かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

お弁当

2020年04月17日 22時45分18秒 | みゆみゆとの生活
お弁当作って、
そうちゃんを学校に自主登校させ、
仕事に行った。
お昼に自分もお弁当を食べたら、
あ、魚に小さな骨があった。

左下の端にある、鮭の塩焼き。
そうちゃんのお弁当に入ってた方は大丈夫だったかな?と心配になって顔を思い浮かべた。

それにしても毎日のお弁当、悩ましい。
みゆみゆに作る時はバリエーションいろいろできたけど、そうちゃんにはそうもいかない。
スープジャーでカレーとか、まずカレーが嫌いだから無理だし。
サランラップで巻いたおにぎりや「おにぎらず」はぼろぼろこぼして上手に食べられないだろうし。
歯並び悪すぎてうまく噛みきれないからパンも持たせられない。
彩りになるミニトマトは嫌い、卵料理もあまり好きじゃない。

結局いつも似たようなお弁当になってしまう。
デイのスタッフさん達の話を聞いてると、お茶で流し込んでる節もあり。
飽きてきてるかも、とも思う。
早く学校の給食が始まらないかなー。
でもそれは、まだまだ先のことになりそうですね。

ところで私の仕事の話。
この4月から介護のお仕事に飛び込んで、重症心身障害者の施設で生活支援員をし始めた。

いずれ、仕事の主軸を「相談」(対象は障害のある子どもを育てる家族)にしたいと思っていて、ここ4年、社会福祉や心理の基礎を学んできた。
その上で、3障害(知的、身体、精神)に対応できる相談員になるためには、自分の経験として「身体障害」部門が弱いことに気付き。
ゆくゆくは相談をやるつもり、そして身体介護については未経験の上、週に2~3日しか働けない、というワガママを聞いてくださった今の事業所に、お世話になることになったのです。

この年で未経験のことを始めるのは、実はとても不安でしたが、なんとか滑り出すことはできたかな?という感触です。
とりあえず、一日の流れがわかった。(まだそこ。笑)
水分摂取介助、食事介助、排泄介助、レクリエーション、お散歩、車椅子移乗。
まだ半人前で修行中だけど、一日の終わりには心地いい疲れがある。

重心のお子さんを持つお母さんのご苦労がほんの少し覗けました。
おとなを抱えあげてオムツを換えるのは体力が要る。
嚥下困難な方に食事を食べてもらうには、調理方法や形態の工夫(刻み食、ミキサー食)もいるし、何より介助に時間がかかる。
日中使える福祉サービスを利用してご家族の時間を確保することは、絶対に必要なことだと感じました。

重い心身の障害があっても、一人一人別の個性を持っていて、言葉が話せない方もちゃんと意思表示してくれる。
私のような新人が、食事介助するのに不慣れでぎこちなくても、一生懸命気を遣ってこちらに合わせてくださる利用者さんもいる。
「まだ初心者だから、教えてくださいね。」と謝りながら言うと、「わかってるよ」とニッコリ笑顔で言ってくれた方もいて、ジーンとしてしまいました。

そうちゃんやみゆみゆを社会に育ててもらってる間に、
私もちょこっと社会に恩返し。
のつもりが、またまた社会に育ててもらってる四十路。

ここから。
がんばろ。