かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

久々の発熱

2014年05月11日 21時57分18秒 | みゆみゆとの生活
みゆみゆが、久々の発熱です。
昨日から「のどが痛い」「鼻水が出る」と訴えてはいたのですが、熱はなかったので合唱団の練習には行かせました。

今朝になったら、やっぱり熱が出てきて。
昼からはひたすら睡眠を取り、夕方には38度6分。
しんどそう。
全然食べられないようです。
ここのところ過密スケジュールだから、疲れが出たかも。

明日は学校休みかなー。
お薬を飲んで、今は少し回復してきてるみたいだけど。

金沢が終わったばかりなのに、今週はまた合唱の本番があります。
火曜日にリハーサル、水曜日が本番。
オーケストラと一緒に「威風堂々」を歌うらしい。
みゆみゆ達が乗った舞台は、せり上がりだそうで・・・

一生懸命練習してるから、出られるといいけど。
無理させないようにします。

初仕事

2014年05月09日 14時15分57秒 | みゆみゆとの生活
初仕事。
仕事を退職してから、はじめての、「違うとこ」でのお仕事に行ってきました。
電話で相談を受けるお仕事です。
ドキドキしました。

とりあえず、「満員電車」にたじたじ。(そこから?)
学生時代ずっと自転車通学で、職場も歩いてでも行けるところだったので、
通勤電車に乗ったことがほとんどないのです。

地下鉄に乗り換えるときに自動改札前が人だかりで前に進まない!
とか、今まで生きてきて知らない世界でした。
毎朝この電車に乗っている皆様を尊敬します。

月2回それも午前中のみというお仕事ですが、とても勉強になるので、続けていきたいなーと思っています。
そうちゃんが帰ってきたら朝が間に合うのか、多少心配ですが、そこはこれから入念にシュミレーションして考えていこうかと思います。

初仕事では、2件の相談に乗りました。
これまでの仕事での経験を生かせる部分もあり、また、難しいと感じることもあり。
刺激になりました。
もっと勉強しなくちゃ。

私に勤まるのかな?
そもそも向いてるかな?
と、いろいろな不安はありましたが
今日、初日が終わって。
今後も頑張って続けたいと思えていることに、感謝しています。

さてと。
今、マクドナルドでお昼ご飯中。
ここから3キロほど歩いて駅まで行き、電車に乗って帰ろうかと思います。
地下鉄代を浮かすのだ。
わかる人にはわかるよね?
どこの通り沿いのマクドナルドか

ビバ、音楽祭! ハシゴ編(長いです。ごめん。)

2014年05月05日 21時10分49秒 | みゆみゆとの生活
事前にチケットを取っておいたのは、ひとつ。
リスト弾きの名手、ジャン・デュぺ(カナダ出身のピアニスト)のソロコンサート。
演目は
 リスト:ペトラルカのソネット第47番、第123番
 リスト:19のハンガリー狂詩曲より第1,4,18,19番
の6曲。
45分間の演奏会で、チケット代は1500円でした。
ピアノの響きが美しくて・・・
多彩な表現、超絶技巧。絵画を鑑賞しているかのようなうっとりした気持ち。
あまりの美しさにぐっすりおねむのお客さんもおられましたが、私は寝るどころではなく、
完全にピアノの世界に引き込まれて身を乗り出して聴きました。
これが1500円で聴けるなんて!
もっとお支払いします、と言いたいくらいでした。

しかしラフォルジュルネはすごい。
その日にひとつでもチケットを買った人は、半券を見せれば「交流ホール」でのコンサートが聴ける

また、半券なんぞなくても、ウロウロしてるとそこかしこで音楽が聞こえてくる。
まさに、街じゅうが音楽一色なのです。

そんなわけで、全公演スケジュールのパンフを片手に、会場から会場へ、走る走る。
夢のような音楽の一日、レポートです。

朝、6時前にみゆみゆを送り出し、親は7時に家を出て、一路、特急「しらさぎ」にて金沢へ。
電車に乗っていたのは3時間でした。
細かいことだけど、金沢駅に着いて驚いたのは、
「こんなに大きな駅なのに、自動改札じゃない」という事実。
久々に、半円の改札に駅員さんがハンコ持って立ってるのを見ました。

駅でお昼ご飯を食べてから、会場へ。
ジャン・デュベの前に、「合唱の日」会場の「交流ホール」を確認しておこう、と行ってみたら、
ピアノの連弾がやっていて、何気なく足を踏み入れる。

と、横ひじで私を突っつく夫。
促されてパンフに目を通し、驚きました。
目の前でピアノを弾いているのは、池辺晋一郎さんでした 
あの、作曲家の。
司会をしながら、演奏もされていました。
素敵な連弾と、フルート演奏をそこで聴き、終わり次第移動してジャン・デュベさんの会場「邦楽ホール」へ。
移動の途中にサックスカルテットをやっていて、ちょうど「こうもり序曲」だったので、最後まで聴く。

