昨日は日中も夜も地域訪問活動でした。「県議会に共産党がいないのはだめ。がんばって」などの激励をいただきました。ありがとうございました。
すこし前の福井新聞、県民福井に「三国古里の会」が以前の「三国節」の冊子を復刻した、との記事がありました。ところが、発行年月が不明、と書いてありました。
わたしがもっている、大正10年に当時の三國町で発行された「民謡 三國節」ではないか、と確認。間違いありません。会のみなさんが欠けた部分をコピーされ、感謝されました。
地域の文化を掘り起こし・継承しようとしているみなさんのお役に些かでもお役に立てたのであれば、幸いです。会が作られた冊子もいただきました。ありがとうございました。
★
ゆきのした文化協会が発行している「ゆきのした」427号に、私の一文を掲載していただきました。わたしのブログを読まれた粟田さん、田島さんから声をかけていただいたものです。ありがとうございました。掲載文は以下に・・・・・・
「空襲の時代を観て」
8月6日の朝、福井市花月のわたしの事務所で広島の原爆記念式典の中継を見ながら黙祷。
その後、福井市内各地で演説。広島原爆の日に核兵器廃絶を訴えました。
この間のオバマ大統領の演説と、志位委員長との往復書簡、NPTでの前進を紹介。世界が大きく動いているのに、日本政府が唯一の被爆国として核兵器廃絶のリーダーシップを発揮せず、核の傘に固執している姿勢を批判しました。あちこちで、たくさんの激励をいただきました。
それにしても、広島市長の格調たかい演説は、さすがだ、と思いましたね。なんでも愛読書は演説集だそうですが。
その後、福井県立図書館で、ゆきのした文化協会の福井空襲大絵図の展示を観にいきました。1984年の製作とあります。凄い迫力です。
図書館をでようとしたおじいちゃんが絵図に気づき、孫を呼びとめ、絵図をみながら熱心に説明をはじめました。「ああ」とうめき、「こんなことはもう起こしてはあかん」と語りかけます。こうして、平和の心がリレーされていくのでしょう。
展示物には、召集令状、戦時国債、写真週報、焼夷弾の筒、家財焼失証明書、罹災証明書、国防資材献納にたいする東條陸軍大臣の感謝状、頭巾など、限られたスペースにきちんと当時を理解できる展示がおこなわれており、図書館と協会の共同作業の成果だと感心しました。
福井空襲は7月19日。亡父から「家(現在の坂井市坂井町)の2階から福井の方をみると昼のように輝いていた」「花火のようだった」と聞いたことがありますが。
革新懇がまとめた文集にも福井空襲体験者の手記が掲載されています。・・・・
「観音町通りの小川にまるでイカを焼いたように縮んだ焼死体が捨てられた如く並んでいた。暑い7月とて焼死体にはウジが湧き悪臭をはなった。多くの死体とて材木を引っかけるトビをつかいトラックに積み、野焼きされた」(川崎久士氏)
「激しい音と光線があたったと思うと目の前で、どこかのおねえさんがじりじりと見る間に黒焦げになって倒れた。何人も何人も倒れた。足羽山の隧道に着くまでに。もう黒こげで倒れている人が地面にも両脇にもいっぱいです。逃げ込んだ隧道は人でいっぱいです」(元山武子さん)
音が聞こえ、臭いがにおってくる手記です。
私の、麻布獣医をでて獣医志望だったという伯父(佐藤進)も戦死しています。息子の戦死を聞いて、祖父母は嘆き悲しみ、「記念館」をつくったと亡父から聞いたことがあります。「天皇陛下万歳」ではなかったのです。
戦争時代の話を聞いて育った私が、大学入学後、「あの戦争に反対していた政党がただひとつあった」ことを初めて知り、日本共産党に入党したのは18歳の時でした。
県議会議員時代、有事法制の具体化である国民保護条例制定と、その住民動員の訓練を福井県は全国に先がけてすすめ、わたし以外の議員は賛成しました。いまの時代でも、「戦争準備」の仕組みづくりに、日本共産党以外、自民も民主も公明も賛成しているのです。福井県財界の幹部が、公聴会で「福井県は原発が多く、テロが心配だ。原発が攻撃された時に、県民が避難する手段として新幹線が必要だ」などと述べたことがありますが、呆れました。
しかし、かつての戦争も、最初から大きな足音でやってきたのではない、と読みました。前回の県議選では次点で無念の落選。いま「9条の会」の活動にも参加していますが、戦争準備・9条改憲を足もとから許さない議席を奪還しなくては、と福井空襲の展示もみながら、あらためて痛感しています。
いろいろ書きましたが、久しぶりの県立図書館でした。相変わらずの盛況です。わたしが議会で提案し、実現した「フレンドリーバス」も夏休みということもあり、まずまずの利用のようです。このように、議会で提案し、実現した施策が県民のみなさんに利用されている風景を見るのは気持ちがいいものです。
せっかく来たのだから、と新刊コーナーをのぞくと、面白そうな本がいっぱい。「家にも、事務所にも読むものがたくさんあるなー」と迷いながら、3冊借りました。
