前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

「アメリカから来たスパイたち」

2010年01月05日 | Weblog
    昨日は、仕事はじめの福井県庁前で山田かずおさん、かねもと幸枝さんとともに街頭演説をおこないました。その後、いろいろハプニングもありましたが、志位委員長の党旗びらきあいさつを視聴し、今年最初の会議にのぞみました。夜は、スナックのママさんの生活相談にのり、お世話になった方のお通夜に参列。


   党旗びらきでの志位委員長のあいさつは格調高く、熱気がびんびんでよかったですねえ。
なるほどと思ったのは、「基地のない日本をめざして沖縄と本土が固く連帯し、国民的な一大闘争を」とよびかけたなかで、「1972年の沖縄本土復帰は、条約上は不可能の壁を超えたたたかいでした。それを可能にしたのは、沖縄県民の島ぐるみのたたかいと、それに固く連帯した本土のたたかいでありました」として、当時のアメリカ・ラスク国務長官の「正しく対処しなければ米国の利益を危険にさらすことになるような日本の情勢変化に直面している」との国防長官あての書簡を紹介しています。
  「追い詰めれば、不可能に見えた条約の壁も乗り越えることができた。こういう力をもっている。団結すれば発揮できる」と。感動ですね。基地たらいまわしではなく、「撤去」の声をおおきく響かせ、アメリカに届けましょう。

           ★

  アメリカとの関係が焦眉の課題になっていますが、祥伝社文庫「アメリカから来たスパイたち」(大野達三)を読みました。昭和51年に発行されたものの文庫化です。

以下、抄録。
●「日本を無謀な侵略戦争にかりたて、日本人民とアジア人民を殺戮し、弾圧して投獄した旧参謀、旧特務、旧特高たちが、ほとんど敗戦と同時に、手のひらをかえすように、かつてかれらが鬼畜とよんだ敵国のスパイになりさがった。このことをわたしたちはけっして忘れてはならない」
● 「松川事件のたたかいは、スパイ機関の謀略と、警察、検察の権力犯罪にたいする人民闘争として、世界労働運動史上にもかつてないすぐれたたたかいであった。スパイ機関はこの謀略によって、日本共産党と国鉄、東芝をはじめ全労働組合に大打撃を与え、百万の首切り、レッドパージを強行できた。だが、松川のたたかいは、被告たちを死刑と牢獄から救い出しただけでなく、民主主義を守る闘争にはかりしれぬ力をあたえた」
● 「児玉誉士夫は1957年ごろから、全国のバクト、テキヤの親分によびかけ、金をばらまき、暴力団を政治団体化するオルグをくりかえした。全国に「憂国」「愛国」「桜」などの文字を名につけた右翼暴力団が輩出した。1973年、熊本で共産党宮本委員長を刺殺しようとした青年愛国党も、福井で共産党不破書記局長を暗殺しようとした憂国青年同志会なども児玉の金と息のかかった暴力団である。この児玉はアメリカCIAのエージェントと報道された。」・・・・・

・・・・・「右翼・反共産党の親玉がCIAのエージェント」だったことは、意味深長ですね。今日においてもCIAのエージェントが米軍基地を「永久に」日本国におかせるため、たんまりと条約上なんらの義務のない数千億円もの米軍への「おもいやり予算」確保のため、活動していることでしょう。しかし、かつての「沖縄本土復帰」を実現したように、国民のたたかいは、いわばこのような「暗黒面」の策動を打ち破る力があるのだと思います。