前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

尖閣問題、罪深い田中角栄以来の自民党の対応

2010年10月10日 | Weblog
昨日は、地域訪問活動、今日の尖閣問題学習会の講師準備、打ち合わせなどでした。
30前半の女性と話していたらいろいろ根掘り葉掘り聞かれました。こうやって政策や活動のことを「聞かれる」というのは、私たちの喜びですね。最後は「あなたの資料を10部ください。知り合いにも紹介します」と言われて、ますます嬉しくなりましたね。
   尖閣問題学習会準備では、海外の論評をチェックしましたが、歴史的国際的に日本の領土、という観点のものはありませんでした。国交回復の際の田中角栄と周恩来会談で、周恩来から「尖閣の話はしたくない」などと拒否されてすごすと引き下がった「弱腰」が歴代自民党政治に引き継がれて、海外にも真実が「普及」しなかったのでしょう。まことに、自民党政治の罪は重い。


                ★


     佐々木衆議院議員・・・・今週は、菅総理大臣の所信表明演説に対する各党の代表質問がおこなわれました。日本共産党は、7日(木)に志位和夫委員長が質問にたちました。いつもと違ったのは、志位さんの質問のときの議場内の雰囲気です。
全体が静かになって、他党議員も熱心に内容に聞き入っていたのが印象的でした。とりわけ、志位さんが尖閣諸島が日本固有の領土であることを根拠を示して説明し、「政府は歴史的事実と国際法の道理にてらし、領有の正当性を堂々と主張せよ」と述べたとき、民主党の席から大きな拍手が起こったのです。こんなことは滅多にないので驚きました。
消費税や法人税など経済問題をとっても、日本共産党のばあいは庶民の立場からただしますが、自民党は財界の立場から菅内閣を攻撃する。この違いも浮き彫りになりました。自民党は消費税を上げるよう、さかんに民主党をけしかけていました。

自民党の2番手の女性議員は、激しい口調で菅内閣を攻撃しました。
「民主党は意思も国家観も理念もない空っぽの政党」「世界でもまれにみる寄せ集め政党」――ここまでは、よくある非難なのですが、さらにエスカレートして「ひきょう者内閣」「寝とぼけた」「まぬけぶり」「ウソだらけの詐欺ともいうべきマニフェスト」「ばかげたバラマキ」と、ほんとうに罵詈雑言のオンパレードで、驚きました。そして最後に「お決まりの官僚の作文でなく、あなた自身の言葉で表明して下さい」と付け加えたのです。

これには、菅総理もイラッときたようで、その挑発に乗って「私も野党時代にそこまで汚い言葉を使わなかった」と言い返したのです。――しかし、菅さんが野党時代の民主党代表だったとき、小泉総理に「ウソをついている」「総理はやるやる詐欺じゃないか。やるやると言って何ひとつやらない」と攻撃したことがありました。それをすっかり忘れてしまったかのような答弁でした。しかも、「原稿を読まないで答弁しろというなら、原稿を読まないで質問するのがスジだ。答弁漏れを防ぐためにも、ある程度のメモを用意するのは当然だ」と言い返したのです。私も「原稿を読まないで質問せよ」という答弁は初めて聞きました。こうなるとお互いに“泥仕合”のエスカレートです。
しかも、答弁書を読んだ菅総理に「答弁漏れ」があって再登壇したのですから、「語るに落ちた」とはこのことでしょう。昨日、「朝日」にこんなコラムが載りました。「このおっちょこちょいぶりの方が、菅氏らしい」と。

だいたい総理大臣ともあろう人が、野党の挑発に乗って「うかつな答弁」をする方が問題なのです。――案の定、次の日(7日)の議院運営委員会・理事会に出席した古川元久官房副長官は、「総理の答弁は品位を欠くところがあり、まことに遺憾だ。今後は適切な答弁に努める」と謝りました。
菅総理自身も、その日の本会議で「私の発言に関し不適切とのご指摘を頂いた。ご指摘を真摯に受け止め、以後、与野党が十分議論に臨めるよう努めたい」と謝罪したのです。
――これにて一件落着と言えるのか。……怒濤のねじれ国会は、まだ始まったばかりです。・・・・・・



               ★

      この激しい攻撃の女性議員とは福井1区の稲田議員です。
地元でみせる顔とは別の顔があるのでしょう。しかし、「弁護士」の論理性とはかけはなれた罵詈雑言には驚くばかりです。
   稲田さんは名うての「右派」議員ですが、尖閣問題での歴代自民党政治の罪も認識していただきたいものです。まあ、佐々木さんも書いていますが、見事に菅総理を「術中」にはめたという点では、「敏腕弁護士」の作戦だったのかもしれませんが・・・・・・・。