前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

当選後初の福井県議会本会議。原発問題、保安院の「安全宣言」を批判。

2011年05月12日 | Weblog
NHK・・臨時県議会で新議長ら決まる

福井県議会の臨時議会が11日、先月行われた県議会議員選挙を受けて開かれました。はじめに東日本大震災の犠牲者に黙とうを捧げたあと、新しい議長と副議長の選出が行われ、新しい議長には県議会最大会派で自民党県政会の田中敏幸議員が選ばれました。
田中議員は鯖江市選出の58歳で現在、4期目です。
これまで県議会の副議長や議会運営委員長などを歴任しています。田中議員は「今後、地方議会、地方自治の役割はいっそう重要になってくる。公正で円滑な議会運営に最善をつくしたい」と抱負を述べました。また、新しい副議長には小浜市三方郡三方上中郡選出で同じ自民党県政会の吉田伊三郎議員が選ばれました。

一方、任期満了となる旭副知事にかわる新しい副知事の人事案についても審議し、総務省地方債課長の満田誉氏が今月17日付で副知事に就任することが決まりました。満田氏は、大阪府出身の50歳。東京大学を卒業後、昭和58年に旧自治省に入り、政治資金課政党助成室長や大臣官房参事官を経て、総務省地方債課長を務めています。・・・・・・・





昨日は当選後はじめての県議会本会議でした。福井県議会の臨時会が開かれ、私も世話人会で提案していた福島原発事故をうけた意見書が採択されました。
「福島第一原子力発電所の原子力災害等を踏まえた原子力発電所の安全確保等を求める意見書」として、「今般の事故は、立地地域住民に強い衝撃と不安を与え、今後のエネルギー政策や原子力発電に対する県民の信頼を大きく損ねることになった」として、「全国の原子力発電所の安全性について厳格に確認し、今後の原子力発電の方向性を明らかにするとともに、今回の事故に伴い必要となる原発立地地域への更なる支援を強く求める」内容です。

また、議長、副議長、各常任委員会委員などの選出もおこなわれ、私は厚生常任委員会、予算特別委員会の所属となりました。

議長選挙では、私は自分に投票しました。副議長選挙は白票でだしました。議長には自民党の田中さん、副議長には自民党の吉田さんが選ばれました。以前は、民主党系は自分たちで独自候補をたてていた時期もありましたが、今回は自民党候補に投票しています。
また、議員歳費のカットについても条例が提案され、3パーセントカットが決められました。


副知事の旭さんが退任されることになりました。原発問題などいろいろ議論した思い出もあります。
また、今度で退職される部長さんたちもご挨拶にみえられました。おつかれさまでした。議会での論戦を楽しみにしていましたが・・・・。

新副知事には現職の総務省課長が提案されました。いわゆる「天下り」です。もっとも福井県庁で仕事をされた経験もある方のようです。
しかし、賛成はできかねます。私ひとりが副知事人事提案に反対しました。


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本会議のあと、全員協議会が開かれ、県、原子力安全・保安院、関西電力、日本原電、原子力研究開発機構からそれぞれ、東日本大震災に対する対応、福島原子力発電所の被災状況および緊急安全対策の実施状況、県内原子力発電所の緊急安全対策、についての説明がおこなわれました。

私は5月9日の経済産業大臣談話で「現在運転中の原子力発電所について運転を継続すること及び起動を控えている原子力発電所が運転を再開することは安全上支障がない」としたことについて、「福島原発事故の収束も全容解明もされていないなかでの安全宣言は許されない」と批判しました。山本原子力安全・保安院原子力発電検査課長は「福島と同様のことが起きても大丈夫、と確認している。防護対策としては中長期の津波対策をおこなう。抜本対策は今後も必要で二頭立てでおこなう」などと答えました。

また、「使用済み核燃料貯蔵プールを改造して貯蔵量を増やしているが、福島事故のような場合は温度をあげる要因になる」「原子力安全委員会の活用が不十分ではないか。原子力安全・保安院はこれまで原発を推進してきた側ではないか」についても国の見解をただしました。これらの私の質疑について、今日の福井新聞や読売新聞などでも「県民感情あわない」「地元の不安解消せず」などと紹介されています。