前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

志位委員長が鳩山政権の原発推進を批判

2010年03月22日 | Weblog
 昨日は志位和夫委員長を迎えて、福井市文化会館大ホールで演説会が開かれました。冬に逆戻りしたようなミゾレまじりの雨が降る中、1200名もの方々に参加していただきました。ありがとうございました。また、さまざまな要員で裏方としてお世話になった党員のみなさんもお疲れ様でした。文化会館の関係者のみなさんにも大変お世話になりました。ありがとうございました。

 みなさんから「話はよくわかった」「選挙がんばる」などのたくさんの感想と募金が寄せられました。ありがとうございました。

  演説会の前には記者会見がおこなわれ、志位委員長は鳩山政権の原子力政策を厳しく批判。演説会のなかでは、「原発中毒だ」と批判しました。

具体的には、●原発大増設に反対する。大増設計画は、旧政権以上の危険な道だ。●核燃料サイクル、プルトニウム路線の見直しを。「もんじゅ」運転再開は時代錯誤だ。●温暖化対策の中核に原発をすえることは間違っている。・・・・・などをていねいに話しました。

会見後は、記者のみなさんから、「共産党の県議がいない現状と参議院選挙のたたかい方は」「新幹線についてどう考えるのか」「もんじゅについて、今後どう運動していくのか」「なぜ新政権が旧政権より原発をすすめるのか」など相次いで質問がだされ、委員長はひとつひとつていねいにこたえました。

わたしも、かわえ明美さんや、山田かずおさんとととに傍聴していましたが、明快に危険な原発推進を批判し、政策の転換をもとめる姿勢に改めて感動しました。

また、マスコミの質問第一声が、共産党の県会議員がいないことについての言及でしたので、身がひきしまりました。委員長は「県議回復めざして頑張る」と述べられましたが、その先頭にたってがんばる決意です。

演説会では、私も訴えました。
わたしの訴えの大要を紹介します。


       ★


いよいよ参議院議員選挙です。この参議院選挙で比例代表では日本共産党へのご支援をお願いいたします。5議席勝利で、かわえ明美さんを参議院におくりだそうではありませんか。衆議院予算委員会のスターは志位委員長。参議院予算委員会で国民、福井県民の要求実現のために働いていただく大輪の花、かわえ明美さんの議席の花を咲かしていただきますようお願いいたします。福井選挙区では、山田かずおさん。いまでは当たり前となっています、こどもの医療費無料化実現の先駆者となって働いてきた政治家です。県民の代表として送り出してくださいますようよろしくお願いいたします。


よく民主党のスローガンに「コンクリートから人へ」といわれます。しかし、福井ではどうも違いますね。新幹線つくれ、足羽川ダムつくれ、高速道路つくれ、と自民党時代とまったく変わらず、コンクリート政治です。これでは、ますます県民要求との矛盾は大きくなるのではないでしょうか。

みなさん、いま全国各地で地方空港の赤字の問題が大問題となっています。
私が11年前にみなさんのご支援で県議会におくっていただいた時、まさに1000億円の福井空港拡張計画の山場でした。40人の県議会で、空港反対は2人の共産党議員だけでした。
しかし、わたしたちは地元の反対同盟の方々をはじめ住民運動のみなさん、そして当時の木島日出夫、瀬古由起子衆議院議員という共産党国会議員団と力をあわせて1000億円のムダづかいにストップをかけることができたのです。いまふりかえってみれば、住民運動と力をあわせた共産党の国会議員団と県議会議員団の値打ちは明瞭ではないでしょうか。
 ぜひ、今度の参議院選挙、来年の県議会選挙で勝たせていただき、不要不急の税金の無駄づかい、新幹線計画や足羽川ダム計画の見直しを実現しようではありませんか。


さて、福井県政では敦賀市にあります原発「もんじゅ」、世界最大のナトリウム火災事故をおこして14年間とまっていた原発の運転再開問題が焦眉の課題となっています。
日本の原子力行政の問題点は推進の側と規制の側がきちんとわけられていないことです。なれあいがあるのです。ですから、国が原発もんじゅは大きな地震でも大丈夫だ、と言えば、その何日か後には、原子力安全委員会も大丈夫だ、とOKをだしました。これを世間では出来レースというのではないでしょうか。
 
原発にもいろんなタイプがありますが、このもんじゅタイプの高速増殖炉は、アメリカでもヨーロッパでも、安全が確保できない、しかも莫大なカネがかかる、ということでやめたタイプなのです。こんな危険な原発の運転には私たちはつよく反対するものです。
みなさん、このもんじゅをめぐって、最近,西川知事と敦賀市長の側に関連企業からパーテイ券購入というやり方で資金提供がされていたことが明るみにでました。

民主党の小沢幹事長をめぐっては、ダム建設工事を受注した会社からの献金疑惑が問題になっていますが、福井県政では原発もんじゅの運転再開をめぐってそのゴーサインをだす権限をもつ県知事と敦賀市長への関連企業からの資金提供疑惑があるのです。

マスコミ報道では、西川知事は「企業からのお金を返したかどうか知らない。運転再開の判断に影響はない」と述べています。みずからが疑われているのに、返したかどうかしらない、とは他人事のような発言です。
李下に冠をたださず、といいますが、知事も敦賀市長も、果実をもいで懐に入れてしまっているのです。

企業が見返りも考えずにお金を出すことはありません。このような限りなく賄賂性の高いお金を受け取り、しかも返還もしないで、危険な原発もんじゅの運転再開を判断する資格は、西川知事と河瀬市長にはないのではありませんか。再開の判断をおこなわないよう、つよく求めたいと思います。

日本共産党は政治を歪める企業団体献金とは無縁の政党です。だからこそ、住民本位でがんばることができます。どうかこの党を国政でも県政でも市政・町政でも大きく伸ばしていただきますよう、重ねてお願い申し上げて訴えといたします。