前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

安藤巌元衆議院議員のこと

2010年03月16日 | Weblog
   昨日は、朝は山田かずおさんとの街頭宣伝、日中は諸会合、夜は地域訪問でした。ある酒店では「選挙終わった後も街頭であいさつされていましたね。応援してますよ」、電気屋さんでは「がんばってください」と3000円の募金をいただきました。ありがとうございます。


さて、日本共産党の愛知県の参議院選挙区予定候補のもとむらさんがHPで、先般亡くなった安藤巌元衆議院議員について書いています。

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・ ・・・・・3月13日、「世直し弁護士」で元衆議院議員の安藤いわおさんを偲ぶ会に参加させていただきました。
 
 安藤いわおさんは、1923年生まれで、八高入学後、学徒動員で大曽根の三菱航空機に狩り出され、空襲にもあいました。
 京都大学法学部に入り、学内の民主化や授業料値上げ反対の運動など取り組み、卒業後、中部日本新聞社(現 中日新聞)に入社。そこでも働く人たちの権利を守る労働運動に取り組みました。しかし、レッドパージによって職場を追放されたのです。言論弾圧・不当解雇は許せないとたたかいの先頭にたちました。そこで、自由法曹団の弁護士の先生方と会い、弁護士になることをすすめられました。1950年8月には、中部日本新聞社と直接交渉して「円満退職」を勝ち取りました。司法試験に何度か挑戦し1961年、弁護士開業。東海地区では初めての民衆のための良心的民主的な法律センターが誕生しました。労働事件をはじめ四日市公害裁判、名古屋新幹線公害裁判などの弁護団としても活躍しました。四日市公害裁判では勝訴しましたが、「四日市の空は変わっていない。先生に国政の舞台へ出てもらわねば」と公害患者の方に言われ、国政に挑戦することを決意。

 1976年、衆議院議員として初当選し、4期にわたって活躍しました。議員生活を終えた後も、人権を守るために名古屋南部法律事務所所長、日本国民救援会愛知県本部会長として奮闘しました。多くの仲間の皆さんに惜しまれながら、2009年11月11日、84歳で亡くなられました。・・・・・・・・・

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    わたしは、安藤さんが当選した翌年に名古屋の中京大学に入学した。
    党の演説会などでは必ず、6区の安藤さんと1区の田中美智子さんの元気いっぱいの国政報告を聞くのが楽しみで演説会にはよく参加していたものだ。
 演説会にお誘いする中で、少なくない学生が民青同盟や日本共産党に加わり社会進歩の事業の担い手となった。

安藤さんは民青同盟の大会にもよく挨拶にこられて、「未来は青年のものである」と訴えられたのを思い出す。ご冥福をお祈りしたい。きたる参院選で日本共産党が勝って、安藤さんの愛知の「後輩」である かわえ明美さんを国政におくりだし、働いていただくために頑張りたい。



   かわえ明美さんが3月21日に志位和夫委員長とともに訴えます。
ぜひおいでください。3月21日午後2時開会(1時半開場)、福井市文化会館大ホール(福井大仏前)です。


日本ではじめて40年を超える老朽化原発が延長運転に

2010年03月15日 | Weblog
     NHK・・・・・敦賀市にある敦賀原子力発電所1号機は、14日、国内の原発としては初めて運転開始から40年がたち、今後、安全性の確保をどのように行っていくのかが課題となります。

国内で運転中の商業用の原発としては最も古い日本原子力発電の敦賀原発1号機は、昭和45年3月14日に営業運転を開始しました。日本原電は、当初は40年で運転を停止する方針でしたが、後継となる3・4号機の建設が遅れていることなどから、平成28年までの6年間運転を続ける計画です。福井県は、国に対し、運転継続期間の中間にあたる3年後に、トラブルの発生状況とその対策を確認することや、ほかの原発よりも厳格な検査を行うこと、また、重大なトラブルが起きた場合は運転停止も含めた厳しい措置をとることなどを求め、これらが受け入れられたことから2月に運転継続を了承しました。原発が40年を超えて運転を続けるのは国内では初めてで海外でもあまり例がなく、今後は、機器や施設の劣化の兆候をどうやって見つけ出すのかや、劣化による想定外のトラブルにどう対処していくのかといった、安全性の確保が課題となります。・・・・・・・

