前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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福井市の異常な国保税値上げ提案、福井市会議員は否決すべき

2010年03月14日 | Weblog
12日付の各新聞に国民健康保険問題での大きな記事が載った。

共同通信・・・国民健康保険(国保)の保険料を滞納して保険証がない「無保険」になるなどの理由で、受診が遅れ死亡した人が2009年の1年間に少なくとも17都道府県で33人いたことが11日、全日本民主医療機関連合会(民医連、東京)の調査で分かった。正規の保険証を持ちながら経済的理由で死亡した人も6都県で10人に上った。
 年金生活の高齢者や「派遣切り」などによる失業者らが多く、民医連は「景気悪化で貧困や格差の問題が広がる中、低所得者層は医療さえ受けられない厳しい状況があらためて浮き彫りになった」と指摘している。
 調査は、全国の民医連の加盟医療機関から報告を求める形で行われた。
 保険料の滞納などが理由で亡くなった33人は男性27人、女性6人。無保険は23人で、有効期間が短い「短期保険証」を発行されていた人が6人。いったん医療費全額を支払わなければならない「資格証明書」は4人。
 都道府県別では、石川、福岡、沖縄4人、北海道、神奈川3人など。
 一方、正規の保険証を持ちながら窓口で支払う自己負担金が支払えずに受診が遅れ死亡した10人は、東京4人、沖縄2人、埼玉、神奈川、長野、岐阜が1人ずつだった。・・・・

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わたしが県議の時にも保険証取り上げ問題を議会で何度も取り上げ、異常な県内の事態の打開を訴えた。数年前、福井市内で保険証を取り上げられたため診療をうけられず、癌でなくなった女性の葬儀に参列し、「こんな行政をかならず変えていきます」と誓った。

こんな問題がおこる背景には、少なくない国保加入者が払えないような高額の保険税の問題がある。結果、滞納がうまれ、保険証をなくすことにつながっている。

自民党・公明党政権時代に国が国保にたいする補助を大幅に削ったことが税金高騰の大きな原因だ。この是正を求めたい。

さて、いまの福井市議会では、なんと16パーセントも国民健康保険税を増税する提案がだされている。こんなことをすれば、ますます払えない滞納世帯が増えるのではないか。

「目先」の「負担増」の対応では問題解決にならないことは、これまでの自民党政治が証明したではないか。福井市会議員のみなさんが、このような道理の無い、問題解決にならない、一時しのぎで、市民いじめの値上げ案を否決することを強く期待したい。

こんな市長提案にまで賛成するようでは「並び大名」とのそしりを免れないだろう。