かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

雪の日の保育園送迎

2005年12月22日 09時51分00秒 | みゆみゆとの生活
いやはや、今年はなんていう天気なんでしょう。
今朝も目覚めると銀世界でした。

駐車場へと降りる坂がガチガチに凍ってしまっていて、とてもノーマルタイヤの車に乗るわけにはいかない。
朝っぱらからタイヤチェーンをはめるなんて無理。(やったことないし

2歳児と2ヶ月児を連れての保育園登園は、つらい修行のようです。

先日の大雪翌日には、ベビーカーで行ってみました。
そうちゃんをベビーカーに乗せて、みゆみゆは手を引いて歩かせて・・・。
これは、はっきり言って失敗でした。
出発してすぐに歩きたくなくなったみゆみゆ。今度はベビーカーの後ろにつけた上の子用のスタンドの上に立たせます。
おとなしくなってくれたのはいいけど、今度は重くてガリガリの雪の上を押すのに一苦労。
それでもちょうど中間地点に来たとき、ショッキングなことが。
保育園に続く道の残りは、北向きの歩道で、10cmほどの積雪。これが、自転車や足跡がランダムに付いたまま、凍り付いていたのです。
もはや子ども2人が乗ったベビーカーを押し続けるのは物理的に無理。
座り込んでみゆみゆを抱きしめ、懇願しました。
「お願い!歩いて。ベビーカーが動かないの。
ベビーカーに乗ることをあきらめたみゆみゆ、今度は「だっこ だっこ」の連呼。
おんぶで行こうかともちらっと思ったけど、その日は週初め。お昼寝布団にバケツ、大量の荷物をかかえていたのでそれも無理。
結局・・・
「あぁっ。こんなとこに雪がいっぱい!足跡つけてみよっかなー。よいしょっ。わぁ!おもしろーい
「あっ。木の上にも雪がある!木を引っ張るとどうなるのかなぁ?ビヨヨ~ン!」
(かつみさゆり並みの、空テンション)
3mおきに遊びを見つけ、じりじりと保育園まで誘うという作戦。
結果的には成功し、何とか歩いてくれました。行きかう人みんなに「大変ですねー」と声を掛けられ、「ええ、ほんとに。」と答えてしまいました。
調子のいいみゆみゆは、知らないおじさんにも「おかーちゃんと ほいくえん いくんだよー」と、まるで一人でいい子にここまで歩いてきたかのように自己アピール。とびっきりの笑顔まで振りまいていました。
アンタ、出世できるわ・・・。

そんなわけで、すっかりベビーカーには懲りてしまい、今朝は自転車で行くことに。
自転車と言っても、もちろん乗ってこぐわけではなく、そうちゃんを抱っこ紐で抱っこし、みゆみゆだけ前に乗せて、引いていくのです。
みゆみゆは自転車大好き。しかも一回乗せてしまえばベルトで固定するので降りられない。きっとスムーズに行けるはず。

しかし、ここにも落とし穴がありました。
「やったー じてんちゃ のるー アンパンマンも いっちょにのるー」
家から持参したアンパンマンを片手に、意気揚々と自転車の鍵をさしてくれたみゆみゆを、いざ乗せようとしたら・・・。
うっ、持ち上がらない。
そうちゃんを前に抱っこしたまま、胸の高さまでみゆみゆ(12㎏)を持ち上げて不安定な自転車に乗せるという行為、よく考えればそもそも不可能でした・・・。
「あぁー、これはキツイ。無理やわ。残念。どうしよー。」そうちゃんを一旦車においてこようかと思案しながら独り言を言っていると、空から天の声が。
「おはようございます!あっ大変。私、行きます!」
同じマンションの方が、あわてて駆けつけてくださり、みゆみゆを自転車に乗せてくれました。
ありがとう。ほんとにありがとう。 人情に感動。
かくして、無事みゆみゆは自転車に乗れ、とてもスムーズに保育園までたどり着けました。
降ろすのはそうちゃん抱いたままでもOK。でも、ついてから 最近はやりの「みーちゃんだけ だっこしてー だっこ だっこー」がはじまり、もうひと波乱あったんだけどね; これはこの時期特有の赤ちゃん返り(そうちゃんへのやきもち)だから、仕方ないですね。

子どもの頃はなんだかワクワクした雪。
今は白い雪を見るとうんざりです。早く溶けておくれー。
雪景色をまた美しいと思える時は、あと何年待てば訪れるのでしょうか・・・