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     日本ではじめて40年を超える老朽化原発が延長運転に入りました。
わたしたち日本共産党や住民団体のみなさんは県や日本原電に老朽化原発の酷使をしないよう強く求めてきました。
  元敦賀市会議員の上野寿雄さんから「当時の市議会での説明は原発の寿命は30年と説明されていた」と聞いたことがあります。建設当時は「30年」と説明しながら、40年たち、さらに延長するとは、いい加減な話です。

  原発内の様々な部品を交換しているから大丈夫だ、などと宣伝していますが、原子炉容器はそのままですし、部分部分を新品に交換したからといって、巨大なシステム全体の健全性が保証される根拠はどこにもありません。
  これまでも事故・故障をつづけてきた日本原電の敦賀1号機の運転延長を「ずるずる」と認めていくことは、敦賀市民はもちろん、県民にとっても大きな不安になるのではないでしょうか。



福井市の異常な国保税値上げ提案、福井市会議員は否決すべき

2010年03月14日 | Weblog
12日付の各新聞に国民健康保険問題での大きな記事が載った。

共同通信・・・国民健康保険(国保)の保険料を滞納して保険証がない「無保険」になるなどの理由で、受診が遅れ死亡した人が2009年の1年間に少なくとも17都道府県で33人いたことが11日、全日本民主医療機関連合会(民医連、東京)の調査で分かった。正規の保険証を持ちながら経済的理由で死亡した人も6都県で10人に上った。
 年金生活の高齢者や「派遣切り」などによる失業者らが多く、民医連は「景気悪化で貧困や格差の問題が広がる中、低所得者層は医療さえ受けられない厳しい状況があらためて浮き彫りになった」と指摘している。
 調査は、全国の民医連の加盟医療機関から報告を求める形で行われた。
 保険料の滞納などが理由で亡くなった33人は男性27人、女性6人。無保険は23人で、有効期間が短い「短期保険証」を発行されていた人が6人。いったん医療費全額を支払わなければならない「資格証明書」は4人。
 都道府県別では、石川、福岡、沖縄4人、北海道、神奈川3人など。
 一方、正規の保険証を持ちながら窓口で支払う自己負担金が支払えずに受診が遅れ死亡した10人は、東京4人、沖縄2人、埼玉、神奈川、長野、岐阜が1人ずつだった。・・・・

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わたしが県議の時にも保険証取り上げ問題を議会で何度も取り上げ、異常な県内の事態の打開を訴えた。数年前、福井市内で保険証を取り上げられたため診療をうけられず、癌でなくなった女性の葬儀に参列し、「こんな行政をかならず変えていきます」と誓った。

こんな問題がおこる背景には、少なくない国保加入者が払えないような高額の保険税の問題がある。結果、滞納がうまれ、保険証をなくすことにつながっている。

自民党・公明党政権時代に国が国保にたいする補助を大幅に削ったことが税金高騰の大きな原因だ。この是正を求めたい。

さて、いまの福井市議会では、なんと16パーセントも国民健康保険税を増税する提案がだされている。こんなことをすれば、ますます払えない滞納世帯が増えるのではないか。

「目先」の「負担増」の対応では問題解決にならないことは、これまでの自民党政治が証明したではないか。福井市会議員のみなさんが、このような道理の無い、問題解決にならない、一時しのぎで、市民いじめの値上げ案を否決することを強く期待したい。

こんな市長提案にまで賛成するようでは「並び大名」とのそしりを免れないだろう。

原発マネー、福井県知事の開き直り。「原子力公共事業」の無駄にもメスを!

2010年03月13日 | Weblog
 西川知事が原発もんじゅ関連企業から資金提供をうけていた問題で、開き直りともうけとれる発言をしている。


NHK・・・3月末までの運転再開を目指す高速増殖炉「もんじゅ」について西川知事は、12日の県議会予算特別委員会で、再開の判断にあたっては安全性の確保や地域振興に対する国の姿勢を確認する必要があるという考えを示しました。予算特別委員会で「もんじゅ」の運転再開をめぐる県の判断について西川知事が明らかにしたものです。西川知事は「国が責任を持ってもんじゅの問題に腰を据えて取り組むことが必要だ。それを確認した上で、必要な手続きを進めて適切に判断したい」と述べて、運転再開を認めるかどうかの判断にあたっては、安全性の確保や地域振興に対する国の姿勢を確認する必要があるという考えを示しました。委員会では、日本原子力研究開発機構を取引先とする企業3社が、平成15年に西川知事を支援する政治団体から政治資金パーティー券を購入していた問題で西川知事は「県の原子力政策やもんじゅの判断に影響することは到底ありえない」と述べ、運転再開をめぐる判断に影響することはないと強調し、判断にあたり安全性確保を最優先とするとの考えを示しました。・・・・・・

