前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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せまる「鶴彬 こころの軌跡」上映

2010年03月24日 | Weblog
このブログでも紹介した神山征二郎監督「鶴彬  こころの軌跡」の上映が間近となりました。


上映準備会のニュースに武生番傘川柳会会長の墨崎洋介氏が「映画化を喜ぶ」と題して書いています。

・・・・越前市今立地区のスーパーマーケットでロケがおこなわれた。ここは昭和初期につくられた警察の留置場が一部残されているというので、今はスーパーの倉庫を掃除しての撮影である。スタッフの苦労と工夫が目に見える。・・・私は県内の川柳誌「ばんば」の編集をしているが、その誌上で昭和59年4月号から同61年2月号まで3回の休載をはさんで20回にわたり鶴彬について連載を掲載したことがある。作者は福井市の松原秀河という川柳作家。連載中に私に対して掲載を止めよという手紙が舞い込んだことがある。このような異端の人物に誌面を割くことは戦死した肉親に申し訳ないとかの理由であった。ともかく連載を全うしたことは私にとっても大きな喜びであり思い出となった。泉下の松原秀河氏が映画化を聞けば、さぞ喜ぶことであろうと思う。・・・・・・・

   連載には鶴彬以外の作家についてもふれられているが、松原氏は「鶴彬を集中して書きたい」と語っていたそうだ。しかし、このような連載が記録され、今日も読むことができるのは僥倖だ。


   映画の公式HPより・・・・『鶴彬全集』を復刻した澤地久枝さんはインタビューにこう語っています。「一番最後の句が『胎内の動き知るころ骨がつき』というのもすごいことです。身ごもった赤ちゃんの胎動がわかって生まれてくる日を予告していたというのに、父親は戦死してその遺骨が届く。子は父を失い母は夫を失う。戦争をみごとに突いた句です。日中戦争が激しくなった1938年9月14日に息を引き取った青年は、最後まで反戦の筋を通して死んでいきました。ずいぶん痛ましい、しかしみごとな人生だと思います。」・・・・

上映準備会のニュースには、この句の「実話」が載せられている。・・・大正6年生まれのY子さん。福井市生まれ。宝永小、明道中、仁愛高女。父を病気で亡くし母子家庭。江戸町にあった軍司令部の下士官と20歳で結婚。夫は志願。2~3ヶ月後、お腹の子どもが動く頃に戦死の知らせ。それからが苦労のはじまり・・・・・

『胎内の動き知るころ骨がつき』。かつての無謀な戦争で多くの不幸が日本中を覆ったことです。

いま、自民党、民主党などの国会議員を中心に憲法9条改憲のさまざまな企てがある時、ぜひ多くの方に観ていただきたいと思います。

●上映日程、お問い合わせ先  

■ 2010年3月27日(土)
場所:サンドーム福井 福井県越前市瓜生町5-1-1
上映:午後4時30分/午後7時
問合せ先:0778-23-1736 金森

■ 2010年3月29日(月)
場所:福井県国際交流会館 福井市宝永3丁目1-1
上映:午後2時/午後4時/午後7時
問合せ先:0776-33-5911 老健あじさい