かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

きっかけ不明のパニック

2021年11月14日 21時47分29秒 | みゆみゆとの生活
金曜日。朝から学校で険しい表情。
聞き取れない早口の独り言をブツブツ。
眉間にシワ。
いつもと違うな、と先生も思ったらしい。
そのあと急にそうちゃんはパニックになり、最終的には教卓をものすごい勢いで蹴ってしまった。

あまりに大きな音でビックリしました、と先生。
物に当たったのは、高等部に入って初めてのことだったみたい。
初めて、ということに驚いたけどね、私は。

土曜日のデイでも同様の「ブツブツ独語、眉間にシワ」があったと職員さんが報告してくれました。
幸いパニックにはならなかったみたいだけど。
やはり、不機嫌になったきっかけはわからないとのこと。

そして今日。午前中私と川島ハイウェイオアシスにお散歩しに行った時はとても落ち着いていましたが。
午後の行動援護では、ゲラゲラ笑いながらパニックに。
道端で寝転ぶ、通行人を蹴ろうとする、草を口に入れる、突然走り出す。
ヘルパーさん二人体制でも、これを制するのは大変だったと思う。
ヘルパーさんも、「何がきっかけになったのかわからない」と。
今朝4時半起きで眠かったのかも?とか、コーラのゲップがうまく出なかったから?とか、色々推測はできるけれども。

この調子の悪さ、何か一つの理由では説明がつかないよね。
うん、あるある。こういうこと。
とりあえず睡眠を確保すべく、今日は早めに頓服飲ませたよ。
そうちゃん、わかってあげられなくてごめんね。

ボランティアはおとなの部活

2021年11月11日 21時54分08秒 | みゆみゆとの生活
昨日、心身障害者福祉協会の企画で「防災講演会」を行いました。

市の危機管理課の方に来ていただいて、地震に関する講演をしてもらいました。
私は例によって司会。質疑応答に時間をかけました。
だいぶ慣れてきた、というか出席者30名ほぼ知り合いなので、みんなの顔を見ながら進める余裕はありました。
とはいえ、やっぱり緊張はするんだけどね。

講演によると、この地域は液状化しやすく地盤が緩いため、震源地から遠くても揺れが大きくなるらしい。
濃尾大地震の時は、堤防が液状化で壊れて崩れ、川の水が町に流れ込んできたとのこと。こわー。

家具固定、簡易トイレや水や食糧などの備蓄、逃げる場所を確認しておくなど備えが大事。
非常時の「平等」は平時のものとは違う。まずは命を守るための優先順位を考えるべき。
ほとんどの人は、3日間食べなくても水があれば平気。今すぐ命を失いかねない障害者、怪我人、高齢者、乳児など弱い人のことを一番に考えなきゃ。

色々考えさせられた講演会でした。
もちろん、「災害用バンダナ」の話もしたよ!
輪を広げていきたい。

今回の講演会には、親や当事者の他、行政関係者や社協、福祉事業所さんも来てくれました。
いろんな立場の人が一堂に介して同じ話を聞くって、とっても意味があることだと思う。
嬉しいな。終わったあと、頑張ったねって声を掛けてくれる仲間の存在も。
ボランティアはおとなの部活だ。
いつの間にか友達や先輩ができている。
後輩に引き継ぐには勧誘が必要。

終了後は、青年部で打ち合わせ。 
来年度、何しようね?
誰でも楽しめるバリアフリーコンサート、また企画したいなーと発言。
うん。やれる。きっと。

最後に、お菓子の山の写真を。

心身会の、歳末の配りもの。
これも部活動。ちなみに部長はオーバー80歳。
私はまだまだひよっこすぎる。




寒風の中お散歩

2021年11月10日 19時23分48秒 | みゆみゆとの生活
忙しかった一日。
8時半からお仕事、11時半から違う場所でお仕事、14時半から家庭訪問のお仕事。
そして15時半バス停お迎え。
滑り込みセーフ。
さむっ。
思わずジャンパーを車に取りに戻ったよ。

一度家に帰ってからいざビデオ屋さんへ。
疲れていたし激寒だったので、
「そうちゃん、今日はビデオ屋さん車で行こうね~」と軽く言ったら、
「あるくよ」低い声。断定的。
この感じは譲ってくれないな。
寒さよりパターンどおりが好きな人。

仕方ない、お散歩するか。
歩き始めたらやはり寒かったらしく。
最近にはない早さでずんずん行く。ほぼ小走り。

想像してみよう。
170センチ越えの青年が小走り。
ついていく足短めの中年女性。
ええ、これはジョギングです。
むりむり。

時々袖をつかんでは「ゆっくり歩いて-」と言いつつ。
寒風の中のお散歩は無事完了。
いい運動になりました。

2021年11月09日 22時07分01秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんは傘がさせない。
持たせてみても、後頭部やリュックが濡れてしまう。
見えないところのことはわかんないよね。
そりゃあそうだ。
だから、
今朝のような雨降りは、私と一緒に一本の傘。

バス停の他の子は、みんな一人で傘をさせている。
ついでにマスクもできる子がほとんど。
人と比べないって随分前に決めたのに、いまだにそんなこと思ってしまう私もいることを発見。
けどさ、くっついてバスを待つのも悪くない。

あれ、夜10時半だというのにそうちゃんがまだ起きてる。
最近では珍しい。
頓服シクレスト、そろそろ効かないかなー。
   
追記
ブログ書きながら寝落ち、最近多い。
デイでそうちゃんがボーリングした話を書こうと思ったんだった。
ボール転がすのには興味なく、倒れたピンを並べ直すのが楽しかったみたい。
それで、並べ係に任命。みんなのお役に立てて一石二鳥。
うん。彼は正しい自閉だ。