福井新聞・・・高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)の3月中の再開を目指す日本原子力研究開発機構の関連企業3社が2003年に西川知事を支援する政治団体からパーティー券を購入していた問題で、知事は「県の原子力政策、もんじゅの再開判断に影響するようなことはまったくあり得ない」と述べた。
 委員会後、知事は記者団に対し「(3社のパーティー券購入は)知らなかった。(返還は)していないのではないか」と述べた。また、もんじゅの再開時期に関し「3月が(前提に)あるわけではないが、むやみに遅滞するものではない」とした。
 屋敷勇委員(自民党県政会)は「もんじゅの運転再開が最終局面を迎え、地域振興という命題のもと、北陸新幹線の敦賀までの認可を約束させるべきだ」と迫った。・・・・・

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「(3社のパーティー券購入は)知らなかった。(返還は)していないのではないか」とは、まるで他人事のような発言ではないか。懐にカネを入れたままで、「県の原子力政策、もんじゅの再開判断に影響するようなことはまったくあり得ない」と言われても、「政治とカネ」問題でうんざりしている国民・県民の理解は得られないでしょう。

まあ「今更、袖にすることもできない」という事情だろうが、公共事業と企業献金の関連同様の批判をうけることを覚悟しなくてはいけない。
しかし、すでに1兆円ともいわれる開発費をつぎこんでいる高速増殖炉。さらなる税金の投入を危険かつ実用化もおぼつかないものにしつづけるのは無駄づかいにほかならない。
「原子力公共事業」の無駄にもメスを入れることが必要だ。

重税反対福井地区集会、せまる志位委員長演説会

2010年03月12日 | Weblog
今日は、地元での朝宣伝からスタート。鈴木市会議員や民医連後援会のみなさんとともに訴えました。車からの激励も増えてきています。

その後、福井県教育センターで開かれた3.13重税反対福井地区集会に参加。
日本共産党を代表して、中小業者を守る党の政策を訴え、志位委員長演説会への参加をよびかけました。また、福井県や市町で構成されている滞納整理機構のゆきすぎた徴税活動を批判し、納税者の権利を守ろう、とよびかけました。
西村きみ子市議は、市議団を代表して福井市議会に提案されている市民・業者の暮らしを破壊する大幅な国民健康保険税値上げ計画の問題点を告発しました。
また、県労連、年金者組合、民医連などからも報告がありました。

  午後には、憲法改悪反対運動の会議に、夜は3月21日にせまった演説会成功めざす共産党の集会に参加しました。その合間にも生活相談の電話がはいり、打ち合わせをおこないました。鈴木、西村両市議にも生活相談が殺到している状況です。ますます庶民の生活の困難さが増大しています。こんな状況での庶民増税はやめるべきです。

●志位委員長を迎えた演説会。
 3月21日(日) 午後1時半開場 2時開会
 福井市文化会館大ホール(福井大仏前)。

ぜひ、お誘いあわせてご参加ください。お問い合わせは 0776―27―3800へ。

「拝啓 西川一誠知事様」

2010年03月11日 | Weblog
  福井県庁職員でつくる日本共産党後援会が「夜明け」という新聞を不定期で発行している。会員以外にも県庁本庁で配られる赤旗には折り込まれる。3月7日号で第32号とある。福井県庁内の職員の生の声が聞ける貴重なものだ、と思っている。

その最新号には、「拝啓 西川一誠知事様」と知事あての手紙が掲載されている。知事のところに郵送しているのかどうかは知らない。
「知事の岩波新書『ふるさとの発想』には共感を抱いています。道州制でも反対で一致します。それだけに、行政責任者としての有り様は残念なのです。幹部を含め多数の職員が思っていても言わない、言えないことを率直に申し上げます」。と述べ、つぎの点を指摘している。

