かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

朝読の選書ミス

2015年07月05日 21時57分37秒 | みゆみゆとの生活
電車の中で、いつも本を読んでいるようなので、ブックカバーを作ってみました。
渋好みのみゆみゆは、この風呂敷柄を気に入ってくれました。

みゆみゆが、一学期に学校の図書館で借りた本は、「今んとこ107冊」だそうです。
シリーズ物をよく読んでいるので、そんなに難しい本は読んでないんですけどね。
それに、本は数を競うものではないですし。

みゆみゆは読むのがとても早くて、軽い本だと一日2冊ペースで読んでいきます。
朝、学校についてすぐに図書館にダッシュするのが日課らしい。
そこまで好きなことがあるってのは、いいことだ。


みゆみゆの学校には、朝読書の時間がある。

ある日みゆみゆは、前日に理科実験室に読みかけの本を忘れてきてしまい、朝読書で読む本がなかった。

そこでみゆみゆは、職員室に行って理科の先生に、
「実験室に本を忘れたことを昨日先生に伝えたんですけど、先生取りに行かれましたか?」と聞きに行った。
「あ、まだ取りに行ってない。」と言われたその先生は、
「じゃあ朝読書用に、今日は僕の本貸したげる」と、私物の文庫本を貸してくれた。

「それがね、『八日目の蝉』っていう小説で、はじめの少しだけ読んだけど面白かったよ!」
明るい声で報告してくれたみゆみゆの言葉からは、「こどもの科学」かと思うくらいの健康的な雰囲気が漂ってきたけど。

あのさ、その小説って、不倫の報復で子供を誘拐する話じゃなかった?
「あ、そうだよ。不倫の報復で子供さらう話。」
あ、そう。そこそこ読んだんだね。
あんた、読むのめちゃめちゃ早いもんね。

爽やかな朝の読書タイムに、女子中学生に与える本としてはちと重すぎませんかね?先生…。

面白いけどね、八日目の蝉。
うちにも文庫があるけど、みゆみゆに続き読む?と言うべきかどうか、ちょっと迷ってる、母なのでした。