福井新聞・・・心を病む先生が福井県内で増えている。2008年度に、うつ病などの精神疾患で休職した公立学校の教員は07年度から7人増の35人となり、過去最多となった。年代別では中核的な役割を担う30~40代が突出。現場からは授業、部活動以外のさまざまな校務や調査・報告書の作成といった業務の軽減のほか、メンタルヘルス対策や復職支援の一層の充実を求める声が上がっている。調査結果によると、08年度は7373人のうち52人が病気で休職。うつ病などの精神疾患によるケースは初めて30人を超えた。全体の67・3%を占め、全国平均の63・0%を上回った。
県教委教育政策課によると、精神疾患で休職した教員は4年連続で増加。10人だった1999年度と比較すると3・5倍になった。30代(14人)と40代(13人)で全体の8割弱を占め、50代は6人、20代は2人。性別では女性が23人だった。
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大変残念な記事だ。学校現場の教員からは、「帰宅も遅く、しかも持ち帰り残業」「こどもと向き合うより、事務的な報告が多い」など労働強化の声が以前からあがっていました。わたしが県議会議員の時は、このような問題をとりあげて改善をせまってきました。
「学力全国上位」などのなかで、さらにストレスがたまり、病気になる教員、予備軍が増大しているのではないでしょうか。私の指摘をうけとめて改善をすすめていれば、このような記事がでることはなかったのではないでしょうか。
県教育委員会は、きちんとした対応が求められています。
以下は、問題を取り上げた私の議会質問です。
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●2006年6月福井県議会での一般質問・・・
小・中教員の教科指導力の向上を図るとして、民間教育機関への教員の派遣や民間教育機関講師による研修会を行う計画についてです。強制ではないと言っておりますけれども、実態としては、30名の教師を割り当てて塾などに派遣するとか、塾などから講師を呼び夏期講習会を行う。2年間で全教員が参加などの計画と伝えられておりまして、事実上の強制となっているのではありませんか。今でさえ多忙化の中で体を壊す教員がふえ続けております。このようなことは教員と生徒のためにはならず、見直すべきではありませんか。
また、教育現場で臨時や非常勤の教員がふえ続け、500人前後にもなっているとお聞きします。臨時は基本的に1年であり、教育の継続性を欠くことにもなります。また、部活動の顧問や学校の事務的な仕事を任せるわけにはいかないので、結果的に生徒への対応が手薄になることにもつながります。もちろん産休代用などのやむを得ないケースはあるでしょうが、県として、正規教員の増大こそ必要ではありませんか。
●2004年6月福井県議会 総務教育常任委員会
◯佐藤委員 先ほど現場の教員が多忙になっているのではないかという話で、教育長はそんなことはないというそぶりを見せたけれども、僕の持っている資料が古いので、新しい数字があれば教えてほしい。
平成13年度の「分限処分の状況一覧」という資料であるが、福井県で病気休職が38名、うち精神疾患が23名。お隣の石川県は、同じく26名病休職で精神疾患は8名。富山県は、25名休職で精神疾患は13名ということで、北陸三県の中では福井県が割と──かなりというか、精神性疾患の教職員の数が高いように思うが、最近の14年度、15年度の数字がわかれば教えていただきたいのと、この原因をどう考えているのか。
◯企画幹 今、委員のお持ちの資料は、私どもは持っていない。
◯佐藤委員 状況だけでもいい。
◯学校教育振興課長 休職者とか病気休暇の数調べのデータは持っていない。15年度であるが、休職者の数は38名、病気休暇取得者数は154名である。14年度は、休職者の数は33名、病気休暇の取得者数は145名である。
◯佐藤委員 そうすると、精神のはそんなに変わっていないように思うが、ちょっとわからないということだけれども、総務部でも以前に言ったが、ストレス対策とか、今確かにいろんな事件が起きたりしている。で、正規の授業以外の仕事はふえる、いろんな社会的ニーズが高くなるという中で、教職員に求められる量も多くなってきていると思う。その、教員の人数はそんなにふやすわけにはいかない、しかし仕事の量はふえるという中で、どう教職員の健康管理もし、子供の教育への水準も確保して上げていくかというあたりが、非常に今課題になっていると思う。
北陸三県の中では、やはりストレスに弱いという言葉は失礼であるが、精神性疾患が多い。その辺のケアが──管理者の皆さんだから、その辺のケアが不十分な面があるのではないかと思うが、その辺はどうか。
◯教育長 実は、もっと前に何とかしなければいけないケースとしては、教員の現職死亡の問題がある。毎年、5人、6人と出ており、何とか現職死亡ゼロということに向かって頑張らなければということで、そういった中で精神的なケアの問題とか、福利面というか、手を打ってきた。やはり、教育は人なりということで、子供はもちろんであるが、教員ができるだけいい環境で働いていただける、最大の教育効果を挙げていただけると、当然こうならなければいけないということで、カウンセラーの問題とか、あの手この手で対応している。