● 権限委譲がされてなく、非効率な行政となっている。知事も明確な結論をだせないことにつながっている。

そして、「職員が専門や得意分野を活かし、力を発揮させるように、その内容に応じて権限を移譲し、自立を促し、励まし、共感を広げることが基本です。1人で県庁の全てを決定できる超人ではないのですから」と述べている。

庁内では、「知事を飲み屋やタクシーで悪く言うな」「エレベーター前で会っても逃げるな」などの「指示」まで出されているという。



この記事が実態をどの程度反映しているのか。県庁職員や関係者の話をもとに書かれているのだからそれなりに当たっているのだろうと思う。

私も県議時代に各部や課の職員の方々と「雑談」する機会が多々あったが、知事の評価は様々だった。まあ「職員に嫌われるぐらいで、ちょうど県民目線だ」と考えているわけでもないだろう。
そのことは、結果として、職員の知力、エネルギーが逆に十分生かせていないことになっており、県民にとっては損失となるからだ。

私はたしか決算委員会の審議のなかだったと思うが、「県庁は県内最大のシンクタンクとしての役割を果たすべき」と主張したことがある。その場にいた職員の方が目を丸くされていたが、日頃そういう「自覚」がないのか、共産党の議員がそういうことを言ったことに驚いたのか。
あらゆる政策には様々な選択肢がある。どの選択肢が県民にとって一番いいのか、知事と県民に率直に提案することが必要だ。

 原子力にしても、新幹線にしても、ダムにしても、「国策」「政治力」のなかで漂流する県庁職員ではいけないのではないか。優秀な職員を知っているだけに胸がいたむ。

介護現場の実態

2010年03月10日 | Weblog
昨日は、山田かずおさんらと街頭宣伝と訪問活動を雪が降る中、おこないました。志位委員長の演説会の案内もおこないましたが、「行かせてもらいますよ」との反応もあり、寒いなかでも嬉しくなりましたね。

ちょうど県立高校の入試日が雪で受験生のみなさんは大変かもしれません。わたしが三国高校を受験した時は、教室の割れた窓から雪が舞い込んできて寒い思いをしながら受験したことを思い出しました。いまの学校はそんなことはないでしょう。寒さ対策、体調をととのえて頑張っていただきたいと思いますね。

午後は、山田さんとともに、介護現場の実態をお聞きしました。
「福井市から坂井市に転居した方が介護認定が3から1に下がった問題」「独居の証明で、ケアマネージャに住民票を取得させるなど福井市では指導されている。敦賀市ではやっていない。負担が大きい」「通所サービスと併設医療機関の受診は緊急時以外はダメ、との指導が強まり利用者の家族からも批判がでている」「老老介護で、介護している人が倒れると悲惨なことになる」などなど現場の厳しい実情をお聞きすることができました。小林さん、鈴木さん、ケアマネージャーのみなさん、ありがとうございました。
 わたしたちの今後の取り組みに活かして、改善を求めていきたいと思います。

海老名香葉子さん「母子像時忘れじの塔」

2010年03月09日 | Weblog
「江戸童唄、三月大空襲」と題して海老名香葉子さんが書いている。・・・特に�鐘は上野か浅草か�は口ずさむ。勧進帳や越後獅子までときどき唄っている。・・友人、隣近所、来客、出入りの職人さん、みんな、むき出しの情があった。心からの情があった。その最も大事な情を戦争と云う大きな波が全部、飲み込んでしまった。3月10日下町は消えた。火の海で、私の大事な人全てを奪ってしまった。一人残された私は祖母や母が唄ってくれた童歌を唄って焼け跡をさ迷った。3月9日夜半、無念の死を遂げた人たちのご供養をせねば。まして山と積まれた焼死体を埋めた地で手を合わせないでいられない。心からの悲願叶い5年目を迎える時忘れじの集い。・・・・

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   長谷川等伯回顧展への道中、上野の山で「母子像時忘れじの塔」に案内された。
あまり人気のない朝の静寂のなかで塔をぐるぐる回り、刻まれた海老名さんの名をみつめた。
 彰義隊の上野戦争があった、無謀な戦争の結末としての大空襲があった。呆れられながら、しばらく、焦げ跡のある瓦などを手にさ迷った。
  灼熱の地獄絵図は福井空襲でも記録されているが、その熱を感じて憲法9条まもる運動をつづけていきたい。


原発「もんじゅ」関連企業の資金提供が西川知事側にも!