邦楽ホールで聴いた、ジャンデュベさんのリストは、それはもう鳥肌もので・・・
終了後、「すごかったね!すごかったね!」と連発しながら、また小走りで「交流ホール」へ戻る。
交流ホールの「合唱の日」イベントは、さすがにたくさんの合唱団が出演するとあって、家族と思われるお客さんが、大勢入口に並んでいました。

みゆみゆの所属する合唱団を含む11団体の演奏を堪能して、
終わったら金沢駅に移動し、またみゆみゆの合唱団を聴く。
今度はビデオ回して

この時点で4ステージ見ています。
でもまだまだ行くのだ。

みゆみゆの合唱団が終わり、思いがけない方との再会もあって感激しながら、次の会場へ。
交流ホールに戻って、今度は「ブルーアイランド氏の音楽教室」というイベント。
作曲家、青島広志さんの、解説付き演奏会です。
(青島さん、「題名のない音楽会」で時々出てくる先生です。)
様々なオペラの歌を、ソプラノ歌手・テノール歌手・バイオリン奏者と共演しながら、演奏しながら解説してくれました。
おネエ言葉でめちゃめちゃ早口だけど、わかりやすく面白い、演奏会でした。
ちょいちょい出てくる、作曲家にまつわる小ネタが笑える。
それを、弾く直前までマイクで話してるのが、すごい。
私は「演奏前の静けさ」も音楽の一部だと信じているけど、でも、いいや!
音楽って、そもそも楽しいもの。
小難しく考えるものではないと、この人は伝えたいんだと思う。

中でも一番笑ったのは、シューベルト「魔王」。
普通はテノール歌手が「語り手」「お父さん」「坊や」「魔王」と4役するのですが、それをさらに分かりやすく分けてくれました。
お父さんと語り手はテノール歌手小野勉さん。
坊やをソプラノ歌手石川公美さん。
そして、青島広志さんが、ピアノを弾きながらおもむろにマイクに顔を向け、魔王を歌うという!

なかなか凄かったです。
ピアニストが、突然裏声で歌い出す。
♪かわいいー ぼうや おいーでよ おもーしろいーあそびをしよう
こわすぎます。
ぼうやじゃなくても絶対行きたくありません。

クラシックコンサートでゲラゲラ笑う、という経験をして、
勢いで青島先生自身が販売されていたオリジナルマグカップを買い、
また駅前に走る。

慶應義塾大学グリークラブの演奏を30分聴いて、私たちのラフォルジュルネは終了。
男子学生のみの歌声は、若さあふれ、迫力があり、感動しました。

計6つのコンサート。
お得でお腹いっぱい。
幸せな気分になれました。
できれば毎年来たい、と思いました。(無理だけど)

そうちゃんがいつ退院できるかわからなかった関係で、宿を取るのが遅くなり、金沢市内は一軒も空いてなくて、普通電車で1時間移動した福井のビジネスホテルにその日は泊まりました。
翌日は福井市内を少し観光し、ほぼ普通電車で、時間をかけて帰宅。
みゆみゆ達はバスで行ったので、大渋滞に巻き込まれたようで夜の8時過ぎに帰ってきました。

夫は青島さんの演奏会がよほど面白かったらしく、「あの人はほんとにすごいなー。」と感心しきりでした。
マイペースでスーパー落ち着きない雰囲気を醸し出している人でしたが、
「ああいう人が、天才と呼ばれる人だ。小さいころから個性をつぶさず、『人と違っている子』を大切にすることが、国にとって大事なことなんだね。」
なんて、しみじみ夫婦で話しました。

みゆみゆも、ちょいとマイペースで人と違う観点を持っている女子。
子どもはみんな天才だ。
がみがみ叱ってばかりじゃなくて、みゆみゆの個性を大事にしてあげなきゃ・・・
と思いながら、でもやっぱり今朝も朝ごはん食べるのが遅くて叱ってしまいました。
理想と現実は、うまくいかないものです。

さて、明日からまた日常だ。
気持ち切り替えて、頑張らなくちゃ。

ビバ、音楽祭!

2014年05月05日 20時20分53秒 | みゆみゆとの生活
クラシックコンサートをいくつもハシゴする。
それも、駆け足で。

という経験をしてきました。
「ラフォルジュルネ金沢」という音楽祭。

みゆみゆの所属する合唱団が出演したのは、13:30~16:00の、「合唱の日」というイベント。
北陸を中心とする、関西・中部11団体の合唱団が、順に歌いました。
みゆみゆの合唱団は、五角形の舞台を生かして、並び方を変えたりダンスを入れたりと、見ているだけでも楽しいステージ。
ハンガリー民謡を2曲とサウンドオブミュージックから2曲、計4曲を、魅力的に歌ってくれました。

