前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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環境調和型風力発電開発にとりくむ「協同組合 プロード」を視察

2010年10月14日 | Weblog
     昨日は原発問題住民運動福井県連絡会として、福井市で風力発電開発にとりくむ「協同組合 プロード」を視察しました。連絡会のメンバーら9名が参加し、代表理事の西村琢磨氏に応対していただき、丁寧な説明をうけました。ありがとうございました。

       お話では・・・・・環境・エコで、との考えからモニュメント型風力発電をやろうと、平成6年に設立した。
発電目的ではなく、「景観を壊さない」「音がしない」「安全」ということを考え、街中に設置できるものをつくってきている。
風速1メートルからまわり、1,5メートルから発電する。
東京などでは、歩道に埋め込まれたLED照明の活用もされている。
技術的には、「世界で一番安全なのはプロード」と言われている。現在、80基の実績。
こどもたちを対象にした製作の実習もおこない、教材もつくっている。
国の基準などでも、「どれだけ発電できるか」が基準となっているが、街中の景観なども考慮した取り組みをみてほしい。また、補助金も、研究開発だけでなく、製品化についても支援してほしい・・・・など、すぐれた技術開発と、街中アートとしての存在、行政への要望、などさまざまお聞きしました。


        協同組合の増田頼保氏は、HPで「福井県は原発銀座と言われ世界的に有名で、この存在の重圧に対して私ができることとは何なのかをいつも考えてきました。この地域で私は、経営者同士互いの持ち味を生かして助け合う異業種交流組合 プロードとの出会いがありました。私は、プロードのメンバーに彫刻のような風車で風力発電を作る提案をしました。個々にもっている発想から問題解決の糸口を見つけ、互いの技術が高い次元で融合し製品化したのが、モニュメント型の風力発電サイレント・エナジー・システムです」と語っています。


        福井大学名誉教授の山本富士夫先生のお話でも、「このような環境調和型の取り組みはイギリスでも中国でも注目をあつめている」と語っていますが、福井県や福井市が地元のこのような取り組みを具体的な形で応援して、発信していく取り組みが中小企業行政としても必要だな、と感じました。

光をいかした街づくりも、一時のイベント型ではなく、日常的に風力発電と光を結合した街づくりなど考えれば、街の魅力も増すでしょう。県外からのお客さんに「夜の福井駅前は暗いし、活気がないね」と私も何度も言われていますが、福井市中心部のデザインも地下駐車場やビル建設だけではなく、本気で考えることが必要だと思いますね。