2010年03月08日 | Weblog
  原発「もんじゅ」関連企業の資金提供が西川知事側にもされていたことが明らかになったことが各紙で報道された。

毎日・・・・もんじゅ請負3社:福井県知事側からも購入 パーティー券120万円

 高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する日本原子力研究開発機構の業務を請け負う3社が、同県の西川一誠知事の関連政治団体からパーティー券計120万円分を購入していたことが分かった。うち2社は、敦賀市の河瀬一治市長からも222万円分を購入していたことが既に判明。もんじゅの運転再開は地元了解が必要で、判断の公平性を巡る問題が同県側にも飛び火した格好になった。
 購入したのは高速炉技術サービス(FTEC、敦賀市)、TAS(同市)、NESI(茨城県ひたちなか市)で、いずれも機構OBを役員に受け入れている。政治資金収支報告書によると3社は03年、西川知事を支援する経済関係者らの政治団体「西川一誠政経懇話会」のパーティー券120万円分を購入。同懇話会は同年、パーティー収入4802万円のうち、3600万円を政治団体「西川一誠後援会連合会」に寄付。さらに同連合会は07年、西川知事の資金管理団体に500万円を寄付した。
 3社はこのほか03~08年に▽敦賀市を含む福井3区選出の高木毅・自民党衆院議員の資金管理団体から294万円▽自民党敦賀市支部から263万円▽政治団体「福井経済産業政治連盟」から66万円--のパーティー券を購入していた。・・・・・

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   「もんじゅ」再開を判断する敦賀市長につづいて、福井県知事にも「もんじゅ」マネーが流れ込んでいたことは、運転再開判断が「冷静に」できない重大な根拠となるでしょう。
 長期間にわたって「系統的に」資金提供をうけてきた企業に便宜をはかる判断をしたとなれば、「贈収賄」と国民からは疑われる。
 「法的問題はない」というだろうが、「政治的道義的責任」は重大であり、ここはその全額を返還するとともに、「運転再開判断」は先送りしてしかるべきではないか。

   しかし、福井県の政界にとってはこんなことは驚くにあたらないかもしれない。私も以前、自民党関係者から「パーティー券は関西電力や日本原電、動燃・機構にも買ってもらっていた」と聞いたことがある。マスコミ関係者も「パーティーには電力関係者もたくさん参加していた」と語っていたこともある。
 
  このあたりの「事実上の賄賂」を贈り、それが首長・議会の原発判断をすすめてきた、という県民不在の歪んだ関係の清算が求められるのではないか。政治をゆがめる企業マネーが政党や政治家に流れ込む仕組みを根絶するところから、国民本位の政治がはじまる。

JR、福井県での異常なダイヤ削減

2010年03月07日 | Weblog
   昨日は、わたしの住む福井市湊地区で共産党支部の宣伝活動に参加しました。鈴木市議、西村、谷口元市議も参加して、二手にわかれて3月21日の志位委員長を迎える演説会の案内にとりくみました。「志位さんの話は聞きたい。行きますよ」「この人は、すごいね」など市民のみなさんの関心も高まってきています。
   3月21日、福井市文化会館で午後2時開会です。ぜひ、ご参加ください。お問い合わせは、0776―27―3800まで。


さて、北陸3県で、異常な最大規模ののダイヤ削減が福井県でおこなわれる。

NHK・・・JR西日本は今月13日に行うダイヤ改正で、県内の北陸線の普通列車9本を削減したり、運転区間を短縮したりすることにしました。運転の見直しが行われるのは、JR北陸線の武生ー福井間、それに福井ー芦原温泉間を走る上り下り合わせて9本の普通列車です。いずれも通勤通学の時間帯から外れた午前9時台から午後2時台に運転されてきた列車で、JRによりますと利用者が少ないことが見直しの理由となっています。今月13日に実施されるJR西日本のダイヤ改正では、石川県と富山県でも普通列車の運転が見直されますが削減や運転区間短縮の対象となるのはそれぞれ1本と3本で、福井県内が最も多くなっています。一方、北陸と関西を結ぶ特急「雷鳥」は、ダイヤ改正に伴ってこれまでの1日5往復から1往復のみの運転となり、残りの4往復は、同じ北陸と関西を新型車両で結ぶ「サンダーバード」に切り替えられます。・・・

