前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井県の津波予測。文部科学省は調査を急ぐべき。原発事業者は万全の対応を。

2012年09月05日 | Weblog
    昨日は新聞などでも大きく報道された津波予測について県庁から説明をうけました。
    いずれにしても、文部科学省が日本海側の活断層調査などを詳細に行えば、予測のデータがかわる可能性があります。
    
     わたしたちの政府交渉でも「新潟県の調査で年間5億円、計25億円」と答弁していました。現在、概算要求の段階でまだ福井県の調査にどの程度の予算がつけられるかわからないそうです。しっかりと予算措置をして調査をしていただきたいものです。

    また、原発事業者は今回の津波予想についても、想定を超えているが問題ない、としているようですが、津波の圧力によって破壊される部分はどの程度か、急激な浸水による作業員の行動予測、などしっかり考えていただくことも必要です。

以下、新聞記事です。

■福井・・・・津波の高さ、坂井は想定の3.5倍 福井県が独自の予測結果公表

 福井県は3日、日本海で地震が発生した際の独自の津波予測結果を公表した。津波の高さについて坂井市で従来の想定の約3・5倍となる最大8・68メートルを予想、福井市や小浜市でも最大6メートルを超える津波が到達すると予測した。原発のうち関西電力高浜原発と日本原電敦賀両原発では耐震安全性評価(バックチェック)で事業者が想定した高さを上回った。今回の結果を受け、沿岸各市町は津波ハザードマップの作製などに反映させる。

 来年度国が実施する日本海西部の断層調査結果が出るまでの措置として県が初めてシミュレーションを行った。これまでの津波の高さ想定は、県内沿岸部で一律2・5メートルだった。

 シミュレーションでは活断層とみられる断層から県内への影響が大きい波源4地点を選定し、マグニチュード7・28~7・99の地震を想定。県独自で設定したモデルに基づき、満潮時の沿岸5市6町ごとの▽沿岸部での津波の高さ▽津波到達時間▽浸水域面積および推定域内人口―を算定した。

 津波の高さは、坂井市から沖合約100キロの「若狭海丘列付近断層」で地震が発生した際、同市三国町米ケ脇・三国町崎付近で最大8・68メートル、小浜市加尾付近で最大6・50メートル。福井20+ 件市から沖合約30キロの「越前堆列付近断層」で発生した場合は、同市八ツ俣町付近で最大6・87メートル、越前町梨子ケ平付近で最大5・51メートルと算定した。

 県内原発での津波の高さは、高浜原発で3・74メートル、大飯原発2・52メートル、美浜原発1・84メートル。日本原電敦賀原発は3・48メートル、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)は2・8メートルとなった。高浜、敦賀両原発はバックチェック)に基づく事業者の想定を上回っているが、浸水対策などがとられており、問題はないとしている。

 到達時間は敦賀半島から北西約20キロに伸びる「野坂断層+B断層+大陸棚外縁断層」での地震を想定すると、第一波(波高20センチ以上)の最短到達時間は越前町、敦賀市、美浜町で2分、最大波の到達時間は越前町と美浜町で最短5分となった。

 若狭海丘列付近断層の地震で防波堤などの海岸保全施設がない場合、沿岸5市6町の浸水域面積は計1229ヘクタール。住民1万1087人に影響が出るとした。高浜町は298ヘクタール、3927人と面積、住民数ともに最大だった。・・・・・