(なお、私の活動などの内容をブログで発信しています。検索で「ブログ さとう正雄」。ご意見・ご感想などお寄せいただければ幸いです)
すこし前の福井新聞、県民福井に「三国古里の会」が以前の「三国節」の冊子を復刻した、との記事がありました。ところが、発行年月が不明、と書いてありました。
わたしがもっている、大正10年に当時の三國町で発行された「民謡 三國節」ではないか、と確認。間違いありません。会のみなさんが欠けた部分をコピーされ、感謝されました。
地域の文化を掘り起こし・継承しようとしているみなさんのお役に些かでもお役に立てたのであれば、幸いです。会が作られた冊子もいただきました。ありがとうございました。
★
ゆきのした文化協会が発行している「ゆきのした」427号に、私の一文を掲載していただきました。わたしのブログを読まれた粟田さん、田島さんから声をかけていただいたものです。ありがとうございました。掲載文は以下に・・・・・・
「空襲の時代を観て」
8月6日の朝、福井市花月のわたしの事務所で広島の原爆記念式典の中継を見ながら黙祷。
その後、福井市内各地で演説。広島原爆の日に核兵器廃絶を訴えました。
この間のオバマ大統領の演説と、志位委員長との往復書簡、NPTでの前進を紹介。世界が大きく動いているのに、日本政府が唯一の被爆国として核兵器廃絶のリーダーシップを発揮せず、核の傘に固執している姿勢を批判しました。あちこちで、たくさんの激励をいただきました。
それにしても、広島市長の格調たかい演説は、さすがだ、と思いましたね。なんでも愛読書は演説集だそうですが。
その後、福井県立図書館で、ゆきのした文化協会の福井空襲大絵図の展示を観にいきました。1984年の製作とあります。凄い迫力です。
図書館をでようとしたおじいちゃんが絵図に気づき、孫を呼びとめ、絵図をみながら熱心に説明をはじめました。「ああ」とうめき、「こんなことはもう起こしてはあかん」と語りかけます。こうして、平和の心がリレーされていくのでしょう。
展示物には、召集令状、戦時国債、写真週報、焼夷弾の筒、家財焼失証明書、罹災証明書、国防資材献納にたいする東條陸軍大臣の感謝状、頭巾など、限られたスペースにきちんと当時を理解できる展示がおこなわれており、図書館と協会の共同作業の成果だと感心しました。
福井空襲は7月19日。亡父から「家(現在の坂井市坂井町)の2階から福井の方をみると昼のように輝いていた」「花火のようだった」と聞いたことがありますが。
革新懇がまとめた文集にも福井空襲体験者の手記が掲載されています。・・・・
「観音町通りの小川にまるでイカを焼いたように縮んだ焼死体が捨てられた如く並んでいた。暑い7月とて焼死体にはウジが湧き悪臭をはなった。多くの死体とて材木を引っかけるトビをつかいトラックに積み、野焼きされた」(川崎久士氏)
「激しい音と光線があたったと思うと目の前で、どこかのおねえさんがじりじりと見る間に黒焦げになって倒れた。何人も何人も倒れた。足羽山の隧道に着くまでに。もう黒こげで倒れている人が地面にも両脇にもいっぱいです。逃げ込んだ隧道は人でいっぱいです」(元山武子さん)
音が聞こえ、臭いがにおってくる手記です。
私の、麻布獣医をでて獣医志望だったという伯父(佐藤進)も戦死しています。息子の戦死を聞いて、祖父母は嘆き悲しみ、「記念館」をつくったと亡父から聞いたことがあります。「天皇陛下万歳」ではなかったのです。
戦争時代の話を聞いて育った私が、大学入学後、「あの戦争に反対していた政党がただひとつあった」ことを初めて知り、日本共産党に入党したのは18歳の時でした。
県議会議員時代、有事法制の具体化である国民保護条例制定と、その住民動員の訓練を福井県は全国に先がけてすすめ、わたし以外の議員は賛成しました。いまの時代でも、「戦争準備」の仕組みづくりに、日本共産党以外、自民も民主も公明も賛成しているのです。福井県財界の幹部が、公聴会で「福井県は原発が多く、テロが心配だ。原発が攻撃された時に、県民が避難する手段として新幹線が必要だ」などと述べたことがありますが、呆れました。
しかし、かつての戦争も、最初から大きな足音でやってきたのではない、と読みました。前回の県議選では次点で無念の落選。いま「9条の会」の活動にも参加していますが、戦争準備・9条改憲を足もとから許さない議席を奪還しなくては、と福井空襲の展示もみながら、あらためて痛感しています。
いろいろ書きましたが、久しぶりの県立図書館でした。相変わらずの盛況です。わたしが議会で提案し、実現した「フレンドリーバス」も夏休みということもあり、まずまずの利用のようです。このように、議会で提案し、実現した施策が県民のみなさんに利用されている風景を見るのは気持ちがいいものです。
せっかく来たのだから、と新刊コーナーをのぞくと、面白そうな本がいっぱい。「家にも、事務所にも読むものがたくさんあるなー」と迷いながら、3冊借りました。
(なお、私の活動などの内容をブログで発信しています。検索で「ブログ さとう正雄」。ご意見・ご感想などお寄せいただければ幸いです)