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 わたしたちは、「新幹線延伸凍結」を提言し、新幹線に偏った福井県庁、県議会、経済界の交通政策に対する活動の是正をもとめてきました。
一昨年に発表した提言でも、つぎのような指摘をおこなっています。

●県と市町は、新幹線・在来線3セクの負担を回避した財源で既存の鉄道・バスなど公共交通ネットワークの充実・発展こそ支援し、高齢化社会、環境にやさしい社会対応としての「交通権保障」と「交通ネットワーク確立」をすすめるべき。
●不便になる並行在来線・・・これが新幹線先行地域の実態です。
各地の実態をみてみると、「長野県は103億円の債権を放棄し、しなの鉄道の財務体質の改善をはかった」「保守要員の縮・削減と外注化をいずれの会社も促進」「運賃は、JR時代の1.1倍~2倍以上に引き上げ」「清掃など業務委託の拡大。駅の無人化は、駅を荒れさせ観光にマイナス要因」「ワンマン電車の拡大、乗車率の低い区間の列車本数の削減」「施設・設備の痛みを少しでも軽減するためのスピードダウンも」・・・・こういう実態が福井県でもおこりえます。
● いま県として大事なことは将来の公共交通の姿を県民に明らかにし、県民に「どうぞ福井県で安心して暮らしてください」というメッセージを発信することではないでしょうか。新幹線という遠距離移動の幹線だけに目を奪われるのではなく、県内の移動についての利便性の向上こそ、県民生活と、観光客増大に必要です。・・・



  福井県庁と県議会、経済界にあらためて強くもとめたい。「新幹線という遠距離移動の幹線だけに目を奪われるのではなく、県内の移動についての利便性の向上こそ、県民生活と、観光客増大に必要です。」と。

原発企業と福井県知事、敦賀市長の関係

2010年03月06日 | Weblog
    先日の毎日新聞につぎのような記事が載っていた。・・・・


     福井・敦賀市長:「もんじゅ」下請けが“献金” パーティー券購入・・・・・
 高速増殖炉「もんじゅ」がある福井県敦賀市の河瀬一治市長(58)が、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構からの請負を主業務とする地元2社から、08年度までの5年間にパーティー券計222万円分の購入を受けていたことが分かった。もんじゅを巡っては、2月23日、機構が県と同市に安全協定に基づく運転再開の事前協議願を申し入れた。河瀬市長らは県・市議会での議論を踏まえて再開了解の可否を判断するが、関連企業によるパーティー券購入が明らかになったことで、判断の公正性が問われそうだ。 購入したのは同市の「高速炉技術サービス(FTEC)」と「TAS」。・・・・・・


   昔から「李下に冠をたださず」というが、これでは正反対、と批判されても仕方がないだろう。

私が県議の時に、知事と関西電力との関係でも質問したことがある。・・・


●2006年6月議会の一般質問。

佐藤:新聞報道によれば、知事の再選を応援する関西西川会がつくられ、そこには関西電力も加わっているとのことです。新聞報道が事実だとすれば、関西電力は知事の有力なスポンサーということではありませんか。「李下に冠を正さず」といいます。福井日銀総裁の例もありますので、念のために確認しますが、関西電力から知事の政治団体や後援会組織等がこれまで受けている支援はあるのかないのか、もしあるとすれば、その内容についてお尋ねをいたします。

西川知事:私の政治団体、後援会組織についての御質問がございました。
 御指摘の団体については、県人会を中心に、関西在住の有志の方々が関西から福井県政の発展のために応援をしようといいますか、そういう趣旨で設立していただいた親睦的な友好団体であり、詳細は承知しておりませんが、会員の会費によって団体の運営をしていると、このように聞いております。
 また、政治資金規制法上、民間企業から政治団体の寄附はできないわけであります。私を支援していただいている政治団体が、電力事業者を含め、民間企業から金銭等の寄附を受けることはないわけであります。その他、個々の政治団体の運営の詳細については把握してございませんが、その収支については、毎年、県選挙管理委員会においてすべて公表しておりますので、御理解を賜りたいと、このように考えます。

