前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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原発「もんじゅ」事故、「たいしたことない」と決め付けているような調査は問題

2010年09月03日 | Weblog
    NHK・・・・もんじゅ 落下装置の位置確認

    高速増殖炉「もんじゅ」で、核燃料交換のための装置がクレーンで引き上げている最中に原子炉内に落下したトラブルで、落下した装置の上部は引き上げる前のもとの位置にあることがわかりました。しかし、原子炉内の状態は確認できておらず、日本原子力研究開発機構は引き続き、原子炉に損傷がないか詳しく調べることにしています。このトラブルは、先月26日に敦賀市の「もんじゅ」の原子炉内で、核燃料交換のための重さ3トンあまりの装置が、クレーンで引き上げていた最中に、外れて落下したものです。

原子力機構によりますと、原子炉の上から小型カメラなどを使って調べたところ、落下した装置の上部がクレーンで引き上げる前のもとの位置にあることが確認できたということです。しかし、原子炉には1次冷却材のナトリウムがあるため、内部を直接調べることができず、依然として装置の落下によって原子炉に傷がないか確認することができていないということです。原子力機構では引き続き、原子炉内の損傷の有無を調べる方法について検討を進めることにしています。

このトラブルをめぐっては、敦賀市の河瀬市長が、原子炉への影響や落下した原因などが判明しない限り、来年の春以降に計画している試験の開始を認めない考えを示しています。

    09月02日 ・・・・・・・


               ★


      昨夜、福井市の国際交流会館で日本原子力研究開発機構敦賀本部の報告会が開かれ参加しました。機構の早瀬本部長、向所長から報告がおこなわれ、竹田敏一・福井大学付属国際原子力工学研究所長が講演をおこないました。
みたところ、関連会社関係の社員の方などが多数で、一般市民の方は少なかったようです。

機構側は「炉内中継装置の取り外し作業中の落下について」、早瀬本部長はお詫びし、「原子炉容器内のトラブルと重く受けとめ再発防止にとりくんでいる」、向所長は「影響を解析中。最終的には目視確認する。炉容器を損傷はしていない」などと説明しました。

わたしも質問にたち、今後の調査、ずさんな機器整備の問題を問いました。
機構側は「炉内への影響は少ない。大きな傷はないと思う。落下物を調べて傷を確認する」「装置は3週間前まで正常だった」などと答えました。

回答を聞いていくつか、感じました。
○「たいしたことない」と決め付けているような調査は問題ではないか。
○傷の確認で、落下物を調べれば、それでいいのか。
○装置は7年間点検されていなかった、と報道されており、「3週間前まで正常」というのは点検の不備への説明責任を果たしたことにはならない。


やはり、機構のものごとのすすめ方は心配です。スケジュールありき、ではなく県民の安全に責任をもつ立場から国や県はしっかり管理監督していただきたい、とつよく感じました。
  もっとも、このようなずさんな「もんじゅ」の運転再開を認めた福井県と福井県議会の責任が問われます。