全部の団体が演奏したあとは、ジュニアオーケストラの伴奏で全員合唱。
「ビリーブ」と「花は咲く」の2曲でした。
たくさんの声が合わさって、大迫力で。

「歌」って、いいな 
気持ちがひとつになって。
純粋に。心から、そう思いました。

そのあとは、金沢駅に移動して、コンコースの特設ステージでまた演奏。
ホールで歌うより、ずっとステージが近く、一人ひとりの表情も見えます。
みゆみゆと幼なじみのお友だちが前に出て踊ったのも近くで見られ、二人の成長に感動
「合唱の日」のイベントで歌った4曲の他に、「幸せなら手を叩こう」と「おお牧場はみどり」も歌い、お客さんにたくさんの拍手をいただきました。

合唱団の演奏レベルの高さに毎回驚きますが、
やっぱり母としては、「みゆみゆがお友だちと楽しそうに過ごしている」ことが宝物に思えて
合唱団に入団できて良かったなー、と改めて思ったのでした。

さて、せっかくラフォルジュルネに来たのだから、「娘の発表を見る」というだけで帰るのはもったいない。
というわけで。
コンサートのハシゴ、してきました。
次の記事へ・・・

金華山

2014年05月02日 20時18分31秒 | みゆみゆとの生活
今日は一日オフだったので、
夫と二人で金華山に登ってきました。

金華山には、いくつかのハイキングコースがありますが、
今回登ったのは、瞑想の小径(めいそうのこみち)コースです。
このコースは、眺望の良さで人気のある、家族向けのコースです。

2300メートル、約50分。

という看板に油断してはいけません。
最後の500メートルはかなりの急勾配で、肩で息をして休み休み登る感じで、普段運動をしていない人にとってはきついです。
今日は割と頑張って登ったけど、それでも1時間かかりました。
50分は無理です。

2年前に、一度みゆみゆと一緒に登りました。その時は、1時間20分ほどかかりました。
当時、みゆみゆと親子げんかして私がキレて、
「『しんどくても歯を食いしばって頑張る』ということを教えてやる!山登るよ!」と連れ出して山登りしたのに、
山頂まで500メートルになってからはみゆみゆがどんどん先を歩いていって。
「母ちゃん、大丈夫?」といたわられながら登る結果となったのでした。

今回は、大人二人なのでペースを作りやすく、何組かの登山客を抜かしながら、歩いて行きました。
中には、「普通に遊びに来たけど、2キロくらいなら歩いて登ってみる?という軽い気持ちで登りはじめた」という雰囲気(想像です;)の、普段着夫婦(40代後半?)もいました。
奥さんの方は、近所にお買い物に行くようなブラウスにカーディガンとぴったりズボン。
サンダル履きの足先が真っ赤なペティキュアで、日傘を持っていて・・・
このまま上まで登って行けるのか、こちらが不安になるくらいでした。

その夫婦を追い越したのが、中間地点くらい。
水分取りながら、飴もなめながら、どんどん歩いて行って、残り800メートルあたりから、段々きつくなる。
途中眺望が開けるポイントがあり、そこで一休み。
ぜいぜい言いながら、「結構きついね」など言い合っていると、そこへ、あの普段着夫婦が来た!
おお、追いつかれた。
予想してなかったので夫と顔を見合わせてびっくり。
しかもそのサンダル奥さん、一休みポイントに着いた途端、強い日差しを気にして日傘を差す、という余裕がある。

う・・・いこか。

なんとなく、サンダル奥さんに追い越されたくない気持ちが働いて、入れ替わるようにそこをまた出発しました。

そこからはさらに急こう配。岩場のようなところもある。
夫から少し遅れて歩き、「ちょっと一休みしない?」と言うと、
「いいけど、ちょっとだよ。サンダルの音が、ひたひた近づいてきてるから。」
サンダル奥さんを意識しすぎてる夫
あの人はすごい。何者だろう。
歩いてないんじゃないの?
実は妖怪で、ちょっと浮いてて空中を滑ってるとか。

そんな、全く意味のない会話しながら、最後は気力で登りきりました。

山頂に着き、
「やったー!着いた!あー、思ったよりきつかったねー」と言っていると、
そこへ現れたのはサンダル奥さん。

そそとしている。
帽子をかぶっていない頭に、サラサラのかみの毛が揺れている。
汗をかいていないように見える。
山頂に着いた瞬間、
おお!
日傘を差した!
そしてボソッと一言「1時間かぁ・・・」とつぶやいて去って行きました。

あっぱれ、サンダル奥さん。
後から来た旦那さんは、よれよれの白シャツで、「あーっ」と言いながら登ってきました。
うん。それが普通。とうなづく私たち。

瞑想の小径コース、50分はとても無理。
「僕たち、1時間で登れたのも、サンダル奥さんのおかげだねー。」と夫も言っていました。

山頂では100匹のリスがいるという「リス園」に200円で入り、
手渡しでエサをやったりしてふれあいました。

帰りは、「百曲りコース」で下山。
ここは健脚向きのコースで、かなり危ないです。
それでも下りは早くて、30分強で下山することができました。

まあ、きついと言っても、小さな山ですから。
気候もよく、いい運動になりました。
新緑が気持ちよくて。
また行きたいな、と思いました

身体動かすのって楽しい。
皆さんもどうですか?