佐藤:関西西川会の問題ですが、これは単純に知事がおっしゃっているような、関西から県政を応援しようということではないみたいなんですね。これは新聞の記事ですよ。新聞の記事でいうと、はっきり書かれている。1期目残り1年余となる西川知事の続投を期待して、続投を支援していこうということで関西電力も入っているということなんです。だから、こういうことになりますと、関西電力のいろいろな問題で判断するときに、選挙で応援してもらうんだというような会に関西電力が名を連ねているということに対して、これは県民との関係で、知事の説明をする場合に、いわば疑いを持たれるのではないかと。こういう点を私は思うんですが、

西川知事:今ほど御指摘のあった団体は、関西地域のそういう親睦的な団体でありますので、そこには関西のいろいろな個人なり、企業の方がお入りになっているということは実際上あると、このように思います。特別の目的でそういうものができているわけではないということであります。・・・・・・


   このような知事と市長のもとで危険な原発推進政策が推し進められるのでは、県民はたまったものではない。

史上最大の強風の美浜で

2010年03月05日 | Weblog
  昨日は、あわら市の山川市会議員とともに美浜町議会議員選挙の応援に出向きました。現地では、敦賀市の山本議員や大野市の栄議員も奮闘されていました。
   あいにくと風雨の強い日でしたが、けっこう対話はできました。早瀬漁港のそばでチラシを配っていると、寺川商店という看板が。先日、ご主人が事故で急死されたとか。若い息子さんが頑張っておられました。「へしこ」が名物だというので買い求めました。1500円。看板を守って伝統の味を引き継いでいっていただきたいと思いました。
  帰りも強風。宣伝カーは重心が高いので、不安定です。強風に流され、あわやガードレールに激突か、すんでのところで事故を回避。車も、政治も安全第一です。なんと観測史上最大の風速だったようです。

  夜は、地元地域の訪問活動。地元の湊公民館をお借りして、3月7日午後1時半から懇談会を開催するご案内にまわりました。私と参議院の山田かずおさんがお話させていただきます。山田さんの人となりを知って、政策も聞いていただく良い機会。ご都合のつく方はぜひご参加ください。


北陸新幹線の課題・・「富山の会」提言から

2010年03月04日 | Weblog
公共交通をよくする富山の会が提言「将来も維持可能な並行在来線・北陸本線のために -JRの社会的責任と国の役割を求める提言-」をだした、と昨日の赤旗で報道されました。


その内容は、
提言�として、JRは並行在来線の運行と維持を経営経費に組み込み社会的責任を果たし、国は地域交通と貨物鉄道の全国ネットワークを守る役割を、とJRが責任をはたすことを求めています。

その根拠のひとつとして、「JR西日本の経営状況をみると、平成21年3月の連結決算では内部留保の一つである資本準備金は550億円。連結剰余金、資本準備金、退職給与引当金、長期債務引当金を合計した内部留保は8,944億円です。JR東日本の内部留保は2兆1,708億円にもなります。内部留保は、4年間でJR西日本は約1.44倍、JR東日本は約1.73倍にもなります。さらに、北陸新幹線建設促進同盟会の「資料」によれば、金沢まで北陸新幹線が開業した場合のJRの収支見通し(儲け・年平均)は10年後で229億円、15年後に306億円です」と、十分な「体力」をあげています。


さらに、提言� として、「より便利、より安全で、快適な並行在来線のための基本原則を確立し、県境をつなぎ、暮らしと地域経済の発展に役割を発揮する鉄道に」を提案しています。

 「北陸本線は、人身事故、踏切事故、信号機のトラブル、車両事故、雨・風など天候などによる運転の規制・抑止などは金沢の輸送指令と連絡をとり、その指示で対応しています。これは、長い年月をかけて形成された北陸本線の鉄道システムです。各県ごとの別会社にすることは、この鉄道システムを強制的に県単位で分離することになり、車両基地、運転指令、車両検査など、新たな施設・設備などの建設を沿線自治体に背負わせます」。この指摘は重要です。


さて、わたしたちは、北陸新幹線は金沢で凍結を、と提案しています。
先の「提言」もなかにも次のようなくだりがあります。
●「特急が廃止されることで、特急停車駅である石動・高岡・魚津・黒部駅のまちづくりも心配されます。
 北陸新幹線が金沢まで開業しても大阪まで開通しなくては未完の新幹線です。利益の側面だけからサンダーバードなど特急を金沢止まりとするのでは、いまより不便になってしまいます。」