北陸三県を比べて福井が一番高いというのは、必ずしも──とは思うけれども、それもてこにして、反省材料にしてまた手を打っていかなければと、そんなことを考えている。
◯佐藤委員 それはぜひお願いする。
県教委教育政策課によると、精神疾患で休職した教員は4年連続で増加。10人だった1999年度と比較すると3・5倍になった。30代(14人)と40代(13人)で全体の8割弱を占め、50代は6人、20代は2人。性別では女性が23人だった。
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大変残念な記事だ。学校現場の教員からは、「帰宅も遅く、しかも持ち帰り残業」「こどもと向き合うより、事務的な報告が多い」など労働強化の声が以前からあがっていました。わたしが県議会議員の時は、このような問題をとりあげて改善をせまってきました。
「学力全国上位」などのなかで、さらにストレスがたまり、病気になる教員、予備軍が増大しているのではないでしょうか。私の指摘をうけとめて改善をすすめていれば、このような記事がでることはなかったのではないでしょうか。
県教育委員会は、きちんとした対応が求められています。
以下は、問題を取り上げた私の議会質問です。
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●2006年6月福井県議会での一般質問・・・
小・中教員の教科指導力の向上を図るとして、民間教育機関への教員の派遣や民間教育機関講師による研修会を行う計画についてです。強制ではないと言っておりますけれども、実態としては、30名の教師を割り当てて塾などに派遣するとか、塾などから講師を呼び夏期講習会を行う。2年間で全教員が参加などの計画と伝えられておりまして、事実上の強制となっているのではありませんか。今でさえ多忙化の中で体を壊す教員がふえ続けております。このようなことは教員と生徒のためにはならず、見直すべきではありませんか。
また、教育現場で臨時や非常勤の教員がふえ続け、500人前後にもなっているとお聞きします。臨時は基本的に1年であり、教育の継続性を欠くことにもなります。また、部活動の顧問や学校の事務的な仕事を任せるわけにはいかないので、結果的に生徒への対応が手薄になることにもつながります。もちろん産休代用などのやむを得ないケースはあるでしょうが、県として、正規教員の増大こそ必要ではありませんか。
●2004年6月福井県議会 総務教育常任委員会
◯佐藤委員 先ほど現場の教員が多忙になっているのではないかという話で、教育長はそんなことはないというそぶりを見せたけれども、僕の持っている資料が古いので、新しい数字があれば教えてほしい。
平成13年度の「分限処分の状況一覧」という資料であるが、福井県で病気休職が38名、うち精神疾患が23名。お隣の石川県は、同じく26名病休職で精神疾患は8名。富山県は、25名休職で精神疾患は13名ということで、北陸三県の中では福井県が割と──かなりというか、精神性疾患の教職員の数が高いように思うが、最近の14年度、15年度の数字がわかれば教えていただきたいのと、この原因をどう考えているのか。
◯企画幹 今、委員のお持ちの資料は、私どもは持っていない。
◯佐藤委員 状況だけでもいい。
◯学校教育振興課長 休職者とか病気休暇の数調べのデータは持っていない。15年度であるが、休職者の数は38名、病気休暇取得者数は154名である。14年度は、休職者の数は33名、病気休暇の取得者数は145名である。
◯佐藤委員 そうすると、精神のはそんなに変わっていないように思うが、ちょっとわからないということだけれども、総務部でも以前に言ったが、ストレス対策とか、今確かにいろんな事件が起きたりしている。で、正規の授業以外の仕事はふえる、いろんな社会的ニーズが高くなるという中で、教職員に求められる量も多くなってきていると思う。その、教員の人数はそんなにふやすわけにはいかない、しかし仕事の量はふえるという中で、どう教職員の健康管理もし、子供の教育への水準も確保して上げていくかというあたりが、非常に今課題になっていると思う。
北陸三県の中では、やはりストレスに弱いという言葉は失礼であるが、精神性疾患が多い。その辺のケアが──管理者の皆さんだから、その辺のケアが不十分な面があるのではないかと思うが、その辺はどうか。
◯教育長 実は、もっと前に何とかしなければいけないケースとしては、教員の現職死亡の問題がある。毎年、5人、6人と出ており、何とか現職死亡ゼロということに向かって頑張らなければということで、そういった中で精神的なケアの問題とか、福利面というか、手を打ってきた。やはり、教育は人なりということで、子供はもちろんであるが、教員ができるだけいい環境で働いていただける、最大の教育効果を挙げていただけると、当然こうならなければいけないということで、カウンセラーの問題とか、あの手この手で対応している。
北陸三県を比べて福井が一番高いというのは、必ずしも──とは思うけれども、それもてこにして、反省材料にしてまた手を打っていかなければと、そんなことを考えている。
◯佐藤委員 それはぜひお願いする。