前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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関西電力の「停止中の原発年内再稼働」策動は許せません!

2011年09月24日 | Weblog
       毎日・・・・・関西電力:原発、10月までに7基評価提出 年内に2基の再稼働計画 /福井

       関西電力が10月までに、県内にある同社の原発11基中7基の安全評価(ストレステスト)を提出し、うち大飯原発3号機(おおい町)ともう1基の年内再稼働を目指していることが分かった。現在、県内で稼働中の4基のうち高浜3号機(高浜町)を除く3基が年内に定期検査のため停止する予定で、2基の再稼働により年明けには3基の稼働体制としたい意向とみられる。【安藤大介】

 ◇「停電」可能性言及
 既に県内の立地自治体関係者に説明しており、関電は月内に安全評価を提出予定の大飯3号機に加え、もう1基を再稼働しなければ、「今冬は停電の可能性が高い」などと、最悪のケースに言及しているという。野田佳彦首相は20日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、電力需給に関し「今年の冬も大丈夫だろう」と発言しており、関電が停電の可能性を挙げたことが論議を呼ぶ可能性もある。

 関電のスケジュールによると、11基を4グループに分け、第1グループは11基のなかで出力が最大で、2番目に新しい大飯3号機。第2グループは、定期検査の作業が終わり、準備が整った4基のうち、高浜1号機など3基で、9月末~10月初旬に提出する。加圧水型の商業炉としては国内最古で、関電の原発では唯一、運転開始から40年を超えた美浜1号機(美浜町)も本来はこのグループだが、外して第3グループに回す。福島第1原発事故を受け、国の高経年化(老朽化)原発への対応が定まらないなかで後回しにしたとみられる。

 第3グループは、現在定期検査中の2基と美浜1号機で、10月中の提出を予定。第4グループは、現在運転中の美浜2号機など4基で、年内に提出する。

 一方、県や立地市町は、福島の事故で得られた知見を反映した新たな安全基準を国が暫定的にも示さない限り、原発の再稼働は認めないとしており、安全評価を巡る国の対応を見極めていく構えだ。・・・・・・・・・・



       社長が官房長官にも直談判して早期の再稼動を訴えた。地元の福井に来るのではなく、政府にいきなり要請したあたりに「焦り」があるのかもしれないが、地元軽視の姿勢は問題だろう。

       関電もいまのままの再稼動が安全上万全でないことはよくわかっている。つまり、津波対策の防潮堤の設計や建設はまったくこれからだし、東日本大震災で被災した福島や女川などの原発の知見は十分明らかとなっておらず従来の耐震設計でいいのかどうかの検討もされていないからだ。

しかし、会社の利益を考えれば再稼働は至上命題、ということでしかない。

       原発関係者から「福井県庁とも再稼働にむけたつめの相談している」とも聞いた。福井県庁が安易な「おとしどころ」をつくることは許されない。

わけのわからない、関電と国の従来の「やらせ」メンバーでのストレステストの結果も、「結論ありき」で県民は信用できない。

       県が再稼働を判断する局面にいたれば、最低、福井県主催の県民説明会を県内各地で開催して県民意見に耳を傾けることが必要だろう。まあ、知事や県議会がよく言うように関西のための電気なのだから、各地の県民説明会には近畿各府県の知事にもきていただいて「お願い」していただくぐらいのパフォーマンスも必要かな(笑)。

実際、石原都知事らが福島県に「お詫び」に訪れたという話しは聞かない。冷たいものである。
福井県民の声を関西の為政者も聞くべきだ。