● 「特急列車を運行しなければ線路容量が増えるために、普通列車を増便し利便性を高めることは可能です。しかし、青い森鉄道は今年3月から減便(三戸・八戸間)を予定しています。しなの鉄道では、線路などの鉄道施設の傷みを少しでも減らすためにスピードをダウンさせ保守費を削減しました。肥薩おれんじ鉄道はディーゼルにしました。」


・ ・・・このように、現行スキームでは、まちづくりの面でも、第三セクター経営という面でも厳しいのが現実です。
ここに、「凍結」提言が、逆に福井県と福井県民に威力を発揮する側面があるのではないでしょうか。
 
 かぎられた財政をどこにつかうのか。将来に大きな負担とデメリットも生み出しかねない新幹線計画に県民理解は得られているのか、真剣に福井県は県民への説明責任を果たすべきです。

自民党県議も「共産党議員は必要」

2010年03月03日 | Weblog
昨日告示された美浜町議会議員選挙は1名オーバーの選挙戦になった。
はじまる前から「黒いうわさ」も流れていた。いま、国政でも民主党の金権政治が問題になっているが、選挙を汚す手法は許されない。

嶺南地域の自民党県議会議員が、「原発がある地域では、やはり共産党もいないと駄目だよ」と私に語ったことがあるが、「オール与党なれあい議会」の堕落をよく知っているのだろう。それだけ、政府・電力と正面から向き合うというのは大変なことだと思う。

企業献金を受けとらない日本共産党だからこそ、光る。

        ★

毎日新聞・・・・福井市議の08年度政務調査費について公開質問状を出し、回答を受けた市民オンブズマン福井(坪田康男代表幹事)は1日、改善すべき点を文書にまとめ、議会事務局に提出した。「市民感覚とかけ離れた回答が多かった。改善されない場合は住民監査請求や住民訴訟も検討したい」としている。
 同オンブズは公開質問状で、趣味に関する本や高額な消耗品、目的や内容が不明確な視察旅行などへの支出について説明を求めた。「日本の歴史」9冊に約2万3000円を支出した市議は「政策提言をはじめ考え方の一助として大いに参考になった」、ボールペン2本に約1万1000円を支出した市議は「高価な物は長持ちすると思った」と説明した。・・・・・

  しょうもない「釈明」をする市会議員がいるものだ。市民団体は「市民感覚とかけ離れた回答」と批判しているが当然です。
この分野でも「税金の使い方」に厳しく、日本共産党の西村公子、鈴木正樹両市会議員はがんばっています。
   


福井県議会。役者はかわっても、原発「振興」頼みはかわらず

2010年03月02日 | Weblog
  昨日は、山田かずおさんとの朝の街頭宣伝からスタートし、日中は地域訪問や会議、夜も会議でした。21日に志位委員長を迎えた演説会にむけた取り組み、今日告示の美浜町議選への取り組みなどを議論しました。美浜町は元職の朝倉説子さんが町長選に立候補して以来、共産党の議席がありません。暮らしのこと、原発の問題を考えても、日本共産党の議席を取り戻したいたたかいです。

  さて、今日の福井新聞に県議会での一般質問が載っていた。
民主党県連幹部の山本議員が「もんじゅ運転再開で新幹線延伸などを国に強く訴える必要がある」と主張し、西川知事は「拠点化計画や交付金拡充などをふくめ、政府として地域の恒久的福祉実現に向けた対応をしっかりやるべきだ」と答えている。

 まあ、民主党政府が危険な原発推進で「もんじゅ」運転再開を指向し、自民党の斉藤議長からも「政権交代したのに原発推進は変わらない」などと揶揄されている状況だから、山本議員が原発推進で自民党となんら変わらないのは当然だろう。

 わたしが県議だった時に、当時の県会自民党幹部が「もんじゅがあるのだから、国から1000億円ぐらいひきだすべきだ」などと質問していたのを思い出した。栗田知事と自民県議から西川知事と民主県議へと役者は変わっても、原発で「地域振興・カネ」を引き出そうとするレベルは変わらない。

 危険な原発推進政策を転換するには参議院での日本共産党の躍進が求められている、と痛感した。