきで。
・体が丈夫で育てやすいでしょう
・おしゃべりが早いでしょう
・赤ちゃんのお世話とか焼きたがらない?
などなど。言っている方は、全く他意はないと思うのですが。
みゆみゆのように、全くどれも当てはまらない子もいるわけで。

・体弱い→入院3回、熱性痙攣5回、救急車2回呼んだ過去あり。
・言葉も発達も、すべてのんびり。私の通訳がいることもしばしば。
・お世話どころか、すっかり自分が赤ちゃん気分です。

「病気ひとつせず」「大人顔負けのおしゃべりをして」「母親の代わりになったように赤ちゃんの世話を焼きたがる」女の子、確かにいます。
でも、今育児真っ只中の私、「そんなに女が優秀なのは、どこの星の話?」っていう感じ。
それぞれに個性があっていいと思うんだけど、なんで性別で判断したがるのかな。男女差別だよぉ。ジェンダージェンダー。

かくいう私も、なるべくみゆみゆには赤やピンクのかわいい服を、そうちゃんには青など男の子っぽい服を、着せています。(今日みたいに思いっきりみゆみゆのお下がりのピンク着せることもあるけどね。)
しかし、世間ってやつは無情です。
そうちゃんが生まれたとき、産婦人科にお見舞いに来たみゆみゆに向かって、看護婦さん、「おにいちゃん、こんにちは。」と一言。
びっくり。だって、その日のみゆみゆは、スカートはいていたのです。スカートはいてたのよ!
そういえばみゆみゆ、まだ赤ちゃんだったとき電車の中で、ピンクの服を着せていたのに「男の子ですよね?」と断定的に言われたことがあったっけ。「女の子です」と言い返したら、「えーっ。男の子でしょう?」と重ねて言われた・・・。
親が女って言ってるんだから、女なんだよ~

というわけで、結論は。
人の言葉は、深い意味はないと思って聞き流すべし。「女の子だから」も、「今日はいいお天気ですね」などの時候の挨拶程度、と思うことにしました。