難易度高い植物

2021年11月07日 22時04分32秒 | みゆみゆとの生活
みゆみゆが知り合いからもらってきた植物。

ウコン。生のやつ初めて見た。
どうすんの?これ。

というわけで、ネット検索色々しまして。
少し刻んでカレーに入れて食べ、あとは全部スライスし、天日に干してみた。

カリカリになったらミキサーかけてターメリックパウダーにする予定。

カレーに入れたら風味は良くなったけど、うっかりウコンそのものをかじると激にが。やはりパウダー化方針で正解か。

今朝のそうちゃんはややハイで。
ピョンピョン飛び跳ねながら音楽を聴いたりしてたよ。

かーちゃんも。ソワソワ。
午後から、十数年振りに吹奏楽の練習に参加してきました。
楽しかったー。

全速力

2021年11月06日 22時36分11秒 | みゆみゆとの生活
陽気のいい1日。
そうちゃんは、デイから大きな公園へ行きました。
公園に着いた途端、全速力で走り出したらしく、慌てて担当のスタッフさんが追いかけてくれたようです。
若い男性スタッフさん。短距離走並みのスタートダッシュだったろうと思います。お疲れさまです。
その後も、傾斜のキツイ坂をそうちゃんが勢いよく走り降りたらしく。
別スタッフさんが「止まってー」と叫んだらキューッと止まって、
追いかけてたスタッフさんが止まりきれずに転び、ぶつかったそうちゃんも一緒にコロコロと少し転がったそうな。

その報告を聞いて思ったのは、
二人とも怪我がなくてよかった。
ていうか「止まって」と言われて止まるなんてめちゃ落ち着いてるやん。
行方不明や怪我を防ごうと汗を流して追いかけてくれるスタッフさん達に感謝。

※※※※※※

そうちゃんがデイの間に、私はみゆみゆと二人でムーミン展へ。

簡単に見てこようと思ったら、内容が濃すぎて割と時間がかかってしまった。2時間半滞在し、とんぼ返り。

ムーミン。かわいいな。
ハガキをたくさん買いました。                         
                                                                                                                                            

珍しく雑談

2021年11月04日 19時03分58秒 | みゆみゆとの生活
朝から高速ビューンと飛ばして、大学病院精神科へ。
ダンディ教授、そうちゃんに「あれ、今日は冬服だね。」と。
ネクタイしてるのを見て、
「この制服って自分で着られる?」
「着られません。」

ここで私のちょっとした愚痴。
「将来ネクタイする生活はしないと思うんですけどね。
簡易式のネクタイだけど、それでもこの子にはできません。
毎日この着にくい制服を着せることに疑問は感じてます。」

ここからダンディ教授の雑談が始まった。
これはたいぶ珍しい。いつも必要なことだけ5分話す診察だから。
「僕はね、ネクタイがずっと結べなかったんですよ。
結べるようになったのは、まだここ数年。
教授選の時に、どうしてもネクタイしなきゃいけなくて。
人に教えてもらって、練習して、やっとできるようになりました。
でも、やっぱり自分で結ぶとなんかカッコ悪くてね。
だから…
ネクタイなんて、大人になっても全然しないよ。」
やっぱりこの先生はやさしい。
ていうか、教授選って。
白い巨塔のやつやん。

そのあと、最近の様子を聞かれ、
「睡眠のリズムが乱れてます」と言ってみたけど、
「まあそれは仕方ないな。ある程度。」と流された。
「そうですよね…。」
大体のことは以心伝心。
今回は薬は据え置き。変更なし。

※※※※※※※

そうちゃんを学校まで送った後は、
親の会で「精神科のお薬」の勉強会。
わが子の経験を話しながら、皆さんのお話も聞かせてもらいました。
みんな一生懸命。胸が熱くなる。
私も。まだまだ修行中。

きちんと説明を

2021年11月03日 21時49分49秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんの眠りが浅いのは続いていて。
夜中に起きては私の布団に潜り込んできて話しかけてくるので、私も睡眠不足になりがち。
なんか方法ないかなー。
そこでふと思った。
ちゃんと話し合ってみよう。

「そうちゃん、なんで夜中に母さんの布団に入ってくるの?」
「……」
「寒いの?寂しくて人恋しいの?」
「さむいの」
これは伝家の宝刀おうむ返し。

やはり難しいか。
気を取り直す。
「あのね、夜目が覚めても、自分の布団で寝てて。
母さんの布団には入らないで。狭くてイヤだから。」
「……」
「母さんの布団に入るのは、ダメ。バツ。
自分の布団で朝まで寝てね。」
「はい」

こんな会話をして、2日。
そうちゃんは私の布団に入ってこなくなりました。
すごい。

ていうかごめん。
小さい頃からの習慣で眠りが浅い時は布団に入ってきてたから、そういうもんかと諦めてたよ。
その割に「やめてよー」って文句言って、お尻でギューギュー押し戻したりして。
ちゃんと説明してなかった私が悪い。
言ってもわからないって、思い込んでた。

早く目覚めて大声で独り言言うのは、もうこれは仕方ない。
それさえ聞き流せれば同じ部屋に寝てても寝不足は回避できるはず。
といってもめちゃめちゃ大きい声の時は起きちゃうけど。

今日は7時半にリビングで気絶寝してしまったそうちゃん。
起こしたら慌てて起きて、あっという間に寝室に行って寝てしまった。
なのできっと、早起きだろうな。
しゃあない。
明日は大学病院の精神科受診。
運転気をつけて、行ってきます。