前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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米価暴落で農政局交渉。鳥獣害対策では前向き回答。

2010年09月09日 | Weblog
      昨日は、金沢市の北陸農政局に米価の大暴落に歯止めをかける要請行動に参加しました。
これは、新潟、富山、石川、福井の4県の農民運動連絡会がおこなったものです。福井からは農民連役員の、山川・あわら市議、栄・大野市議と私が参加しました。

      昼すぎから、金沢市武蔵が辻の名鉄エムザ前で20名ぐらいが参加して宣伝行動をおこない市民にアピール。「お茶のペットボトルより安い、おコメのペットボトル」を作製し、チラシとともに配りました。大勢のマスコミの取材もあり、市民のみなさんも関心をしめしていました。おコメ入りのペットボトルは30分ほどでなくなりましたね。実際、お茶でも水でも100円~150円はしますが、おコメは同量で73円~85円、というのですから驚きです。

福井のコシヒカリも昨年より1俵2000円安い10000円、ハナエチゼンは1500円安い9000円。これでは、コメ作りは成り立ちません。

そこで、農政局交渉をおこなったわけです。

      交渉には4県から10名が参加。農政局側は、森脇食糧部長ら5名が応対しました。

わたしたちは、①年度にかかわらず40万トン程度の買い入れを緊急におこなうこと、②米価の下落対策を直ちに講ずること、をもとめました。

森脇部長は、「価格が上昇した場合、生産調整に参加していない方にも効果がおよび、調整に参加している方から不満の声がでる。追加の財政負担に国民の理解は得られない。売れ残った地域の買い支えになってしまい、不公平感がでる」と述べ、緊急買い入れを拒否しました。また、「価格が相当の低下であることは認識している。最終的にどうなるか。まだ判断するのは早く、注視していく。モデル事業では米価が下がっても補填する」などと答え、緊急の下落対策にも消極的な姿勢でした。

参加者からは、「需給調整の誤りであり、失政ではないか。備蓄米を安く放出して、値下げをまねいている」「生産費16500円のうち、どれだけ補償しているのか。労賃だって保障されない。せめて労賃はみてほしい」など批判と意見があいつぎました。

わたしも、「部長もいわれたように、米価は相当の下落。かりに40万トン買い入れても、現状維持できるかどうか、というところだ。暴落を食い止めるために国の責任をはたしてほしい。農水省として、日本の農業・コメを守る初心にたちかえるべき」と発言しました。

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       コメ問題では平行線でしたが、鳥獣害対策では、思わぬ回答がありました。
山川市議が、鳥獣害対策予算が大幅に削減されて、地域は大変な事態になっている、と発言。これに対して、農政局側は「その点は全国から意見もあり、予算を23億程度から100億円に大幅に増額要求している」と答えました。

わたしはおもわず、「今日の交渉のなかで、ただ1つ評価できる回答だ」と声をあげましたね。政府として、責任をもって実現していただきたいと思います。